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IT業界で働いている人やIT業界に興味のある人は、プロマネの資格を取得することで、より幅広い仕事ができるようになるでしょう。しかし、プロマネの資格がどのような資格なのか、難易度はどれくらいなのかわからない人も多いと思います。そこで、本記事ではプロマネの資格の難易度や取得するメリット、試験内容などについて紹介します。プロマネの資格は、取得すると年収が上がったりキャリアアップに繋がったりなどメリットが多くあります。難易度の高い資格なので取得することで評価が高くなることもあります。プロマネの資格が自分の強みになると思ったら、取得を目指してみると良いでしょう。

プロマネの資格の概要

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プロマネの資格とは、プロジェクトマネージャ試験と呼ばれるマネジメントに特化した資格です。情報処理推進機構(IPA)が行っている試験です。プロマネの資格は国家資格なので取得することで評価されやすいでしょう。プロマネの資格では、プロジェクトの責任者として計画の立案や予算・納期・品質などの管理を行うスキルが求められます。他にも、プロジェクトの進捗状況や将来的なリスクを把握する能力も必要になります。ITに関する内容のみだけではなく、企業の経営や戦略についての問題も出題されます。セキュリティやソフトウェア開発の管理、組織運営に関する内容も出題範囲です。

プロマネの合格率と難易度

プロマネの資格の合格率は12〜14%と低めです。IT業界で勤務している人で、尚且つリーダー職やプロジェクト責任者など重要な立場を任されている人が多く受験します。IT業界で働く人が多く受験しているにも関わらず、低い合格率なのでプロマネの資格は難易度が高い資格と言えるでしょう。IT業界に携わっている人やプロマネとして働いた経験がある人にとっても簡単に合格できる試験ではないので、十分な勉強時間を確保する必要があります。また、プロジェクトマネジメントに関する知識だけ問われるのではなく、チームマネジメントに関する能力やプロジェクト全体を把握して管理する能力も必要です。プロマネの試験では実務経験を元にした論述も出題されます。そのため、論文を作成する力も必要でしょう。

プロマネの資格の試験内容

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プロマネの試験は、毎年4月に実施されています。午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4部構成です。午前Ⅰ・午前Ⅱの試験は多肢選択式で、午後Ⅰの試験は記述式、午後Ⅱの試験は論述式です。それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

午前Ⅰ

午前Ⅰの試験は、問題数は30問で100点満点です。多肢選択式で、60点を超えることが合格基準です。午前Ⅰの問題は、応用情報技術者試験の午前問題から選ばれています。午前Ⅰは難しい内容ではありませんが、出題される範囲が広いです。 午前Ⅰの試験はポイントを押さえて効率的に勉強することが大切です。

午前Ⅱ

午前Ⅱは、問題数は25問で100点満点です。多肢選択式で、60点を超えることが合格基準です。プロジェクトマネジメントの分野から出題される問題が多いです。そのため、プロジェクトマネジメントの勉強を中心にすると良いでしょう。また、過去問から同じ問題が出題されることが多いので、過去問を重点的に解くことがおすすめです。

午後Ⅰ

午後Ⅰは、2問を選択して記述式で解答します。各50点満点で合計60点を超えることが合格基準です。午前問題よりもプロジェクトマネジメントに関して詳しい知識を求められます。プロジェクトの立ち上げや、実行から終結までの場面を想定して記述するという内容です。決められた時間内に文章をまとめて表現する能力が問われるでしょう。

午後Ⅱ

午後Ⅱは、2問の問題から1問を選択して論述式で解答します。A〜Dのランクで評価され、Aランクが合格です。午後Ⅱでは、1つの問題に3つの設問が用意されています。それぞれの設問で文字数が決められています。プロジェクトマネジメントの知識や経験のみ必要とされるわけではなく、文章の作成能力も求められます

プロマネの資格の勉強方法

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プロマネの資格はIT業界の経験がある人にとっても難易度が高いので、勉強の計画を立てて十分な学習期間を設けることが大切です。働きながらプロマネの資格の勉強をするのであれば、毎日継続して勉強する時間を作ることが重要です。資格取得に向けて勉強する場合は、まずは出題される範囲や過去問を把握すると良いでしょう。そして、自分に足りていない部分やどの部分を勉強すれば良いのかを知ることで勉強の計画も立てやすくなります。初めて受験する人は特に計画を立てて効率的に勉強を進める必要があるでしょう。

午前Ⅰ試験に合格すると翌年から免除される

プロマネの試験で午前Ⅰの試験に合格してプロマネの試験が不合格だった場合は、翌年から2年間は午前Ⅰの試験が免除になります。午前Ⅰ試験が免除になっている場合は、午後Ⅱの対策を中心に行うと良いでしょう。初めてプロマネの試験を受験する場合や午前Ⅰの試験に不合格だった場合は、まずは午前Ⅰの対策を十分に行う必要があります。プロマネの資格の取得を目指している人は、他のIT関係の資格を取得している人が多いでしょう。技術者試験などの過去問を利用することで効率的に勉強できます。

