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1. 基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験はIPA(情報処理技術者試験)の1つで、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験です。受験するにあたり、条件は特にありません。
基本情報技術者試験に「ITパスポート」という資格があります。ITパスポートは「ITを利用する側」の資格ですが、基本情報技術者試験は「IT技術を提供する側」の資格と言えます。IT業界で働きたいと考えているなら、取得しておきたい資格です。
では、実際にどこからどこまでが試験範囲になっているか確認していきましょう。
アルゴリムズとデータ構造、コンピュータ、OS、統計など数学、メディア表現、データベース、ネットワーク、セキュリティ、アーキテクチャ、Web、プログラミング、開発方法、プロジェクトマネジメント、経営戦略などが、基本情報技術者の試験範囲です。

2. 基本情報技術者試験の具体的な試験内容

試験は午前9:30〜12:00 、午後13:00〜15:00にわかれて行なわれます。両試験ともに、60/100点以上の取得が求められて、両方の得点を満たすことで合格できます。

■午前の試験(150分)

80問の問題(四選択一式)で出題されます。分野に分かれており、ほぼ決まった問題数が出題されます。

テクノロジ系 (50問前後)

コンピュータの構成、セキュリティ、ネットワーク、データベースなど、IT技術関連の知識問題です。
・基礎論理
・アルゴリズムとプログラミング
・コンピュータ構成要素
・システム構成要素
・ハードウェア
・ソフトウェア
・ヒューマンインタフェース
・データベース
・マルチメディア
・セキュリティ
・ネットワーク
・システム開発技術
・ソフトウェア開発管理技術

マネジメント系 (10問程度)

開発する流れ、プロジェクト管理方法、システム監査など、プロジェクトマネジメントに関する知識問題です。
・サービスマネジメント
・プロジェクトマネジメント
・システム管理

ストラテジ系 (20問前後)

企業活動、経営、法務、システム戦略、マーケティングなど、経営全般に関する問題です。 ・法務
・企業活動
・経営戦略マネジメント
・技術戦略マネジメント
・ビジネスインダストリ
・システム企画
・システム戦略

■午後の試験 (150分)

午後に行われる試験では、午前中に行った四択から回答を選ぶものから、長文形式(一問に設問が複数)出題される問題が計11問出題されます。そこから5問に回答します。
今後も出題数や主題される言語、配点が変更されることありますが、対象になっている分野に変更はありません。
出題される問題は、毎年新しい問題が追加されていますので、過去問を解ければ合格ができるというわけではありません。受験前に最新の情報を調べ、準備しましょう

3. 受験までのプロセス

■試験実施日・試験会場・試験料金

・試験会場

全国47都道府県で実施していますが、会場の指定はできません。
申し込み時に受験する地方(都道府県)の指定することが可能です。
※受験票にIPAが指定した受験会場の詳細が記載されています。

・試験日

毎年2回、全国で一斉に実施されています。(※試験日の変更はできません)
傾向として、4月の第3日曜日、10月の第3日曜日に実施されています。

・試験手数料

5700円(税込) ※2020年6月現在
クレジットカード、コンビニ支払い、ペイジーを利用することが可能です。

4. 合格に向けた学習方法について

まず、基本情報処理技術者試験の合格率ですが、169000人受験し合格率25.7%とホームページ上に記載があります。受験者に対して、合格率が1/4ほどの人数になっています。同じIPA試験のITパスポート(合格率:51.7%)と比べても、ITパスポートの方が合格率が高いことは明らかです。基本情報処理技術者に関しては専門的な学習が必要ですので、簡単には合格できません。しかし、独学での合格が難しいわけではありません。参考書やインターネットから情報を取得することで、40000人は合格することができています。
各々に適した学習方法がありますので、今回の学習方法に関してはあくまで参考程度にして頂ければと思います。学習方法を探すきっかけになれば幸いです。では、独学での学習方法についてお教えしましょう。

■参考書、過去問で学習する

未経験の方やIT関係の仕事に携わっていない方はもちろんのこと、IT関係の仕事をされている方も、いきなり過去問で学習するのは難しいと思います。
もちろん、効率よく学習するために過去問から進め、わからないことを重点的に学習できる方もいらしゃいますので、各個人レベルに合わせて学習を進めてください。
また参考書を選ぶ基準として、過去問がついているもの、学習し続けるモチベーションが落ちないようなイラストで解説をしているものなどがオススメです。

・「イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術者教室」

価格(税込) ¥1848 著者 栢木厚
IT用語の馴染がない方にもオススメできます。またイラスト方式でイメージしやすいので、学習を始めるためのきっかけになりえる本です。

・「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」

価格(税込) ¥2178 著者 きたみりゅうじ
すべての解説がイラストベースで作られているので、分かりやすく、読みやすく作られています。過去問を抜粋した練習問題を収録しているので、学習しやすいと思います。

■動画サイトを活用して学習する

最近は、様々な方が動画サイトで有益な動画をアップロードされています。基本情報処理技術者の試験について、学習面の他に試験の対策に関しても動画が上がっています。参考にしながら学習を並行することで、理解が深められます

5. まとめ

今回は基本情報技術者の試験についてまとめてみました。基本情報処理技術者の試験は、学習をしっかりと行わないと合格が難しい試験です。ただ、未経験やIT業界で働いていない人にとって合格が難しいというわけではありません。
またITパスポートも似たような範囲の学習が必要になります。回答方法が四選択一式だけなので、手始めにITパスポートを学習し受験してみてはいかがでしょうか。経験と理解が深まるのでオススメです。
この記事が基本情報処理技術者合格の参考になれば幸いです。