支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


はじめに

この記事では、基本情報技術者試験の試験概要や勉強時間、出題範囲について解説していきます。
初心者であれば、どのくらいの勉強時間をみれば良いのか、どういう分野の問題が出題されるのかなどをIT初心者にもわかりやすいように解説していきます。

基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験で、IPA(情報処理推進機構)が実施をしています。「高度なIT人材となるために必要な技能や基本的な知識を持ち、実用的な活用能力を身に付けた者」を対象者としています。IT業界でエンジニアとして働くのに必要な基本的な知識や技術、ハードウェアやソフトウェアの仕組みや動作などの問題が出題され、ITの知識以外にも会社経営全般に関わる内容や会社運営に関わる法律などの内容が出題されます。

情報処理技術者試験は、レベルが4段階に分かれていて、レベル1に「ITパスポート」、レベル2に「基本情報技術者試験」と「情報セキュリティマネジメント試験」、レベル3に「応用情報技術者試験」があります。そして一番難関なレベル4の資格のですが、エンジニア系とマネジメント系の2つに分けられています。それぞれ4つずつ資格試験があり、どの試験も超難関です。基本情報技術者試験もレベル2の資格試験とはいえ、一般的な大学を受験するよりも難しいと言われています。そのため初心者から受験するのであれば、しっかりとした勉強時間が必要になってくるでしょう。

試験概要

試験は、午前の部と午後の部に分けられています。午前の部は、小問が80問出題されます。短文で文法や単語の意味などを問われます。午後の部は、11問出題されます。長文の技術書を読んで設問に答えていく形式です。出題される分野は、「テクノロジー系」と「マネジメント系」と「ストラテジ系」の3つです。

「テクノロジー系」では、基礎理論やプログラミング、アルゴリズム、ソフトウェア、ハードウェア、データベース、ネットワーク、セキュリティなど主に、開発技術の知識やコンピューターについての基礎知識が問われる問題が出題されます。「マネジメント系」では、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメント、システム監査などのマネジメントに関する問題が出題されます。「ストラテジ系」では、システム戦略や経営戦略、企業と法務など会社経営やコンピューターに関する法律の知識などが問われます。この出題範囲からわかる通り、基本情報技術者試験はコンピューターやITの知識だけではなく、経営や法律に関しての知識も必要となってきます。正答率が60%以上で合格となります。

基本情報技術者試験の難易度や勉強時間について

基本情報技術者試験は、合格率が28%程度です。その年で合格率が違ってきますが、だいたい23%~28%と30%を下回ります。なので、決して簡単な試験とは言えません。前述したとおり情報技術者試験は、一般的な大学受験よりも難しい場合があります。出題される問題は、大学試入試で出題される問題よりも難しいと考えていた方が良いでしょう。そのため、基本情報技術者試験は、20時間や30時間の勉強時間で簡単に取得できるものではありません。

ITの知識があれば50時間程度の勉強時間を作れば合格範囲には達せられるかもしれませんが、ストラテジ系の分野で躓く可能性があります。経営や法律の分野は、苦手と感じるエンジニアも多いです。さらに、基本情報技術者試験は、現役のプログラマーやエンジニアでも不合格なことが多々あるようです。初心者であれば、勉強時間は、200時間以上とみておいた方が良いでしょう。勉強方法としては、まずは、参考書を読み、過去問題集をやり、間違えたところをまた参考書で復習するといったやり方で進めていくと良いでしょう。

基本情報技術者試験を取得するメリット

ここまで、基本情報技術者試験の概要についてや勉強時間などの説明をしてきました。ここでは、取得するメリットについて解説します。初心者であれば、基本情報技術者試験の勉強に、200時間の勉強時間を費やす以上の価値があるでしょう。

まず、取得するメリットの一つとして、IT関連の就職に有利になるということです。きちんとしたITに関しての知識があることの証明になります。その他、基本情報技術者試験は国家試験なので、取得していると一般的にどのレベルなのか自分の技術レベル証明することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。基本情報技術者試験のこと以外でも情報処理技術者試験には、どういうレベルがあるのかもお分かりいただけたと思います。基本情報技術者試験は、独学でも取得できる範囲のものなので、これからIT業界に就職しようと考えている方やプログラミング初心者には、とてもおすすめの資格です。ただ、事前知識がない状態での受験は、勉強時間を十分にとり、しっかりとした学習が必要となるでしょう。