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はじめに

エンジニアという職種には「システムエンジニア」「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」「Webエンジニア」など様々な種類のエンジニアが存在し、それぞれ業務内容や必要になる知識が変わってきます。「インフラエンジニア」もエンジニアの職種の一つであり、専門知識を必要とします。一言「エンジニア」と表現してもその中には様々な種類のエンジニアが存在する事を理解し、今回はこの「インフラエンジニア」に焦点を当てて紹介していきます。

インフラエンジニアの重要性

インフラエンジニアの重要性

日々の生活のなかで水道や電気を使う為に「水道管」や「電線」を整備するのと同じ様に、Webサービスを利用する為に「機材」や「通信回路」などサービスを稼働させるのに必要な「基盤」を整備するエンジニアのことをインフラエンジニアといいます。 そもそも電気回線などの「インフラ」をしっかり整備しないとWebサービスを開発しても利用する事が出来ないので、インフラを整備することはとても重要であり、インフラエンジニアは「サービスを下から支える縁の下の力持ち」と言える存在です。 Webサービスが開発される限り、インフラエンジニアは必ずと言っていいほど必要になるので、需要が今後も存在し、重要な役割を担う職種でもあると言えます。

インフラエンジニアの業務内容

インフラエンジニアの業務内容

インフラエンジニアの業務内容には主に「設計」「構築」「運用」「保守」「監視」と大きく分けると5つの業務内容があり、以下のような業務を遂行していく必要があります。

・顧客のニーズに合わせて、どの様なインフラを設計するのか。

・設計に基づいて実際に機器を調達し、構築していきます。

・構築したインフラを稼働し、故障やエラー等ないか運用、保守、監視をします。

インフラエンジニアはインフラを構築、整備して終わりではなく「エラーが起きていないか?」「ちゃんと稼働しているか?」なども確認する必要があるので、開発から運用にかけて様々な知識を必要とします。

・顧客のニーズに合わせて設計をする

インフラエンジニア業務の最初の工程では、顧客からヒアリングを行いどの様なインフラを設計、構築するのかを決めます。またインフラエンジニアの業務は多岐に渡り、複数人のエンジニアとチームを組み連携しながら行う必要があるので、チーム全員が内容をしっかりと把握できる様に「設計書」の作成が必要になります。

設計書を作成しなければ「何を作ったらいいのか?」「どう言った機能が必要なのか?」が明確にならず、チーム同士の連携もうまく行かなくなるので、設計書を作成することは最初で一番重要な業務となります。

・設計に基づいて実際に機器を調達し、構築していく

「設計書」が作成されたら、その設計書を元に機器の調達、構築をしていきます。この業務では日常生活で表すと「パソコンの初期設定を行うこと」をイメージするとわかりやすいです。 まずはパソコンを購入(調達)します。購入したパソコンを自宅に持ち帰り、ケーブルなどを接続します(機器の組み立て)。次にインターネットに接続して必要なソフトをダウンロードしていきます。この工程をもっと大きな規模で行う事が、インフラの構築業務になります。

構築の工程では「作業効率の良さ」や「ソフトウェア」の知識が必要になります。また、組み立てる機材は普通のパソコンに比べもっと大きなものなので「体力」や「力」も重要になっていきます。 しかし、作業は大変ではありますが、構築したインフラで世の中の企業を稼働させ、人々の生活に役立っていると考えれば、構築業務はかなりのやりがいを感じることでしょう。

・構築したインフラを運用、監視、保守する

インフラエンジニアは、システムを設計、構築して終了ではなく、「稼働確認」「システムの改修」「エラー対応」など構築した後もインフラシステムを監視することも重要な業務です。パソコンやサーバーなどのIT機器は24時間365日稼働しているので、ハードウェアの故障、操作ミスなどの人為的ミスが発生することが多々あります。その様なトラブルが発生した時の対応や、そもそもトラブルが発生しない様にシステムが正常かどうか常に監視することも、インフラエンジニアとしての重要な業務になります。

さらに、運用、監視、保守業務では「インフラが原因ではないトラブルの切り分け」も行います。この業務では、「アプリケーション自体のバグ」や「プログラムの間違い」から生じるバグなど「インフラとは関係のないバグ」を洗い出し、切り分ける作業も行っています。この様にインフラとは関係のないバグが生じた際に、原因を切り分け他のチームに連絡、連携することもインフラエンジニアとしての重要業務となります。

インフラエンジニア業務に必要な知識、能力

インフラエンジニアに必要な知識、能力

ここまでインフラエンジニアの業務内容について説明してきましたが、ここからは実際に業務するにあたって最低限必要な知識を紹介していきます。インフラエンジニア業務で必要な知識は、専門知識の他に「コミュニケーション能力」や「英語能力」も必要になってくるので、順番に解説していきます。

・ネットワーク、サーバーの知識

ネットワークやサーバーの知識は、インフラエンジニアとして業務していくのに必須と言っていいほど重要な知識です。これらの知識がなければ、インフラを構築することも出来ず、トラブルが起きた際も解決する事が出来ないので、必ず身に付ける必要があります。知識を身に付けるには資格を取得する事がとても有効です。

・コミュニケージョン能力

コミュニケーション能力も必要な能力になります。システムでエラーが起きた際に「インフラ側でエラーが起きているのか」「アプリケーションやプログラム自体でエラーが起きているのか」を確認しプログラム側でエラーが起きていた際は、しっかりと対応するチームにわかりやすく報告する必要があるので、その際にコミュニケーション能力が必要になります。

また、インフラを構築する際には複数のチームで行う必要があるので、各チーム間の連携や進歩状況確認の際はコミュニケーション能力が必要になります。コミュニケーション能力がなければ業務が円滑に進まなくなります。

・英語能力

システムでエラーが起きた時に確認する機会マニュアルなどは、英語で書かれているものが多いです。日本の製品であれば問題ないですが、海外製品の場合はほとんどが英語で記載されています。 また、プログラムのエラー内容は英語で表記されているので、最低限エラー内容の英語は読み取れる様にしておくといいです。

まとめ

インフラエンジニア業務は、IT社会の「基盤」を担う重要な業務です。 金融のシステムやクレジットカード、ネットショッピングでの買い物など、近年ITシステムやサービスは日常生活に密着し、なくてはならないものとなっています。それらのシステムが故障する事なく稼働しているのも、インフラエンジニアがしっかりと業務をこなしてくれているおかげです。この記事を通して、インフラエンジニアの素晴らしさを今一度確かめてみてください。