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はじめに

この記事では、ITパスポートについて解説していきます。ITパスポートとは何か、試験概要や試験対策、勉強時間、ITパスポートを取得するメリットなどをお話していきます。
ITパスポートは情報処理技術者試験の中で最も簡単な試験です。他の試験に比べて勉強時間も短時間で取得を目指せるので、ITに興味がある方は勉強してみると良いでしょう。

ITパスポートとは

ITパスポートとは、国家試験である「情報処理技術者試験」の中で最も簡単な資格試験です。
ITパスポートの説明をする前に少しだけこの情報技術者試験について説明していきます。情報処理技術者試験は、レベル1~4に分けられていて、レベル1に「ITパスポート」、レベル2「基本情報技術者試験」、レベル3に「応用情報技術者試験」、レベル4はマネージャー系の資格とエンジニア系の資格の2つに大きく分けられ、マネージャー系の資格には、「ITストラテジスト」「ITサービスマネージャー」「システム監査技術者」「プロジェクトマネージャー」の4つがあり、エンジニア系の資格には、「エンべデットシステムスペシャリスト」「システムアーキテクト」「ネットワークスペシャリスト」「データベーススペシャリスト」の4つがあります。どの資格試験も合格率が13%~15%と超難関の資格試験です。

レベル1のITパスポートですが、取得しておくと一般的なITの知識があることの証明になります。
ITパスポート試験では、ただ単にPCが操作できる、Excelや Wordができるというレベルだけではなく、ITを正しく理解し、活用できるかどうかの問題が出題されます。さらにITパスポートを勉強することで、新しい技術やITの知識、経営全般の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い知識を身に付けることができます。

よくITパスポートはエンジニアへの転職には、あまり有利に働かないと言われたりもしますが、未経験からの転職であれば、取得しておくとやる気の証明やITに関する知識があるという証明にもなります。もちろんエンジニアとしてさらに知識をつけたいのであれば基本情報技術者試験を受験するのと良いでしょう。

ITパスポート試験概要

ITパスポートの試験は、CBT(Computer Based Testing)方式というPCを使用して試験を進めるという形式をとっています。試験時間は120分で、受験料は5700円(税込)、4肢択一式(4つの選択肢の中から1つを選ぶ方式)です。

出題範囲はストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3つの分野です。ストラテジ系で35問程度、マネジメント系で20問、テクノロジ系で45問程度の計100問で出題されます。

ITパスポートの受験に必要な勉強時間

ここでは、ITパスポートを受験するために必要な勉強時間についてお話していきます。
IT系の職種に就いている方や情報系の学部出身の方ですと、30~40時間程度の勉強時間で合格を目指せます。テクノロジ系の分野以外の試験対策をすれば十分合格できます。

全くITの知識がない方の場合は、100時間程度の勉強時間が必要と言われています。
100時間と聞くとたくさん勉強しなければと思うかもしれませんが、1日1時間の勉強時間を確保できれば、3ヶ月ちょっとで合格を目指せる範囲です。試験対策は、参考書を読み込み、過去問題集をやり込めば、特別な試験対策はなくても合格できるでしょう。参考書は、全くITの知識が無ければ、イラストがたくさん入ったものを選ぶと良いでしょう。「柏木先生のITパスポート教室」という書籍は、図や表なども多く、とても分かりやすいので人気があります。本として読んでも楽しいので、勉強時間の確保が難しい方でもちょっとした空き時間に読めて、学習を進めやすいです。

ITパスポートを取得するメリット

ITパスポートはコンピューターの知識以外にもたくさんの知識をつけることができます。企業経営の話からマーケティングなどの経営学の知識も付けることができます。企業で働く際に役に立つ知識を身につけることができ、さらにITやコンピューターを勉強するにあたって、大切な論理的思考も習得できます。客観的なデータに基づき論理的な思考の展開ができるようになるので、資格取得にかける勉強時間以上に得られるものがたくさんあります。近年は情報社会やインターネット時代、ビックデータ時代などと言われていますが、コンピューターを扱う側の人は、ITに関することは苦手という方が多いです。なのでITに関する知識を持っていると企業でも重宝されやすいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。国家資格と聞くとたくさんの勉強時間が必要と思ってしまうかもしれませんが、ITパスポートは短期間の勉強で取得を目指せるということがわかったと思います。
ぜひ、興味を持った方は、書店で参考書を見てみると良いでしょう。