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はじめに

アイキャッチ

就職活動において、「応募書類」や「面接」などと同様に悩みがちなのが「Web適性検査」です。「Web適性検査」は多くの企業において、選考を受ける際に必要となり、合否を分けることもあります。
今回はWeb適性検査の概要や、検査をパスするために気をつけること、検査の種類について紹介していきます。

Web適性検査とは?

Web適性検査とは、インターネット上で行う試験のことで、能力検査と性格検査の2種類があります。それぞれの検査がどういったものか紹介します。

性格検査とは

性質や考え方に関する質問を複数用意し、回答を通して応募者の性質や職業への適性、社風に馴染めるかどうかをみる検査です。

応募者の性質や考え方、適性については応募書類や面接だけでの判断は難しいことです。
入社後になって「この会社には向いていなかった」なんてことになれば、応募者にも企業にも損失が出てしまいます。どちらにとってもミスマッチのない選択ができるように、事前に性格検査を行い適性があるかを判断しています。

能力検査とは

簡単な数学や国語などの問題を用意し、回答を通して基礎学力や一般常識が身についているかをみる検査のことです。応募者の学力や能力がどの程度か分かるので、入社して実際に業務をこなせるだけの能力があるのか見極めることができます。

以前まで、Web適性検査はペーパー形式で行われていましたが、近年ネット上で行う企業が増え、自宅や学校などネット環境がある場所なら基本どこでも受けられるようになっています。後述のSPI3や玉手箱など様々な検査が利用されています。

性格検査をパスするには?

企業の求める人物像を把握

性格検査をパスするには、応募先の企業の求める人物像を把握し、ある程度意識した回答をすることが必要です。
例えば、慎重性を重んじる企業であれば「計画して慎重に物事を進めるほうだ」には当てはまる、チームで仕事することの多い企業なら「一人で黙々と取り組む方だ」には当てはまらない、と回答した方が良いでしょう。

もちろん、本来の自分と全く違う回答をすることはお勧めしません。面接で矛盾が出てしまうことも考えられますし、面接はうまくいっても自分の性質に合わない会社に入社してしまうことになるかもしれません。素直に回答するのも一つの手です。

一貫した回答をする

性格検査ではおおよそ50問以上の問題に短時間で回答することになり、中には似た内容の問題もあります。時間配分はもちろん、矛盾しないように一貫した回答をするように気をつけなければなりません。

ひっかけに注意

問題の中にひっかけ問題が混じっていることがあります。
例えば、「一度も嘘をついたことはない」「悪口は絶対に言わない」のような問題がよく出題されます。

正直なところ、これまで全く嘘をつかず、悪口を言わずにきたなんて人がいるとは考えにくいです。こういった問題に当てはまると回答してしまうと、「自分をよく見せるために回答している可能性が高い」と判定されることになります。「一度も〜」「絶対に〜」のワードが入った問題はひっかけであることが多いので、注意して回答するようにしましょう。

能力検査をパスするには?

どのタイプの検査か確認

検査にもSPI3、玉手箱、TGーweb、Web-CABのようにいくつかの種類があり、英語に特化している検査、総合的なスキルを確認できる検査などその特色も様々です。問題の傾向や問題数、解答時間や難易度、解答方法なども変わってくるので、事前に分かる場合はどのタイプの検査か確認しておきましょう。

問題に慣れる

初見では難しい問題や出題形式が特殊な問題もあるので、とにかく問題に慣れることが大切です。能力検査を無料で体験できるサイトや問題集、書籍はたくさんあるので、通しで解いてみて問題や解答の形式に慣れましょう。

時間配分

Web検査では一問ごとの制限時間があったり、検査のタイプによっては分からない問題が後回しにできるものとそうでないもの、前の問題に戻れないものとそうでないものがあります。後回しにできるタイプであれば、分からないものは飛ばして数をこなして得点を狙う、前の問題に戻れるタイプであれば、最後まで解き切ってから再度解くといった戦略を立てることもできます。

ですが、それができない検査の場合は特に時間配分が重要となるので、対策は必須といえます。

Web適性検査の種類

SPI3(Webテスティングサービス)

リクルート社が実施している、現在もっとも利用されている適性検査です。
性格検査約30分、基礎能力検査約35分から構成されており、回答した答えによって次の問題が変化するIRT方式がとられています。

性格検査は受験者の性質や考え方の傾向を見る為のもので、自分に当てはまるかどうか、応募先の企業の求める人材に合うかを意識して回答すればOKです。ただし問題数が約300問と多いため、悩まずどんどん回答していきましょう。

能力検査には、文章を正しく読めているかを見る言語分野、計算能力や論理的な思考力があるかを見る非言語分野の問題があります。企業によっては英語の問題が出題されることもあるので対策はしっかりしておきましょう。

玉手箱

日本エス・エイチ・エル社が提供していて、SPI3と並び広く利用されている適性検査です。
新卒採用の初期選考で主に利用されていて、計数理解、言語理解、英語理解、性格検査で構成される総合的な検査です。

問題数に対し制限時間が短く設定されており、全問解答は至難の技ですが、「問題形式1種類について複数問出題される」という特徴もあります。出題パターンや回答スピード、時間配分などの事前対策をしておきたいところです。

TG-web

TG-webはSPI3と玉手箱に比べ採用数自体は少ないものの、これもよく見る検査です。
言語、計数、性格検査で構成されています。出題数自体は少ないものの、問題の難易度は高く馴染みのない問題が出題される傾向にあるので事前対策は必須です。

Web-CAB

Web-CABは、論理的思考力をチェックすることに長け、IT系の企業で実施されることの多い検査です。

暗算、法則性、命令表、暗号の4科目と、性格診断から構成されています。問題数が多く制限時間が短いこと、出題形式やパターンが特徴的なことから事前対策が不可欠です。問題に慣れ、出題パターンを把握、時間感覚や解き方を身につけることで高得点も狙えます。

おわりに

以上、Web適性検査の概要や対策、検査の種類について紹介してきました。応募先企業ではどんなWeb適性検査が採用されているのかを把握し、しっかり対策を行えばグッと採用に近づけます。