支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡

  • TOP
  •   
  • コラム
  •   
  • RPAとは?できること・できないこと

RPAについて

現在IT業界ではAI(人工知能)やIoTの技術が大きな注目を浴びておりますが、 それらに並ぶほどの注目を集めているのがRPAの技術です。 RPAは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語で、 人間が行う作業をロボットが自動化し代わりに作業することを指します。 RPAの大きな特徴として、人間が手作業で行っていた業務をロボットが代行することで導入する企業の業務効率化や大幅なコスト削減が実現できるという点があげられます。 現在では大企業をはじめとして多くに企業にRPAが導入されており、RPAの技術自体も飛躍的に進化を遂げております。 とはいえRPAの技術自体はまだまだ発展途上であり、今後さらなる発展が見込まれます。 RPAの技術が発展することで人材不足の解消が実現可能となり、さらには世の中の働き方さえ変える可能性を持っているのがRPAの魅力です。 ここでは、RPAについてできること・できないことについて具体例を出しながら詳しくさせていただきます。 今後RPAの導入を検討されている企業様や、RPAに興味のある方は是非参考にしていただければ幸いです。

RPAを使ってできること

RPAを使ってできることについて説明させていただきます。 RPAを導入する際には、自社の業務内容や他社の導入事例などを調査確認したうえで検討すると失敗が少なくなり、効果的に活用することができるでしょう。4つにポイントを絞り紹介させていただきますので、是非参考にしてみてください。

定型業務

RPAを使ってできることの一点目が定型作業です。 定型作業とは業務の流れや業務のパターンが決まっている作業のことを指します。 具体例を出して説明させていただきますと、顧客に対する資料送付などがあります。 WEBサイトから問い合わせのあった顧客に対して所定の資料を送付するという作業は多くの企業で 行われている仕事の一つです。 問い合わせ先顧客の住所を確認し、郵送するという手順は業務の流れが決まっておりイレギュラーな対応は不要となりますのでRPAが対応でき、かつ得意としている業務範囲となります。 上記の作業を人間が対応した場合「お問い合わせを見落としてしまう」「送付先を間違えてしまう」などのヒューマンエラーが発生する可能性があるため 企業にとって大きな機会損失に繋がるケースもありますが、RPAを導入することでこのような単純なミスを防ぎ業務改善が可能になります。

単純作業

RPAを使ってできることの二点目が単純作業です。 単純作業は規定のルールが決まっていて、それに従って行う作業のことを指します。 具体例を出し説明させていただきますと、データ入力の作業があります。 データ入力の仕事は、手書きのデータや何らかの集計結果をPCに入力することが主な仕事となります。 人間が対応するとどうしても一定の割合でデータの見落とし・データの入力漏れが生まれてしまいます。 また、単純作業のため長時間働くことによるパフォーマンス低下や、人により作業量の差異が発生するという リスクも見逃せません。 RPAを導入することでこのような問題やリスクを解決することが可能になります。

時間が定められている業務

RPAを使ってできることの三点目が時間が定められている仕事です。 時間が定められている仕事とは、一日の仕事において作業を行う時間帯が定められている仕事のことを指します。 具体例を出して説明させていただきますと、顧客へのメールや電話の連絡・もしくは定期的な連絡の対応があります。 仕事の中で顧客に対して決まった時間に電話をするという業務は多くの企業で行われている仕事の一つです。 決まった時間に電話をする準備をしていても予期せぬこと(トラブル対応、会議時間の延長、体調不良など)で対応ができなくなってしまう ケースは少なくありませんし、顧客の信頼損失に繋がります。 RPAを導入することでこのようなミスを防ぐことが可能になります。 また、定期的に顧客のフォローを実施する時の電話やメール対応の際にも似たような事態が発生することもあります。 例えば自社製品を購入したユーザーに対して「一か月後にサポートのメール送信を行う」「●●円以上購入のユーザーには電話を行う」「時間は●●時~●●時」「不在の時は●時~●時に変更」 などルールを決めておいたとしても、人間が対応する以上何らかのミスにより予定通り実行できないケースもあります。 RPAを導入することでこういった時間が定められている業務への対応を万全にすることが可能になり、業務の効率化を実現することができるのです。

