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受託開発と自社開発と客先常駐

IT業界には「受託開発」、「自社開発」、「客先常駐」という言葉があります。この3つはそれぞれ仕事の流れや、メリット、デメリットの違いがあります。

ここでは「受託開発」、「自社開発」、「客先常駐」それぞれの仕事の流れ、メリット、デメリットを紹介します。

受託開発

受託開発とは、クライアントから仕事を受注し、システムやソフトウェアなどを開発することを言います。
主な例としてWeb上でゲームを運営できるシステム開発などがあります。

仕事の流れ

受託開発はまず、クライアントから開発の仕事を受注します。

仕事を受注後、クライアントと打ち合わせを行いどのようなシステムを開発を行うのかを決定します。
この時点で要件定義をした上で仕様書を起こし、納期やスケジュールも決定します。

打ち合わせ後、見積もり作成を行い、予算のすり合わせを行います。

クライアントとの金銭面で折り合いをつけたあと、設計・実装を行っていきます。
その間、開発しているシステムとクライアントのイメージとズレが起きないように定期的にミーティング行います。

開発が終了するといよいよ納品となります。

以上が受託開発の仕事流れとなります。

受託開発のメリット

受託開発のメリットを紹介します。

・案件の量は比較的多く、案件を選ばなければ仕事がある
・複数の会社から受注することで多くの会社と関係を持てる
・様々なジャンルの案件を受注できるため技術力の向上、多種な実績を積む事が出来る
・自社に持ちこむことでプロジェクト体制で開発する事が出来るためある程度自由に出来る

以上が主なメリットとなります。

受託開発のデメリット

受託開発のデメリットを紹介します。

・クライアントの事実により納期が短くなる可能性がある
・下受けなので単価が安くなる場合がある
・開発したものがヒットしたとしてもクライアントの方が見返りが多くなる

上記なようなものが受託開発のデメリットとなります。

自社開発

自社開発はその名の通り、自社内で開発を行います。

自社開発の仕事の流れ

作成したいサービスやシステムの企画案を出し、リリースするまでのスピードを重視しながら開発を行います。

開発を終えリリースをしてからも、ユーザーの反応を見て修正、改善を行い、よりよいサービス、システムを提供していきます。

クライアントと納期などは全くないため柔軟なスケジュールで開発を進めていくことが可能です。

自社開発のメリット

・自社内で開発を行うためコミュニケーションをとるのは会社内のみなので綿密なコミュニケーションがとりやすい
・自社内で開発したものが大ヒットすれば昇給やボーナスなど大きな恩恵が得られる
・厳しい納期を下すと人材が離れてしまう可能性がでてくるため、納期が受託開発より比較的緩い

以上が自社開発の主なメリットとなります。

自社開発のデメリット

・自社開発では結果が出る技術が確立されているため同じ技術のみの開発が多くなり、新しい技術の取得が難しい
・自社内の開発になるので広い人脈を作ることができない

以上が自社開発の主なデメリットとなります。

客先常駐

客先常駐とは自社ではなくエンジニアを必要としている、クライアントの現場に常駐しシステム開発などを行います。

客先常駐の仕事の流れ

派遣社員と同じように別の企業に派遣され、派遣された企業の業務を行います。

そのため派遣された企業によって様々な仕事を行います。

派遣社員との違いは正社員として企業Aに所属し、実際に業務を行うのは企業Bとなります。

契約などは派遣社員と違いますが働き方のスタイルは派遣とほぼ一緒だといえます。

客先常駐のメリット

・派遣された企業には指揮命令する権利がないため、正社員より自由に働くことができる
・自社以外で働くことになるため人脈を広げることができる
・派遣された企業は残業代を上乗せしないよう極力残業をさせない工夫をしていることが多く極端な残業は少ない
・短いスパンで職場を移動するため、様々なプロジェクト、言語などに関わることが出来るため様々な技術に触れることができる

以上が主なメリットとなります。

客先常駐のデメリット

・他企業に派遣されて業務を行うため、自社への帰属意識、愛着が薄くなる可能性がある
・様々な企業に派遣される様々な技術に触れられるものの、また他企業へ移動となってしまい触れた技術を定着出来ない可能性がある
・派遣された企業によって求められる技術が違うため学び直す必要がある
・メリットにもデメリットにもなるが人間関係が毎回リセットされてしまう

以上が客先常駐のデメリットとなります。

まとめ

「受託開発」、「自社開発」、「客先常駐」それぞれの仕事の流れ、メリット、デメリットを紹介しました。3つの働き方には様々なメリット、デメリットがあります。人によって向いている働きかた、向いていない働き方があります。

自分に合った働き方を選ぶことは大事なことです。この記事が、これからIT企業で働こうとしている方の参考になれば幸いです。