支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


◎はじめに

「ITパスポート」とは独立行政法人であるIPA(情報処理推進機構)が実施している 「情報処理技術者試験」の一試験区分であり、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家資格です。 取得すると“ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる” と言われています。 要約すると、IT系の一番「基礎的」なもので、国が認める国家資格です。 そして、上級の「IT系国家資格」取得の為の初めの資格となります。
ITエンジニアだけでなく幅広い職種の方にITに関する正しい知識が必要となり、 2009年年4月に新設されました。2016年の時点で総応募者数は77万人を超える、人気資格となっています。

◎ITパスポート取得のメリット

ITエンジニアにとって、ITパスポートの内容は理解していておくべき知識になります。 ITエンジニアにとって理解していて当然ということは、「ITエンジニアを目指すならば、理解しておくべき基本の内容」となります。 ITエンジニアを目指す上ではじめの資格取得には合格率も低くないので向いていると言えるでしょう。

また、ITパスポートはIT系以外の職種の方にも人気です。 どんな職種であってもPCやネットワークに触れる機会は年々増加してるのが理由になります。 そんな中で、基本情報やセキュリティ対策を知っておくことは非常に大切になります。 実際に事務系などの職種への転職や就職の場合、PCスキルの証明として役立つ場合もあるでしょう。

最近では大手企業でも取得を推奨しています。IT技術をを効率よく活用すること、正しく利用すること目的として推奨しており、 ITの基礎知識が不足しているせいで、法令違反した業務を行ってしまい、会社に大損害を与えてしまうというケースも多々あることが理由になります。 その為、大手企業でもITパスポートの取得を奨励しています。

◎ITパスポートの試験概要

・試験時間・・・120分
・問題数・・・100問
・<分野別内訳>
・ストラテジ系(経営全般):35問程度
・マネジメント系(IT管理):20問程度
・テクノロジ系(IT技術):45問程度
・出題形式・・・CBT方式(四肢択一)
・前提条件・・・特になし

◎ストラテジ系とは

企業活動や「法務」、「経営」、「システム戦略」について問われる分野です。 経営を行う上での基本から「知的財産権」、「個人情報保護」などの法務のほか、経営戦略やマーケティングに関する知識が必要になります。

◎マネジメント系とは

システムやソフトウェア開発プロジェクトの「マネジメント方法」についてを問われる分野です。 開発方法や流れ、プロジェクトの管理体制、方法など、システム監査の概要や流れなどの知識が必要となります。

◎テクノロジ系とは

IT知識の基礎となる「PCの仕組み」、「セキュリティ」、「ネットワーク」、「データベース」まで、IT技術に関しての知識が必要な分野です。 2進数などの基礎理論から始まり、「アルゴリズム」、「コンピュータの構成」、そして最近のITには必要な「ネットワーク」や「セキュリティ」などの幅広い知識が必要となります。

◎合格ライン・合格率・難易度


・総合評価点・・・600点以上/1,000点(総合評価の満点)
・分野別評価点・・・ストラテジ系 - 300点以上/1,000点
           マネジメント系 - 300点以上/1,000点
           テクノロジ系 - 300点以上/1,000点

まず、各3分野ですべて300点以上/1,000点を取る必要があります。 その上で、総合評価点で600点以上/1,000点を取れが合格です。 総合評価点は、各3分野の点数を基に算出されています。 各分野で、6割以上の正解率であれば、総合評価点は合格可能です。 合格率は51.7%(学生42.6%、社会人60.8%)で、二人に一人が合格する割合です。他の国家資格に比べて、格段合格率が低い試験ではありません。

◎過去の合格率

・平成21年度合格率・・・59.40%
・平成22年度合格率・・・47.40%
・平成23年度合格率・・・51.10%
・平成24年度合格率・・・41.00%
・平成25年度合格率・・・47.60%
・平成26年度合格率・・・47.90%
・平成27年度合格率・・・47.40%
・平成28年度合格率・・・48.30%
・平成29年度合格率・・・50.40%
・平成30年度合格率・・・51.70%

◎試験対策

ITパスポート試験ドットコム

ITパスポート試験用の勉強webサイトになります。過去問や用語集などがとても充実していますので、このサイトだけでも十分試験対策が可能です。

ITパスポート過去問道場(ITパスポート試験ドットコム)

WEBアプリで問題を解くことができます。1300問の過去問の中からランダムで出題され、年度や分野を絞るだけでなく多彩なオプションが用意されております。 また、計算問題のみをピックアップして表示するということも可能です。

ITパスポート用語辞典(ITパスポート試験ドットコム)

ITパスポート試験のシラバスに掲載されている用語、及び関連ワードが558語、分野別に記載しています。 重要度の評価も3段階で行われており非常に見やすい用語集となっています。

◎まとめ

いかがでしたでしょうか。「ITパスポート」の知識はITエンジニアを目指す上で必須となります。 基礎を身に付けておかなければこれからの仕事の幅も広がりにくくなりますのでITエンジニアを目指す方は資格の取得をご検討してみてはいかがでしょうか。