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はじめに

この記事では、C++の将来性について解説していきます。
C++とはどういうプログラミング言語なのか、どういったシステムを作れるのかなども合わせて紹介していくので、C++を習得するとどういうメリットがあるのか知っていただけたらと思います。

C++とは

C++は、C言語を拡張したプログラミング言語です。1983年に開発され、30年以上の歴史がありますが、今だに一定の人気がある将来性の高いプログラミング言語です。C言語は、関数型プログラミング言語であり、クラスやメソッドなどの概念がないため、オブジェクト指向のプログラミング言語ではありません。C++はこのC言語にオブジェクト指向という概念を取り入れた言語で、IoTの開発など組み込み系の開発現場で使用されることが多いです。IoT以外にも、スマートフォンアプリの開発や金融機関などの業務システム、ゲームなどを作ることができ、習得することで開発の幅も広がり、エンジニアとしての将来性も高くなります。他にもオブジェクト指向型プログラミング言語には、JavaやC#がありますが、C言語と互換性がないため、IoTなどの組み込み系の開発現場ではC++がよく使われます。

また、一口にC++と言っても種類がいくつかあります。その中でも代表的なものが「Microsoft Visual C++」と「Borland C++」です。「Microsoft Visual C++」とは、Microsoft社が開発したC++でWindows用のソフトウェア開発するための統合開発環境(IDE)のことです。「Borland C++」とは、ボーランド社が開発した統合開発環境であるC++ Builderのパッケージで、C++を利用したスマートフォンアプリやゲームなどの開発に使用されています。

C++の将来性

先ほども少し紹介しましたが、C++はWeb開発からスマートフォンアプリやIoTの開発など、作れるものの対応範囲がとても広いです。Javaなどに比べると案件数は減りますが、それでも汎用性が高い言語なので市場価値も高く、求人トレンドとしてまだまだ根強い人気があり、将来性もあります。特に、C++はC言語と互換性があるためC言語を扱う組み込み系のシステム開発やサーバーシステム開発などからの需要があり、そういった業界での将来性は高いです。そして、IoT機器は今後さらに伸びていくことが予想されています。あらゆる機器をインターネットにつなげることができるIoTは、今後もどんどん発達し人々の暮らしになくてはならないものになるでしょう。

こんなに色々なものが作れて便利なC++ですが、習得が難しいのが将来性が心配されている難点の1つです。C++を習得するには、C言語の知識が必須となっていて、さらにオブジェクト指向の知識もなければ習得はかなり苦労します。現在では、習得が簡単でわかりやすく便利なプログラミング言語が増えており、これから新しくわざわざC++を勉強しようという若い世代のエンジニアが減ってくるのではないかと予想されています。ですが、30年以上の歴史を持つC++は、膨大なソフトウェア資産があり、組み込み系システムや業務システム、ゲームなどで根強い人気があることからC++が廃れることはまだ当分ないと言えるでしょう。したがってC++の将来性はまだまだあると言えます。

C++を習得するメリット

ここでは、C++を習得するメリットについていくつか紹介していきたいと思います。

まず、C++を習得すると得られる最大のメリットとは、活躍の場が広げられるということです。
何度か紹介しましたが、C++は開発できるシステムの幅が広いです。Webアプリからスマホアプリ、IoTなどの組み込み系のシステムや業務システムなど作れるものは多岐にわたるのでそれだけ色々な開発に携われます。そして、C++はオブジェクト指向なので習得すると、JavaやC#のような他のオブジェクト指向のプログラミング言語を学習する際も習得しやすくなります。オブジェクト指向は大規模な開発でよく使われる概念なので習得しておくことに損はありません。

そして、最後は、こちらも前述しましたが、古くからあるプログラミング言語であるため、安定した人気と需要があり、将来性があるということです。JavaやC言語ほどではありませんが、既存の多くのシステムがC++で作られているため、そのシステムが存在し続ける限りC++エンジニアの需要もあり続けます。組み込む系のシステムでの需要が高く、これからIoTなどが廃れていくということは考えにくいため、C++エンジニアはこれからも必要とされるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。C++は、安定した人気があり、IoTなどの組み込み系の開発で使われているためまだまだ廃れることはないということがお分かりいただけたでしょうか。習得のハードルが高いC++ですが、この記事を読み、将来性を感じ、学習してみたいと思っていただけたら幸いです。