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はじめに

ただでさえ就職や転職にはかなりの労力がかかるのに、昨今は新型コロナの影響もあり、なかなか採用通知をもらえないという人もきっと多いことでしょう。ただ闇雲に面接を受けるだけでは成果は当然見込めません。すぐに採用がもらえる人とそうでない人の差はスキルだけではありません。面接官は面接者が企業の経営理念に共感できているのか、会社の方針と方向性が合致しているのかを必ずと言っていいほど見ています。経営理念や会社の方針に共感できない場合は仮に入社してもすぐに辞めてしまう可能性が高くなるからです。それは企業にとってはマイナスでしかありません。成果を上げてもらうにはまず長く勤めてもらう必要があるのです。私たち、採用される側の人間も幾度となく転職を繰り返したくはありません。そのためには経営理念に共感できる企業が見つけた場合はしっかりとアピールすべきなのです。アピールの場は履歴書の志望動機欄か、面接の場になるでしょう。そこでしっかりとアピールできるようにこの記事ではサポートしていきます。

志望動機に経営理念に共感したことを伝えることはプラスになるのか?

あなたは面接の際に志望動機に経営理念に共感したことを伝えていますか?また、伝えているとすればどんなふうに伝えていますか?どうしても希望する企業がある場合は経営理念に共感したことを全力でアピールしたほうが良いですが、そうではない場合はあえて経営理念には触れないほうが良いということもあります。ただし、経営理念に共感できるのなら、アピールしたほうが良いでしょう。前述しましたが、採用する企業にとっても経営理念に共感できる人に入社してもらいたいからです。そのため、経営理念に共感できる場合は積極的に伝えていきましょう

経営理念とは

そもそも経営理念とはなんでしょうか?多くの企業では経営理念や企業理念、ミッションといった「考え方」「信念」「哲学」「倫理観」「価値観」「思い」「企業の存在意義」などを明文化したものを指します。この経営理念を持たない企業や明文化していない企業もありますが、有名企業は必ずといっていいほど経営理念が存在しています。この経営理念がもたらすメリットは、企業が進むべき道標となるため、社員一同が同じ方向を向いて行動することができることです。しかしデメリットも当然あります。経営理念の各々の解釈の違いにより別の方向を向いてしまう可能性があるということです。ただ、これは経営理念がわかりやすく簡潔であれば解釈が異なることもなくなるでしょう。

経営理念に共感できる具体的な実体験を例に出す

経営理念の重要性について理解したところで、志望動機に経営理念に共感できることを伝えるためにはどうすれば良いでしょうか。たとえばこんな経営理念があります。

「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」

これはいまや世界でも有名な日本のトップ企業であるユニクロの経営理念です。この経営理念に共感できることがあるとすればあなたはどんなふうに伝えるでしょうか?

もっともダメな例としては「服で世界を変えていくことに共感できます」といったとても抽象的な回答です。この回答だと本当に共感しているのかが伝わりません。まして嘘なのではないかと疑われる可能性もあります。経営理念に共感していることが伝わる良い回答は具体的で実体験に基づいていることを述べるようにすることが望ましいでしょう。なぜ具体的な例を述べることが良いのかというと、そのほうが信憑性が高まるからです。これは日常生活においても、相手がふんわりとした抽象的なことしか言わないときに、「たとえば?」「具体的には」というように質問を投げかけて本当にその話題に対して知っていることなのか、付け焼き刃的に話しているのではないか、適当に話を合わせているだけではないか、といった探りを入れることができますし、すでに使ったことがある人も多いでしょう。志望動機や面接時でもそれと同じように具体性を持った話ではないときは非常に信憑性に欠けるのです。ではどうすれば信憑性がある伝え方ができるかというと、何度もお伝えしているように、具体的に話すことです。そして、これまでの人生経験や実体験に基づいたことを話すとより相手(面接官)に伝わることでしょう。

先のユニクロの経営理念の場合、このように伝えることができます。

「私は学生時代、自分に自信がなかったことがあり、それが原因で友人と呼べる人はいませんでした。しかし、ある日、文化祭の打ち上げと称してクラスみんなで休みの日に集まる機会がありました。そこで初めてクラスみんなの私服姿を見て驚きました。クラスで人気な子はみなおしゃれな服を着ていたのです。そこで私も同じようにおしゃれしてみたいと思い、思い切ってクラスメイトに話しかけました。すると、私のために服を選んでくれたのです。その服を着ると今までの自信のなかった自分とは違い、みるみる体が漲り、自信にあふれるようになったのです。それからというもの、自信が持てるようになったおかげで今では友人もたくさんでき、当時の私とは別の世界を生きているような感覚になりました。それだけ服にはパワーがあるということを知り、御社(ここではユニクロ)の経営理念とも合致した経験があるため、同じように以前の私のような境遇にいる人たちの手助けがしたいと思い志望しました。」

とても具体的で実体験に基づいた内容になりました。ここまで長くなくても大丈夫ですが、このように具体的に書くと信憑性がますため、採用の可能性は高くなります。

おわりに

志望動機に経営理念に共感したことを伝えるためには具体的で実体験に基づいたことを相手に伝えることがとても重要です。上記の具体例を参考にし、採用を勝ち取ってください。