IT業界の実務経験がある場合

IT業界の実務経験がある人は、過去問などを使ってプロマネの資格の傾向を知ると良いでしょう。そして、記述や論述の対策として文章力も鍛えることがおすすめです。IT業界で働いている人でも、どのような業務をしているのかや経験の長さなどによって知識に違いがあるので自分に足りない部分を見極める必要があります。IT業界の経験やプロマネの経験があっても、論文の対策はできていないことがあるので、IT業界で働いている人は、論文の対策に力を入れると良いでしょう。

午後Ⅱを重点的に対策する

プロマネの資格では、午後Ⅱが最も難しいです。他の項目で合格できても、午後Ⅱの論文で合格できないという人も多いです。プロマネの資格を受験する人は午後Ⅱの対策を重点的に行うと良いでしょう。過去問をたくさん解いて論文に慣れておくと良いです。過去の合格者の論文を確認してから、自分自身でも論文を作成してみましょう。何度も作成することで、文章を読み解く力や表現力が身に付きます。

プロマネの資格の勉強時間

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プロマネの資格は独学で合格するのは難しいです。そのため、通信講座なども多く開講されています。独学で勉強することに自信がない人や効率的に勉強したい人は、講座を利用すると良いでしょう。ただし、IT業界で働いている人やプロマネの経験がある人で独学で合格している人もいます。勉強時間は、独学の場合は最低でも50時間程度必要になり、実務経験がない人や論述に慣れていない人の場合は、半年から1年程度の期間が必要になるでしょう。講座を受講する場合は、2〜4ヶ月程度の期間が必要になります。プロマネの資格は論述の対策がポイントなので、講座を受講することで客観的にチェックしてもらえるでしょう。独学で論述の対策をすることは難しいので、講座を利用して論文作成の練習をすることで効率的に学べます。

プロマネの資格を取得するメリット

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プロマネの資格は国家資格でもあるので、取得することでさまざまなメリットがあります。また、IT業界では誰もが知っているような知名度の高い資格です。ここでは、プロマネの資格を取得するメリットについて紹介します。

高度なスキルを持っていることを証明できる

難易度の高いプロマネの資格を取得できれば、高度なスキルを持っていることを証明できます。プロマネの資格は簡単に取得できるわけではないので、プロマネの資格を取得することで高い評価を受けでられるでしょう。また、IT業界において専門的な知識や技術を持っている人材だとアピールできるので、転職の際に有利になります。 身につけるべき知識が幅広く量も多いので、プロマネの資格を取得できたということは、プロマネの業務に興味があることが証明できるでしょう。プロマネの適性があると判断される基準にもなるため、キャリアアップのきっかけにもなります。

年収が高くなる可能性がある

プロマネの資格を取得できると年収が高くなる可能性があります。 プロマネの年収は平均と比べると高めですが、経験やスキルによって大きく変わるため年収の幅が広いです。プロマネの資格を取得することで高い評価を得ることができ、年収アップに繋がる可能性があります。

キャリアアップに繋がる

プロマネの資格を取得することで、今までプロマネの業務に携わってきた人であれば、より大きなプロジェクトの責任者になれる可能性があります。同じプロマネとして業務をしている人でも、プロマネの資格を持っていることで信頼を得やすくなるでしょう。プロマネの資格を取得できると大きな仕事を任せられるきっかけとなり、キャリアアップに繋がるチャンスになります。

他の資格試験で免除される

プロマネの資格を取得すると、他の試験で一部免除になります。一部免除になる試験は以下の通りです。
・中小企業診断士試験
・弁理士試験
・技術士試験
・ITコーディネータ試験
それぞれの試験で一部の項目が免除されるので、他の資格も取得したいと思っている人におすすめです。

プロマネの資格がおすすめの人

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プロマネの資格には受験資格はありません。そのため、経歴や資格に関わらず誰でも受験することが可能です。しかし、難易度が高い資格なので受験したくても尻込みしてしまう人もいるでしょう。そこで、ここではプロマネの資格がおすすめの人について紹介します。

プロジェクトマネージャとして仕事をしたことがある人

プロジェクトマネージャの経験がある人は、プロマネの資格がおすすめです。プロマネの試験の受験者の多くは、プロマネとしての経験がある人です。プロマネの経験がある人は、プロマネの資格でも役立つ知識を持っていることが多いでしょう。また、自分の業務内容の理解度を深めることもできます。そのため、プロマネの経験がある人は、プロマネの資格を取得することで今後の仕事にも活かすことができるでしょう。

IT業界で必要な知識や経験がある人

プロマネの経験がない人でも、IT業界で必要な知識や経験がある人におすすめです。プロマネの資格の勉強をすることで、プロマネとしての管理手法や法令などを学ぶことができます。プロマネとしての経験がない人や浅い人にとってもメリットがあるでしょう。プロマネの資格は経験がある人だけ受験する資格ではなく、経験がない人でも受験できます。

まとめ

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プロマネの資格は難易度の高い試験です。そのため、IT業界が未経験の人は実務経験を積んでからプロマネの資格取得を目指すことをおすすめします。プロマネの資格を取得すると多くのメリットがありますが、難易度が高いので十分な勉強時間を確保する必要があります。キャリアアップしたいと思っている人や仕事の幅を広げたいと思っている人は、プロマネの資格取得に挑戦してみると良いでしょう。