エンジニアの求人募集でリモートワークを実現するのは可能か?
エンジニアの仕事内容
あなたが「エンジニア」と聞いて思い浮かべる職種や仕事内容はどんなものでしょうか?
この記事で触れる「エンジニア」は主に「ITエンジニア」のことを指していますが、ITエンジニアの中にも様々な職種があり、それぞれの仕事内容は少しずつ異なります。
代表的なITエンジニアの職種としては以下のものがあります。
1.プログラマー
2.システムエンジニア
3.Webエンジニア
4.マークアップエンジニア
上記が一般的によく知られたエンジニア職種の一例です。実際にはもっとたくさんのエンジニア職がありますが、この記事では上記の4職種を例としました。
上記4職種の仕事内容について、簡単にご紹介していきます。
プログラマー、Webエンジニア、マークアップエンジニアについて
今回例にあげた4職種のうち、プログラマー、Webエンジニア、マークアップエンジニアの3職は、いわゆる「ITエンジニア」のイメージに近い作業を行います。これらの3職は、PCで「コード」と呼ばれるコンピューター言語を記述する「コーディング」を行うのが主な仕事です。システムエンジニアが設計したシステムやWebサイト全体の仕組みを理解し、決定された仕様を実現するために必要とされるのがこれらの3職種だと言えます。
システムエンジニアだけではシステムは完成しませんし、プログラマー・Webエンジニア・マークアップエンジニア達だけでもシステムやWebサイトは完成しません。単独で作業しているイメージが強いITエンジニア職ですが、実は周囲との連携が求められる仕事でもあるのです。
システムエンジニアについて
システムエンジニアの場合は、「エンジニア」という職種名ではあるものの、実際にPCを使ってコーディングをすることがメインではありません。システムエンジニアは「システム」つまり仕組みを作り上げるのが主な仕事です。
システムエンジニアはコンピューターシステムなどの開発現場にはなくてはならない職種で、具体的にはシステム構成全体の設計や提案を行い、実際の開発やテストにも立ち会うことになります。
プログラマーなどと異なり、コーディングをすることが主な仕事ではないのですが、コーディングができなくても良いわけではありません。前提条件として基本的なコーディング知識は必要とされ、場合によってはシステムエンジニア本人がコーディングすることもあります。
エンジニアの求人について
フリーランス案件なども含めてエンジニア求人案件は、現在非常に多くの案件が募集されています。「エンジニア/リモートワーク」で条件検索をすると約1,600件もの求人案件を見つけることができます。
給与面でもフルリモートで月額375,000円以上や、フルリモート・週4日勤務で月額600,000円以上など、好条件の募集が掲載されています。
このことからもわかるように、現在ではエンジニアの求人においてリモートワークは珍しいことではなく、リモートワークの有無によって給与に差がつくような状況は生まれにくくなっていると考えられます。
また、リモートワークについて触れていなくても、案件によっては「そもそもリモートワークが前提」になっているものもあります。求人サイトなどでエンジニア職の求人案件を検索した時に「リモートワーク」と記載されていなくても、直接問い合わせれば答えてくれたり、求人の詳細文にはリモートワークについて触れている文言があったりすることを覚えておくといいでしょう。
ITエンジニアの数は全国で足りていないと言われており、プログラミングスキルを身につけるためのスクールや教材も続々と生まれています。つまりエンジニア不足の状況であるため、例えば今日気に入った募集がなくても明日はあるかもしれませんし、もしかしたら数時間後には自分にぴったりの求人案件が募集開始される可能性もあります。
フリーランスエンジニアの場合には、週2日や週3日などの日数でも月額250,000円や300,000円などの案件がありますので、うまく案件を組み合わせることで収入を増大させることもできるでしょう。
エンジニア不足の昨今では各社が採用に苦労しています。そのため、採用に力を入れている企業の場合、情報を明確かつオープンにし、自社が求めるスキルを持ったエンジニアに魅力を感じてもらうために採用担当者にエンジニア出身者を置いたりと様々な工夫をしています。エンジニア不足の状況だからこそ、エンジニアを採用しようとする企業は安定して働いてくれて、自社に必要なスキルを持ったエンジニアと出会いたいと思っているのです。
そのため、もしあなたが希望する条件がない求人案件でも、あなたが本当に希望する条件を伝えて交渉をするなどのコミュニケーションを取ろうとすれば、募集企業は話を聞いて検討してくれる可能性があるのです。常識的な範囲での希望条件は、可能な限り自分の中でもまとめておき、求人を出している企業に対して明確に伝えるほうがいいでしょう。
リモートワークが可能なエンジニア職種は?
