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「ビジネススキル」ってそもそも何?

働いている方であれば「ビジネススキル」という言葉を耳にしたり、ビジネススキルについて考えたりしたことがあるのではないでしょうか?仕事をしている際に「もっとビジネススキルがあれば」と思ったことがある方もいるかもしれません。「○○さんのようなビジネススキルを身につけたい」と思ったことがある方もいるでしょう。

では、そもそも「ビジネススキル」とは何のことを指すのでしょうか?一口に「ビジネススキル」とは言っても、実際には様々なものが含まれています。一覧表を作ろうと思ったら膨大な行数の一覧表が出来上がることでしょう。

印象としてビジネススキルと呼ばれているものは何らかの特別な能力のように考えられることが多いのですが、実は「パソコンが使える」「Wordで文書、報告書などが作成できる」「Excelでマクロを使った集計シートを作成できる」なども立派なビジネススキルに数えられます。つまり、端的に言うとビジネススキルというのは「仕事をする上で必要な能力や知識、スキル」全般だということになります。

ですから、事務職として働いている方にとっては必須の業務的知識や、営業職として働いている方に必要なセールストークの組み立て方に関する知識などもビジネススキルです。

代表的なビジネススキル一覧

ビジネススキルとは一般的、全般的な業務知識も広く含んだものだということをご説明しましたが、例えば「何らかのビジネススキルを身につけたい」と思うときのビジネススキルという時のために、代表的なビジネススキルをいくつかの種類にまとめて一覧にしてご紹介していきます。

ビジネススキルのいくつかは「知識」を身につけ、その知識を使っていく「知識型」のものと、体系として知った後で実際に経験を通して形作られていく「経験型」のものに分かれます。それぞれの型で代表的なものをご紹介します。

「知識型」のビジネススキル

1.企画・構想スキル

会社で働くにせよ個人で働くにせよ、何らかの機会に顧客や社内の誰かを相手に企画の説明をしたりプレゼンテーションを行うことがあります。そのような場合に必要になるのが企画・構想に関するスキルです。

面白そうな企画、魅力的に思える企画を思いついたとしても、自分だけがそう思っていたのでは実現性が低くなってしまいます。ビジネスとして形にするためには周囲を巻き込んで自分の企画を理解・納得してもらい、実現のために一緒に動いてくれるようにならなければいけません。

企画・構想スキルはそのような場合に、論理的な物事の説明の仕方や、言葉による複雑な説明などが無かったとしても相手に意図が伝わるような直感的なプレゼンテーションを作成できるようように自分の考えを整理するためのスキルです。

2.情報収集スキル

仕事を進めていく中で、今の時点では真偽があいまいだったり、現在持っている情報よりも正確で確実な情報を必要としている時などに必要となるのが情報収集スキルです。

ビジネスの場において情報の正確さは非常に重要です。社内外での提案時に根拠があいまいだったり間違っている情報をもとにしてしまっては相手を納得させることはできませんし、場合によっては信頼を失うことにも繋がってしまいます。そのようなことにならないためには、常に最新で正確な情報を掴んでおく必要があり、そのためには自分が必要としている情報にたどり着けるような情報収集力を身につける必要があります。

3.分析スキル

自分や自分達が置かれた状況などを正確に把握することもビジネスでは重要です。自分達が考えている企画や提案が顧客のニーズに応えているものかどうか?顧客が自分達にどのようなことを求め、期待しているか?今自分達が行っていることは本来の目的や目標からかけ離れたものではないか?など、様々な仮説を立てて分析・検証する必要があります。

正しい分析を行えるようになるためには、主観を捨てて自分達のことを客観的に見ることができる第三者的な視点を保つ必要があります。もともとあった前提を無いものとして仮定しゼロから状況を組み立ててみたり、自分が相手の立場だったら自分達の提案や行動をどのように評価するかという立場を変えた考え方をしてみたりする必要もあります。

状況、情報、相手の発言など、分析の対象は多岐に渡りますが、分析するためのポイントを知っておくことで効率よく正確な分析を行うことが可能になります。

4.問題・課題解決スキル

分析と同様に必要とされるのが問題や課題を解決するためのスキルです。仕事をしていると様々な場面で問題や解決すべき課題が生まれ、その対処を行う必要が出てきます。問題や課題を解決するための糸口として、状況が論理的に破綻していないかどうか?どこが論理的に穴があるか、などを正確に見抜くことが必要です。その意味では分析スキルとも一部共通する部分があると言えるでしょう。

「解決」というキーワードを見ると少し構えてしまうかもしれませんが、問題や課題を完全に解消できるかどうかは一度脇に置いておいて、眼の前の問題や課題が「何をどうすれば解決・解消できると考えられるか」を導き出すことが重要です。周囲の同僚や上司とその考えを共有し伝えることで、周囲と連携を取ることが可能になります。そこで初めて実際に解決・解消することができることがありますので、まずは問題や課題を解決するために何が必要かを考えられると良いでしょう。

5.文書作成スキル

仕事の中では様々な文書を作成する機会が訪れます。報告書や提案書、社外向けのプレスリリースや社内外向けのメール、手紙などです。いわゆる「フォーマルな」文書であり、このような文書はある一定の知識がないと書き方がわからない方も多いと思います。

しかしビジネス文書にはいくつかの「型」があり、この「型」をおさえて書くことでスムーズな文書作成が可能になります。接頭語や接尾語、季節や状況に合わせた挨拶分、そして締めの一言などを正しく知っておくことでフォーマルな文書を作成することができます。このような文書作成に関するスキルも基本は「フォーマルな文書における文章の使い方」という知識であるため、率先して知ろうとすれば比較的簡単に身につけることができるスキルです。

