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そもそも「テクノロジー」とは何か?

「テクノロジー」という言葉は純粋な訳として「科学技術」や「技術」のような言葉で表現されるものです。ただし、近年では科学技術全般のことを指すよりもIT系の技術、それも注目されていたりこれから伸びる可能性のある技術のことを指す意味で使われることが増えているようです。

もちろん、IT系技術のことだけを指すわけではなく、まだ研究中の新しい技術の総称として使われることもありますし、世の中で話題になり始めた新技術のことを指す場合に一般論としての呼称で使われることもある言葉です。

こうした事例からもわかるように、「テクノロジー」という技術があるわけではなく、科学技術も含めた様々な種類の技術を概念として表す言葉が「テクノロジー」という言葉だと言えるでしょう。

「テクノロジー」はどのようなことに使われているのか?

「テクノロジー」とは技術全般の一般的概念としての呼称だということをご説明しました。では概念としてのテクノロジーはどのようなことに使われているのでしょうか?

実はあらゆることに使われている、というのが正解だと言えるでしょう。例えば製薬会社が新薬を開発する際に使う様々な種類の手法や技術も「テクノロジー」です。自動車メーカーが新型のエンジンを開発するために研究しているものも「まだ見ぬ未知のテクノロジー」だと言えます。「テクノロジー」の種類は数多くあるのですが、世の中で使われているテクノロジーは「既にあるもの」ばかりではありません。企業や研究者などが様々な製品などを開発する際に研究する過程で生み出されるテクノロジーも多く、こうした新しい様々な種類のテクノロジーは日々生まれて社会に還元されているのです。

「テクノロジー」は私達の日常生活のあらゆるところで使われていると同時に、「テクノロジーを生み出すための別のテクノロジー」も存在しています。つまり、現代社会はテクノロジーがテクノロジーを生み出す、テクノロジーが循環する社会だと言えるでしょう。

身近な「テクノロジー」の代表例

では、具体的に私達の身近にあるテクノロジーとはどんなものがあるのでしょうか?ここでは身近にあるテクノロジーをいくつかの種類に分けてご紹介します。

IT関連機器

最も身近な例としてわかりやすいのはIT関連機器です。IT関連機器も用途によって様々な種類に分かれますが、現代の日常生活で必需品ともいえるIT関連機器はスマートフォンやタブレット、PCなどでしょう。これらのIT機器には端末の製造段階だけでも様々なテクノロジーが使われています。

スマートフォンでは指紋認証や顔認証など、様々なセキュリティに関するテクノロジーが使われており日々発展しています。タブレットではPCとの融合を図るようなテクノロジーが台頭しつつも、PCと明確に差別化するような固有のテクノロジーも使われています。

PCではCPUやメモリー、物理ストレージなどのテクノロジーが日々発展し、よりユーザーが利便性を高めて日常生活に活用できるような進化が行われています。

家電製品

自宅における必需品の代表格として知られる「白物家電」。電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などに代表されるこれらの家電製品にも様々な種類のテクノロジーが使われています。

現在の家電製品には様々な種類のセンサーが搭載されています。例えば冷蔵庫などは食材の新鮮さを保つために冷蔵庫内の食材温度などを自動で判別し、冷気の放出を調整して乾燥しにくくしたりする機能が搭載されています。何気なく使っている自動製氷機能なども、氷の量や重さに応じて自動的に製氷量を調整するなどのセンサーテクノロジーが使われています。こうしたセンサーに関するテクノロジーは洗濯機や電子レンジにも使われており、現代の日常生活ではこうしたセンサーテクノロジーの恩恵を存分に受けることができているのです。

ハイブリッド車・電気自動車

日常生活に無くてはならないものの一つに自動車があります。自動車の世界でも近年は特に新たなテクノロジーが発達しています。日本では10年以上前から一般化しているハイブリッド車のテクノロジーはその代表的なものでしょう。

環境問題への配慮など様々な理由から近年では排気ガスを極力排出しないテクノロジーの研究が日々行われていて、各国の自動車メーカーはそのテクノロジーを発展させることに心血を注いでいます。ハイブリッドエンジンや電気自動車用のモーターなどは、それ自体が複数のテクノロジーを融合させて作られているものです。特に電気自動車用のモーターは自動車メーカーだけではなく、モーターの部品を作る別のメーカーも、電気自動車用のテクノロジーを持っています。

