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  • システムエンジニアになる為には専門学

様々なWebサービスやロボットなどの台頭により、現在ではたくさんのシステムエンジニアが活躍し、IT関連業界は今後も安定した状況が継続しそうです。その中心となるシステムエンジニアは、2020年8月の求人倍率は4倍越えと完全な売り手市場が形成されています。この状況を鑑みて、IT業界、システムエンジニアへの転職を検討される方は少なくないのではないでしょうか。とはいえ、システムエンジニアは専門知識が必要な職種となる為、未経験の方にとってはちょっと敷居が高いと感じる方も少なくないでしょう。
企業によっては入社時の専門知識のレベルよりもコミュニケーション能力などを重視する場合も多々あります。その為、入社時点での知識は必須とはいえないのですが、それでも事前に知識を有しておくことはアドバンテージとなることは間違いありません。就職活動がより有利になるよう、スキルを習得する為にシステムエンジニア向けの専門学校に通う必要性・妥当性はどれくらいあるのでしょうか。以下にメリット・デメリットやスキル習得の為の代替案をまとめます。

専門学校に通うメリット

専門学校に通うことにより得られる代表的なメリットは以下の通りです。

短期間で基本的な技能は一通り学べる

専門学校の場合、2年間もしくは3年間のコースでの受講がほとんどになります。この期間中、集中してシステムエンジニアとして必要な専門知識をしっかりと学ぶことができます。独学と違い、専門学校では仲間や講師と直接関わりながら学べる為モチベーションも維持しやすく、挫折の可能性も低くなるでしょう。「確実に」スキルを習得したいのであれば専門学校が最も適した方法と言えるかも知れません。

システムエンジニア関連の資格を取得できる

専門学校の多くは、具体的な資格取得を目標としてカリキュラムを組んでいる場合が多い為、しっかりとした道筋に沿って効率的に資格取得を行うことができます。また、試験日が近くなると特別講義のような形で対策をとってくれる専門学校も多く、環境としては非常に良いものと言えるでしょう。就職活動を行う上で公的資格を保有していることは非常に大きなアドバンテージとなりますので是非とも取得しておきたいところです。

卒業後の進路もサポートしてくれる

専門学校は過去にも多くの就職実績を持っている為、特に地元企業などに対して太いパイプを持っています。専門学校と企業側との間で既に信頼関係が構築されていますので、就職のハードルとしてはかなり下がります。卒業後にシステムエンジニアとしての就職がある程度約束されているということは、大きな安心材料と言えるでしょう。

教育訓練支援給付金制度が使える

定時制や通信性を除く、日中に通学する形態の専門学校の場合は、その多くで政府からの給付金を受け取ることができます。申請者の状況により受け取れる金額や条件などに違いがありますので、お近くのハローワークなどで詳細を確認していただくといいでしょう。

専門学校に通うデメリット

専門学校に通うことにより被るであろうデメリットは以下の通りです。

時間的な拘束を受ける

多くの専門学校は日中に授業を行います。これから進路を選ぶ現役学生にとっては大したハードルにはなりませんが、転職を検討している社会人にとっては失業期間が発生する為非常に高いハードルとなるでしょう。家庭の事情などでどうしても失業期間が作れない方は後述するオンラインスクールなどの方法を選択することをお勧めいたします。

それなりに学費はかかる

専門学校の平均的な学費は年間でおよそ100万円ほどが相場ですので、2年〜3年通学することとなれば単純計算で200〜300万円ほどの学費が必要となります。安いとはいえない金額ですが、システムエンジニアは他の職種に比較して平均して高い収入を得ることができますので、数年で元が取れるでしょう。

スキル習得の進捗が一律になる

専門学校の場合は当然ながらクラス単位で受講することになりますので、良くも悪くもその進捗は一律となります。飲み込みの早い方にとってはゆっくりとしたスピードがストレスと感じますし、逆の場合は取り残されてしまい挫折をしてしまう危険性もあります。事前にリサーチするなどしてご自身のレベルにあった専門学校を選ぶようにしましょう。

専門学校以外にシステムエンジニアとしてのスキルを身につけるには?

専門学校に通うということは、その方の置かれている環境によってはデメリットの方が大きい場合もあると思います。しかし、システムエンジニアとしてのスキルを身につける為の学習方法は専門学校だけではありません。代表的なものを以下にまとめますのでご自身に合った学習方法を選び、効率よく学びましょう。

オンラインスクールを活用する

最近ではオンラインのみで完結するシステムエンジニア向けのスクールが多数存在します。中には個別でのビデオチャットによるサポートが付帯しているスクールなどもあり、安心して学習を進めていくことができます。専門学校に通う場合に比べ、曜日や時間帯もご自身のスケジュールに合わせて調整が可能なスクールも多く存在しますので、社会人の方でも非常に学びやすい環境と言えるでしょう。費用としては30〜40万円、期間は3ヶ月〜6ヶ月ほどで構成されているものが多く、受講できるコースも言語や目的別に数多く用意されています。さらに、無料体験コースを用意しているスクールもありますので、まずは体験してみるのもいいかも知れません。

動画系の教材などで独学で学ぶ

動画での講座や書籍などを購入し、独学でスキルを習得する方も多くいます。スクール同様、ご自身のスケジュールに合わせて好きな時間に学習できる点は大きなメリットと言えるでしょう。ただしこれらの方法での学習はとても孤独な為、自分では解決できない不明点などが出てしまった場合に解決が非常に難しいことが難点です。それが故に、挫折してしまう方も多いようです。時間の制約をほぼ受けないことは大きなメリットですが、これまでに紹介した学習方法と比較すると難易度はグッと上がります。

初心者歓迎の求人に応募する

システムエンジニアの求人の中でも難易度の低い求人を選び、面接を受けてみるという方法です。そのまま採用されると、現場で働きながらスキルを身につけることができます。少々強気なやり方かも知れませんが、学費をかけることなく収入を得ながら実践的なスキルが身につく方法と言えるでしょう。ただし、手当たり次第にというのも効率としてはあまり良くありませんので、まずはエンジニア向けの転職エージェントサイトなどを活用し、プロに相談してみると良いでしょう。

まとめ

システムエンジニアとしての専門知識の事前習得は就職活動においては大きなアドバンテージなり、専門学校に通うということは代表的な手段の一つです。その為、「必須ではないが、ご自身の状況によってはベストな選択」と言えるでしょう。時間に余裕があり、一人ではちょっと挫折しちゃいそう……と感じている方にとっては専門学校は最適な選択と考えます。本記事にまとめたメリット・デメリットなどを踏まえてご自身に合った方法を選びましょう。