条件次第ではありますが、今回の記事で例として紹介している4つのエンジニア職種は全てリモートワークが可能です。
プログラマー・Webエンジニア・マークアップエンジニアの場合
特にプログラマー、Webエンジニア、マークアップエンジニアの主な仕事内容は、前述のようにコーディングです。
コーディングは仕様が決まっているものを形にしていく作業でもあります。つまり、コーディングを始められる時点で仕様や設計はすでに決定しています。そのため、コーディングを担当するエンジニアは仮に在宅でリモートワークになったとしても作業をすすめることができるのです。
仮にコーディングを共同作業や分業で行うプロジェクトだったとしても、離れた拠点にエンジニアが分散している場合に備えて、記載していくコードの統一性を図るために環境を共有するリモートワーク用ツールが豊富に用意されています。SlackやChatWorkなどのコミュニケーション共有ツールを始めとして、GitHubなどのソースコード共有ツールが使われることもあります。
システムエンジニアの場合
システムエンジニアの主な仕事内容は仕様やシステム設計そのものの決定だと紹介しました。この仕事内容は対面で打ち合わせを行う必要がある場合もありますが、仕様や設計の決定を行うための会議や打ち合わせなども現在はリモートワークで行うことが可能です。
2020年に入り、IT系ではない人々にも知られるようになったZoomや、Skype、Slackなどを始めとするオンラインミーティング可能なアプリケーションがリリースされています。企業が導入しているケースが多いシスコシステムズのWebEXなども同様ですが、現在リリースされているオンラインミーティング用アプリケーションはほとんどが複数人の同時接続可能です。
このことにより、複数のシステムエンジニアが共同でシステム設計や仕様の策定を行わなければならないプロジェクトだったとしても、オンラインミーティング用アプリケーションを使用することでほぼ問題なく業務を進めることができます。
IT業界の開発現場は2020年に入り、リモートワークでエンジニアが各地に分散しても開発が継続できるように急速に進歩しています。例えば現在だと様々なゲームメーカーが、人気ゲームの開発をリモートワークによりオフィス外から行ってリリースすることを発表し、実際に予定どおりにリリースが実現しています。
かつてはリモートワークが可能なエンジニア職の代表はWebエンジニアやマークアップエンジニアが主流と見られていましたが、2020年に入りその状況は大きく変わりました。もはやエンジニアのリモートワークはどの職種でも可能になったと言ってもいいでしょう。
まとめ:エンジニアの求人は多種多様。リモートワーク可能な案件も多数。
ITエンジニアの求人は職種も含めて多種多様です。お伝えしてきたように、システムエンジニアやプログラマー、Webエンジニアやマークアップエンジニアの他にも様々なエンジニア職があり、どの職種でもエンジニアの数は足りていません。
ツールや開発環境の進歩によってリモートワーク可能な案件も増えてきているので、スキルを持っているエンジニアにとっては働きやすい状況が整ってきているとも言えるでしょう。
1.コーディングメインの職種はリモートワーク案件を見つけやすい
2.優良案件の求人をしている企業とのコミュニケーションが重要
3.希望条件をしっかり伝えることで、理想の働き方が見つけやすい
上記の3点を意識しながら求人案件を精査することで、エンジニアとしての働き方は充実していくことになるでしょう。
2020年は世界中が激動の年になっています。そんな中でも自分のスキルでモノ作りができ、しかもステイホームなど日常生活に制限がかかっている状況ではIT技術を活かした仕事が今後も増えていく可能性が高いと考えられます。
在宅でも生産性を落とさずに仕事ができる職種として筆頭格に上げられるITエンジニア各職は、まさにリモートワーク向きだと言えるでしょう。実際にリモートワーク可の求人案件は、この記事でもお伝えした通り1,600件以上が募集されています。
リモートワークと書かれていなくても、募集企業としっかりコミュニケーションを取り希望条件を伝えることで理想の条件で働ける可能性も高まります。
理想の働き方を目指してエンジニアとしてのスキルをどんどん高めていきましょう!