このようにハイブリッド車や電気自動車に使われているテクノロジーは様々なメーカーの複数の種類が融合している複雑なテクノロジーの結晶だと言えるでしょう。

現在注目されている「テクノロジー」の種類

テクノロジーには既存のものもあれば、これからさらに研究や開発が進んで実用化されていくと予想されている新しいものも存在します。そんな数々の種類があるテクノロジーのうち、現在注目されているものをいくつかご紹介します。

仮想/複合現実(VR・MR・AR)

2021年以降によく聞かれるようになった「メタバース」という言葉があります。現実とは違う仮想化された世界で人々がコミニュケーションを取ったり、様々な活動を行うことで現実世界のような社会活動が展開される空間のことを表す言葉です。

このようなメタバースの実現と発展に大きく寄与するだろうと考えられているのが仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、そして複合現実(MR)というテクノロジーです。メタバースは2020年以降にトレンドの上位に上がってきたキーワードで、いわゆるバーチャル空間内での社会活動や経済活動が行われる世界観のことを指します。仮想現実(VR)に関するテクノロジーの発展は20年以上前から始まっていますが、近年は拡張現実(AR)や複合現実(MR)などの新しい概念とテクノロジーも発展してきており、それらの技術や概念がオンラインゲームやバーチャルソサエティという「舞台」ができたことにより、徐々に通常の社会活動と同じレベルを目指す勢いで活用され始めています。

AI(人工知能)

「AI」と呼ばれる人工知能テクノロジーも昨今の発達が著しいテクノロジーの一つです。その名の通り、人工的に作られた「思考する知能を持ったプログラム」が「AI=人工知能」です。自ら考え、判断し、実行することができる人工知能は様々な分野での活用が進んでいます。

大掛かりなシステムや設備を想像する方もいるかもしれませんが、身近なところで言えば「検索エンジン」も一種の人工知能だと言うことができます。検索エンジンはユーザーが入力したキーワードや、そのユーザーが過去にブラウザで閲覧、使用した情報や機能などを情報として入手し、その情報を元にユーザーがどのようなことを求めてそのキーワードを入力して検索をかけたのか分析します。そして過去の膨大な事例などからパターンを抽出して類似する結果を事例=検索結果としてユーザーに提示しています。

人工知能系のテクノロジーで最も身近なものとしてはAppleのMacやiOSデバイスに搭載されているSiriやGoogleの「OK Google」が挙げられるでしょう。どちらも「パーソナル・アシスタント」のような呼び名をされていますが、れっきとした人工知能プログラムです。ユーザーが音声入力した情報を解析・分析し、持ち主であるユーザーが日々使うスマートフォンやタブレットの内部情報から、その瞬間にユーザーが何を意図してそのキーワードを音声入力したのかを分析し、ネット上やデバイス上の履歴から情報を取捨選択してユーザーに提示するという判断を下しているのです。

サイバーセキュリティ

サイバーセキュリティに関するテクノロジーも現代では重要なテクノロジーの1つです。インターネットへの常時接続が当たり前になっている現代においては、利用者である私達のデバイスは常にサイバー攻撃の標的になってしまう可能性があることは否定できません。

実際に私達個人が標的にされる可能性は比較的低いと思いがちですが、個人でなくても私達が使用しているサービスなどが標的になることで、間接的に私達が標的になってしまうことはありえます。特にスマートフォンなど日常生活に密着した機器を使うことが増えている現代では、ITのセキュリティに関する知識がない方もいます。

様々な種類のサイバー攻撃が増えている現代においては、サイバーセキュリティに関するテクノロジーの発達と進化は必須だと言えるでしょう。

まとめ

現代の生活を支える様々な種類のテクノロジーについてご紹介してきました。私達の生活には気が付かないだけで多くのテクノロジーが活かされています。それらの種類やどのようなテクノロジーがあるのかを知ることで、将来的な職業選択に幅が出たり、身につけられる技術に関する知識を得ることができるようになるでしょう。他にも多くのテクノロジーが世の中には溢れています。この機会に是非ご自身でもリサーチしてみてください。