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はじめに

  

スマホアプリは身近なものになり多くの人に利用されるようになりました。日々利用しているなかで「自分でもアプリを開発してみたい」と関心を持ち、アプリ開発を仕事とするAndroidエンジニアへの転職を検討される方もいるのではないでしょうか。転職を成功させるための第一歩は、Androidエンジニアのことを知ることです。本記事では、Androidエンジニアの仕事内容や求められるスキルなどご紹介していきます。

Androidエンジニアはどんな仕事?

  

仕事内容

Androidエンジニアの仕事で多いのは、Androidアプリの開発や運用保守です。開発の具体的な仕事内容は、設計方法を検討して設計書を記述したり、作成した設計書に基づいて実際にコーディングをしたりテストを担当します。運用保守では、アプリに関するユーザからの問い合わせ対応やリリースしたアプリに新機能を追加する作業などを担当します。新機能を追加するとリリース当時とはアプリの作りが変わってしまうので、それが影響して予期せぬ不具合が発生することがあります。こうした問題を防いでユーザが安心してアプリを利用し続けられるようにするのもAndroidエンジニアの役割です。

年収

一般企業で働くAndroidエンジニアの平均年収はおよそ560万円です。フリーランスの場合は案件にもよりますが、月単価は25万円~85万円(週5回の常駐案件を参考)で、平均年収は720万円です。会社員、フリーランスどちらも日本の平均年収441万円(平成30年度の平均年収)よりも高い年収を見込めるでしょう。

キャリアパス

Androidエンジニアのキャリアパスは一般的なITエンジニアと似ています。経験の浅いうちはプログラマーとしてコーディングやテストを担当し、技術力がついてきたら徐々に要件定義などの上流工程を任せてもらえるようになります。その後は、開発チームをまとめていくプロジェクトマネージャーかプログラミングを極めていくスペシャリストのいずれか自分が進みたいキャリアを選択します。もし、自身の所属している会社で希望するキャリアの実現が困難である場合は、転職や仕事を自分で選択できるフリーランスへの転身も考えるべきでしょう。

Androidエンジニアに転職するために必要なスキルは?

使われているプログラミング言語

Androidエンジニアが開発に使用しているプログラミング言語は「Java」と「Kotlin(コトリン)」です。以前、Androidアプリの開発はJavaで行われていました。しかし、2017年にKotlinをAndroidの正式な開発言語とするとGoogleの発表が行われてからは、Kotlinでの開発も広まりました。

Kotlinはどんな開発言語なのか?

Javaを知っている方は多いかと思いますが、Kotlinは初めて聞いたという方がいらっしゃるのではないでしょうか?Kotlinはオブジェクト指向言語のひとつで、Javaよりも簡潔にコードを書けるのが特徴です。KotlinからJavaを呼んだり、逆にJavaからKotlinを呼んだりもできるので、Javaで開発された既存のコードとの連携が可能です。日本でもKotlinを取りいれている企業が増えてきているため、今後さらに需要が高まっていく可能性は高いでしょう。

転職にはJavaとKotlinどちらを学ぶのがおすすめ?

Kotlinの求人は基本的にAndroidアプリ開発に限られるため、組み込みシステムなど多くのシステムで採用されているJavaより求人数が少ないのが現状です。求人数の多さから考えると転職しやすいのはJavaですので、転職することを優先したい方はJavaから学習するのがおすすめです。KotlinはJavaよりも簡潔なプログラミング言語のため、Javaを理解できればスムーズに習得できるので、Javaの後に学習を始めるのも有効です。今後は「Javaで作ったシステムをKotlinに置き換えたい」「ベースをKotlinで開発して、過去に作ったJavaのソースコードも活用したい」というニーズも予想されます。そのため、JavaとKotlin両方を使えるAndroidエンジニアの市場価値が高まっていく可能性が高いため、将来的にはJavaとKotlin 両方の習得を目指しましょう。

Android技術者向けの資格試験もある

「Android技術者認定試験制度」と呼ばれる自身のAndroid技術を証明できる資格試験があります。取得できれば履歴書にも記載できるので、転職活動時に書類選考が有利になる可能性があります。試験はアプリ開発向けの「アプリケーション技術者認定試験」とプラットフォーム周りの知識が問われる「プラットフォーム技術者認定試験」の2種類があり、それぞれ以下のようなことを問われます。試験はインターネットから予約可能でいつでも受けることができるため、自信がついてきたら挑戦してみてはいかがでしょうか。

・両試験の共通項目

開発環境(Eclipse、SDX)、デバック技術や手法

・アプリケーション技術者認定試験

Androidプログラミング、JAVAプログラミングの知識、Android基礎知識(アプリ視点)

・プラットフォーム技術者認定試験

Linuxの知識、ライブラリ概要、起動シーケンス、Android基礎知識(プラットフォーム視点)

未経験からAndroidエンジニアに転職可能か?

未経験での転職を目指す場合は、企業にやる気・熱意を伝える必要があります。実務経験が無くても例えば、独学で簡単なAndroidアプリを作成して、公開まで出来れば企業の採用担当者に熱意をアピールできるでしょう。Androidアプリの開発環境は無償で公開されているので、挑戦してみてください。IT業界は人手不足の状態が続いているので、転職に向けてしっかり準備をすれば未経験でも転職できる可能性は十分にあるでしょう。

Androidエンジニアの需要は今後どうなっていくのか?

Androidはスマホに搭載されるOSであるため、需要はスマホに左右されます。しかし、多くの方にとって手放せない存在となったスマホの需要が急に無くなる可能性は低く、また世界に目を向けるとAndroidのシェアはiPhone搭載のiOSを上回っており利用ユーザーが多い状況です。今後も安定した需要が見込めるでしょう。

まとめ

Androidの需要は今後も高まっていく可能性が高いため、Androidエンジニアへの転職はおすすめです。IT業界は人材不足なので、未経験の方でも転職できる可能性は十分にあります。未経験だからといって諦めずに独学でAndroidアプリの開発をしてみたり、プログラミングスクールに通ってみたりして積極的に学習しましょう。しっかり学びAndroidエンジニアへの転職を実現させてください。