RPAを使いできないこと

RPAを使ってできないことについて説明させていただきます。 RPAを導入することで業務の効率化を図ることができるのはすでに説明させていただいた通りですが、 RPAは万能なツールではありませんので、どういった業務においても活躍できる訳ではありません。 あくまでも人間の業務をサポートすることが主な役割になりますので、「どのような業務を行うことができ どのような業務を行うことができないのか」という点をしっかりと導入側が理解し最適な活用方法を選定する必要があります。 また、RPAの業務範囲を考えるうえでAI(人工知能)との比較を行うということも導入を検討している企業によっては有効と言えます。 大前提として定型的な業務の効率化やサポートを行いたいのであればRPAを導入し、ロボットをつかいより自律的な働きを期待するのであれば AI(人工知能)を導入するというのが一般的な考え方となります。 ここではRPAを使ってできないことについて2つほど例を出しながら説明させていただきます。

イレギュラーな対応が求められる業務

RPAを使ってできないことの一点目がイレギュラーな対応が求められる業務です。 業務をしていて判断に迷うような対応方法が複数存在し、そういった事象が多々起きてしまう場合はRPAの作業に向いておりません。 具体例を上げると顧客とのトラブルや折衝などが発生する業務です。 こういったケースにおいては、業界の常識・顧客の性質・過去の経験などを参考に、より正しい判断が求められます。 そのようなデータはRPAにインプットされていないため、仮にマニュアルを作成しても質の低いサービスを提供してしまう可能性が高いでしょう。 上記のような事例ではRPAを導入することでアウトプットの質が下がり、人間がフォローする工数を考えるとむしろ効率が下がってしまいます。 以上のように、イレギュラーな対応が求められるケースはRPAができないことの代表例と言えるでしょう。

複雑な画像認識

RPAを使ってできないことの二点目が複雑な画像認識です。 RPAはすでにロボットがデータとして認識している画像をそのまま認識・判別の処理を行うことは得意としております。 (専門的な用語で「画像認識」「オブジェクト認識」「座標認識」という方法でRPAは画像を認識しております) ただしその一方で紙に手書きで書いた文字や似たような文字、あるいは似たような画像をみて判別することは非常に苦手としております。 例えば縦文字と横文字が混在している文章や旧字体や特殊文字を使用した文章はRPAのデータにありません。 また、手書きで大きく崩した文字においても同様です。 こういったケースで的確に判断し、処理するのはRPAの現在の技術では難しいと言われておりますので、できないことの二点目としてあげさせていただきます。

RPA導入のメリット

RPA導入のメリットについて説明させていただきます。 すでに説明させていただいた「RPAを使ってできること」とあわせて読んでいただくことで、さらに理解が深まるはずです。 RPA導入のメリットについて3つほどポイントをあげ説明させていただきますので参考にしてみてください。

作業の効率化

RPA導入のメリットの一点目が作業の効率化です。 RPAを導入するにあたり、作業フローそのものの見直しを行う必要があります。 何故かというと、RPAにどの作業を担当させるかという確認の際に、業務フローを整理する必要があるからです。 普段から利用しているからといって、業務フローは常に改善の余地が生まれるものです。 RPAを導入するという作業自体もそうですが、業務フローを見直すことでより効率的に仕事を推進できるでしょう。 また、RPA導入の本来の目的である人間が行う作業のロボットによる自動化により作業の効率が上がることは間違いありません。 特に大規模な業務フローや複雑なシステムであるとRPAによる業務改善の効果が期待できます。

コスト削減

RPA導入のメリットの二点目がコスト削減です。 作業フローを見直すことにより、無駄な人件費の削減を行うことが可能になります。 特に大企業では人件費のコストが莫大な支出を占めているケースが多く、 この部分を見直し改善を行うことで、企業の収益率は全く変わってくるでしょう。 また、RPA導入により今まで発生していた社員・外注スタッフに対する教育コストの削減が行えるということも大きなメリットです。

社員のパフォーマンス向上

RPA導入のメリットの三点目が社員のパフォーマンス向上です。 RPA導入により、削減できた時間を社員は別の業務にあてることができます。 また、繁忙期に残業をしていた社員の残業を解消することができれば 社員のQOLが上がり、通常業務の取り組みにも良い結果をもたらすでしょう。 このように、社員そのものの生産性や環境の改善という意味でもRPA導入は大きな役割を果たすと言われております。

まとめ

いかがでしたでしょうか? RPAを使ってできること・できないこととRPA導入のメリットについて説明させていただきました。 是非参考にしていただければ幸いです。