「経験型」のビジネススキル

1.コミュニケーションスキル

耳にすることが多いビジネススキルの一つに挙げられるのがコミュニケーションスキルです。コミュニケーションスキルが重要なビジネススキルの一覧に必ず入っているのには理由があります。よくある誤解として、コミュニケーションスキルは「自分の言いたいことを相手に正確に伝える技術」だと思われがちです。

しかし、コミュニケーションとは本来「双方向性」のものであり、つまり「相手と自分の間で意思疎通ができている」のが理想です。そのため、自分が言いたいことを伝えることに注力してしまうと相手の言いたいことを疎かにしてしまうことにもなりかねません。ビジネススキルとして求められるコミュニケーションスキルとは「自分が言いたいことを相手に伝える」ことと同時に「相手の言いたいことをより具体化させ、お互いの共通認識に落とし込む」ことも含まれています。

理論としては簡単に思えることですが、このようなコミュニケーションは知識だけで実行できるものではありません。したがって、知識や理論を知った上で、実際に実践してみてどのようなコミュニケーションができるかを訓練することが必要です。いくつかの経験を得てしっかりと身につけることができると言われているスキルです。

2.プレゼンテーションスキル

仕事をしていると様々な場面でプレゼンテーションを行うことがあります。社内での企画会議や実績の発表、今後の提案。社外では顧客に対する自社製品の紹介やサービスの提案、取引開始に向けたフローの説明や提案など、内容は様々な種類があります。

プレゼンテーションを上手にこなすためには場数が必要だとも言われています。パワーポイントの資料をきれいに作れるかどうかは文書作成スキルと類似するものなので、実際にプレゼンテーションを行うスキルとは異なります。プレゼンテーションスキルも経験による蓄積が必要なスキルで、身につけるべきビジネススキルの一覧には必ず入ってくるスキルですが、実際にどのようなコツがあるのでしょうか?

自分が行うプレゼンテーションが「何を目的としたものか」を伝えることは基本中の基本です。少なくとも要点を絞って「これから何を話すか」を聴衆に伝え、相手の興味を引くことが求められます。また、紹介したいことや提案したいことをダラダラと長時間話すのではなく、要点をまとめて的確かつ簡潔に伝えることが必要です。かと言って、中には話が終わるのを待ちきれずに途中で質問してくる聴衆もいることでしょう。そのような時のために、突発的な状況にも落ち着いて柔軟に対応できる臨機応変力も求められます。

3.マネジメントスキル

管理職などリーダー役を務める方向けに必要とされるビジネススキルの一覧には、多くの場合マネジメントスキルが挙げられています。マネジメントスキルも意味は幅広く、メンバーの人的なマネジメントも、仕事としてのタスクに対するマネジメントも含まれる複雑なスキルです。

チームを預かり、チームで行うプロジェクトを成功させるためにはタスクの効率的な実行と、タスクを行うメンバーの人的な能力が両立されていることが要求されます。リーダーはタスクを実行するために最適なメンバーを選考し、メンバーが持つ能力を把握し、適切なタイミングでタスクを与えて実行させるための推進力を与える必要があります。

つまりマネジメントを行うためには「状況」と「人」の両方を正確に把握できる能力が必要なのですが、「人を見る目」というのは一朝一夕には身につきません。感覚的に見抜ける才能を持つ人はいますが、できる限り論理的に説明できる方が良いのは間違いありません。また、マネジメント経験が無い人にいきなり大きなプロジェクトや大人数のマネジメントを担わせるのは困難でもあるため、やはり経験を積み重ねる必要があるのがマネジメントスキルだと言えるでしょう。

4.コーチングスキル

以前はマネジメントスキルと混同されることもありましたが、現在では明確に別のものとして認識されているのがコーチングスキルです。コーチングスキルも経験が必要なビジネススキルの一覧に必ず含まれてくる重要なスキルです。

日本語では「指導力」のような言葉で表されることもあるのですが、実際のコーチングスキルは複数のスキルを融合させた複雑なスキルです。最終的には「指導」にも結びついていくものですが、決して立場が上からの押しつけではなく、一歩引いた立場からの導き役として求められるスキルだと言い換えることができるでしょう。

コーチングスキルは「相手の話をよく聞く」「質問を投げて、相手の考えを具体化させる」「相手の主張や要望を評価する」という3つのスキルが組み合わされているものです。

これら3つの行動を行うことによって、相手が今どの状況にあり、本来はどこを目指すべきで何が必要なのかということを明確化させて、自ら必要な行動を行えるように道筋を立ててあげることがコーチングスキルの本来の目的になります。マネジメントスキルと同様に一定の経験が必要とされるスキルです。

ビジネススキルを身につける方法一覧

ここまでご紹介してきた代表的なビジネススキルはどのように身につければいいのでしょうか?ビジネススキルを身につける方法を簡単な一覧としてまとめてみました。

1.市販の本などを読んで勉強する

2.有料のセミナーに参加する

3.社内の勉強会に参加する

4.先輩や上司に指導を受ける

5.有料のビジネススキルスクールに通う

代表的な勉強方法はこの5つですが、他にも様々な勉強方法が存在します。興味がある方はぜひ調べてみるといいでしょう。

まとめ

ここまで「ビジネススキル」とはそもそも何なのかということや、代表的なビジネススキルの一覧と具体例、そしてビジネススキルを身につける方法にどのようなものがあるかをご紹介してきました。ビジネススキルの中にはわざわざ勉強しなくても自然に身につくものもありますが、具体例や体系として知っておくと知識としても役に立ちますし、商談の際のセールストーク中にも話題として使えるものが多くあります。皆さんもぜひこれらの知識を自分のものにして実際の業務に役立ててみてください。

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