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1.はじめに

理系出身の就活生は、大学での研究内容から自らを活かせる技術職を選択するのが一般的でありますが、文系出身者にはそのようなバックグランドがないため技術職を選択することが難しいと考えてしまいがちです。かといって営業や事務、経理など、まったくの未経験の道を進むのはと悩んでしまう方も少なからずいます。
しかし、文系出身の就活生といっても、その業種や職種は多彩かつ幅広い仕事があります。それは出身の学部から見ても多彩です。
当記事ではそんな悩める文系出身の就活生がなじみやすい仕事についてご紹介いたします。

2.文系向けの仕事とは

1.仕事の選択肢は多彩

文系は、理系のように専門的な学術や技術を学ぶ機会が少なく、仕事上専門的な知識を多く使用する場面がある仕事には不向きだと、就職率が安定しないと思いがちですが、就職事情では、どちらも大きな差はありません。「文系」と一言で言い表しても、その人の得意分野や学んできたこと、性格、興味も様々あります。加えて、自分と相性のいい分野である仕事ならば積極的にチャレンジすることは可能です。とはいえ、医師や薬剤師等の専門資格が必要な仕事、精密機械の製造や開発等の高度な技術力を要するものを別にすると、理系出身が就きそうな仕事に文系でも就くことができます。たとえば、現代に生きる学生は子どものころからパソコンやスマホといった電子媒体に慣れ親しんでいます。それゆえに文系出身者が「システムエンジニア」として活躍していることがあります。

2.文系の代表的な仕事

  • ・営業
  • 人と接する仕事が好きな方、初対面問わず誰とでも話ができる程コミュニケーション力がある人、人に製品の魅力をプレゼンする事に自身のある方が就くのが「営業」の仕事です。営業といっても、その業界幅は非常に広く、取引をする相手も、一般個人から法人、公的機関と多彩であり、取り扱う商品やサービスもまた豊富に存在します。文系出身者で「営業」職に就きたいと考えている方に人気があるのは、銀行や保険会社、証券会社等の金融機関の営業職、加えて不動産会社の営業になります。また、幼少期に慣れ親しんだ食品があるという理由から食品メーカーの営業を志望するなど、人それぞれに動機があります。
    基本、どの企業・業界でも製品やサービスを必要とする方々に提供して利益を得るため、営業という存在が欠かせません。機械や医療と理系限定に絞られるような製品でも、「営業職」については学部不問であるケースがあります。何より、営業は人を引き寄せるだけのトーク力と豊富な語彙力、人当たりの良さを必要とする世界です。もちろん、ストレス耐性や前向きなモチベーション、体力、忍耐といった精神面が求められる仕事です。

  • ・事務
  • 「文系の仕事といえば」という質問をして、最もイメージしやすいのが「事務」職といっても過言ではありません。「事務」職といっても、業務の幅は広く、企業・業界によってその内容や業務のやり方・進め方は大きく異なります。事務の主な業務といえば、書類の作・整理、営業職のアシスタントにあたる業務補佐や、電話対応、来客応対など、やることはさまざまです。また、1日の業務をひたすらパソコン画面に向き合ってデータ入力をする事もあれば、外部との電話応対をする企業もあります。
    事務の1つとして「経理」などの計算系の仕事が該当します。書類チェックや校正の仕事といった紙とペンでひたすらデスクワークになる事務職がありますが、現代においてはパソコンワークを中心に専用システムでの詐欺用がメインになっています。そのため、WordやExcel、presentationといったofficeソフトウェアを自由に扱えるスキルを持っていることで、有利に仕事を進められます。

  • ・エンジニア
  • 「エンジニア」というと理系分野の仕事であるとイメージしがちでですが、文系出身者でも活躍している方は数多くいます。
    情報処理やパソコン操作などを徹底してこなすビジネス学部などは「文系」に分類されることがありますが、文系的にコツコツとした緻密な作業が好き、得意であったり、ITスキルもあるのでエンジニア職を志す方も近年は増加傾向にあります。また、エンジニア職といっても必ずしも「開発」に携われるわけではありません。エンジニアとしての仕事は、顧客との打ち合わせを重ねて、抱えている課題や問題を明確化したうえで、どのようなシステムを構築すれば硬い゛解決に努められるか業務効率の改善・向上するかの提案、設計をします。そのため、システムのコマかな知識や技術は二の次として、第一として顧客との円滑なコミュニケーションがとれるか、納期までのスケジュールの計画立て、遂行力、そしてチームをまとめていく統率力が求められます。

  • ・保育士
  • 保育士は、乳児・幼児の身の回りのお世話をすることが主な仕事です。女性のための働きやすい環境が整っていく中で今なお需要が高い仕事の1つです。また近年は男性の保育士も増加しつつありますが、まだ女性保育士の割合が多くなっています。
    保育士になるためには、専門的な知識と資格が必要であるため、専門の学部、あるいは認定の専門学校を卒業することです。
    資格取得には、国家試験を受験する必要がありますが、合格率は20%前後と非常に難易度の高いものです。また、人手不足や低給金、勤務時間の長さなど改善すべき問題が多くあります。

  • ・司法書士
  • 弁護士や社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引士などと並んで「法務系」と呼ばれる資格の1つで法学部出身者にとって得た資格を活かせる仕事です。「司法書士」の資格は「弁護士」の次に難しい資格といわれており、取得するのは容易ではありません。
    会社や不動産の登記代行が主な仕事で、法務大臣の認定を受けると、簡易控訴の代理関係の業務もおこなうことができます。
    以前は給料か高く、稼げる仕事といわれておりましたが、現在は法律系全体の需要・供給のバランスが変化した事もあり、安定した職種であるとは言い難いモノとなりま死した。また、IT化が進むにつれて、AIが人に代わって業務代行をする等の意見もあるため、今後の状況に不安を感じる方もいます。

3.選択肢が豊富だからこそ仕事の視野が広がる

文系の仕事の幅は広く、大学で学んだことが直接関連しないことが多いです。そのため、さまざまな仕事に対する汎用性、融通が利くため、自身に合った仕事を選択することができます。また理系出身者が、大学で学んだ専門的なことを仕事で活かすように、文系もまた専門的に学んだことを活かす仕事に就くこともあります。
「文系の仕事っていえば」という偏ったイメージに固執するのではなく、広い視野で業界・業種を見渡せば文理系問わずに就ける仕事は星の数ほどあります。大学で学んだこと、専攻してきた学科を活かすことはもちろんですが、興味や得意分野を活かしてチャレンジできる仕事や幼いころから就きたかった仕事と、さまざまな志があれば手に職をつけることができます。