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はじめに

近年、様々な職種で「フリーランス」という言葉を耳にします。フリーランスの働き方は様々な仕事に適用されており、自身がやりたいと思った事や得意とする分野を仕事にする事が可能です。Webデザイナー、イラストレーター、編集者、ディレクター、YouTuber、カメラマン、美容師、などこれら全てがフリーランスとして活躍できる現代ですが、そもそも正社員とフリーランスではどのように働き方が異なるのでしょうか。今回はエンジニアを例に正社員とフリーランスの異なる働き方、収入の違い、それぞれのメリットデメリットをご紹介していきます。

ITエンジニアの仕事内容

エンジニアとは、ITやコンピュータを駆使した技術に特化した技術者の事を指します。それぞれの工学に対し、専門的な才能、スキルを持ち合わせており、様々な分野で活躍します。生産はもちろん、生産の逆工程(廃棄物処理等)でもエンジニアの仕事が存在し、工学や理学の知識だけではなく、それらを実践する事が出来る能力もあり、システムを設計、開発、製造する事が可能です。そして、製造されたものを正しく動いているか確認する運用、保守に関わる職種もエンジニアに含まれます。

ITエンジニアの種類

ITエンジニアの種類は主に、システムエンジニア 、プログラマー、Webエンジニア、ゲームエンジニア、データベースエンジニア、ネットワークエンジニア、セールスエンジニア、データサイエンティストの8つあります。主にシステム開発を行い、システム開発に必要なデータベース設計、管理を行うお仕事です。ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計、構築、保守、運用を行いスムーズな通信環境を構築します。

年収

正社員エンジニアの平均年収は約600万円です。一方、フリーランスエンジニアの平均年収は約700万円〜1000万円です。言語や、開発、業種によって異なりますが、フリーランスエンジニアが高収入な事はわかります。フリーランスエンジニアは言語によっても年収が違い、PHPで約600万円〜850万円、Javaで約700万円〜950万円と100万円ほど違います。現在のIT業界の需要は高く、フリーランスエンジニアを欲している企業はたくさんあります。

正社員エンジニアのメリット

正社員エンジニアは、フリーランスと比べどのようなメリットがあるのでしょうか。今回は2つのメリットをご紹介します。

収入の安定

正社員として働く事で収入が安定します。毎月決まった給与を受け取れ、賞与や職能給のような規定があると上乗せする事が可能です。フリーランスは続けて案件を獲得する努力が必要ですが、正社員エンジニアはそのような心配がいりません。そして、正社員は自動的に給与は振り込まれますが、フリーランスは、毎月各クライアントに対して請求書を作る必要があるため、個人の金銭面の事務作業はフリーランスと比べると、かなり軽減されます。

社会保険や福利厚生制度がある

企業に勤めていると、厚生年金、健康保険、失業保険のような社会保険が整っています。有給休暇や企業によっては産前産後休業もあるため、安心して働く事が出来ます。また、フリーランスでは加入できない労働保険に入る事も可能です。労働保険は万が一、怪我した際や働けなくなった際に保証してくれます。フリーランスは労働保険に入れないためリスクが大きくなります。

正社員のデメリット

正社員は収入が安定するなどのメリットがありますが、デメリットも存在します。今回は2つのデメリットを説明します。メリット、デメリットの両面をしっかりと把握するようにしましょう。

好きな仕事が出来ない

フリーランスのように案件を獲得する必要がない反面、自身で案件を選ぶ事が出来ません。正社員エンジニアは、企業から指示された仕事をしなければならないため、やりたい仕事だけが出来るわけありません。また、正社員の働く時間は決まっており、休みも会社によって定められています。そのため、仕事がたくさんあり終わらない日や繁忙期の際には、通常の定められた勤務時間を超えて働く事もある事もあります。

仕事量=収入ではない

フリーランスはこなした仕事量分だけ収入を受け取る事が出来ますが、正社員エンジニアは固定給のためそうはいかず、仕事を積極的に頑張ったからと言って収入が簡単に増えるわけではありません。もちろん、役職が上がれば収入も上がりますが、それ以外での収入アップは難しいでしょう。仕事に前向きに取り組んで十分な成果を出しても、それらが必ずしも収入面に反映されるとは限りません。

フリーランスエンジニアのメリット

続いてフリーランスエンジニアのメリットデメリットです。

働き方が自由

フリーランスエンジニアは、在宅案件を主に請け負っていると自宅で仕事をする事が可能です。フリーランスとして働いている人の中には、生活費を安く抑える事ができる郊外や地方に移住している人もいます。中には、海外で仕事をするフリーランスエンジニアもいます。フリーランスは正社員と違い、自身で案件を取るため、やりたい案件を受ける事ができます。また、月どのくらいのペースでどれでけの案件をこなしていくかは、自分次第です。育児や家事と両立しながら働きたい方は、自分の仕事を制限する事ができ、とても働きやすく育児や家事に参加しやすい環境を作る事が出来ます。自分の自由意志で働く事が可能です。

経費計上

フリーランスは個人事業主のため、経費を自由に使う事が出来ます。経費で支払うと、利益がマイナスされるため所得税や住民税の節税効果があります。仕事で使用されるパソコンやデスク周りはもちろん、仕事場の光熱費や家賃、勉強会にいくために使う交通費も経費として精算する事が出来る事もあります。しかし、収入にあっていない額の経費を使用したり、明らかにプライベートの支出を経費として精算をしてしまうと、税務調査が入る事もあるため十分に注意して下さい。

フリーランスエンジニアのデメリット

続いて、フリーランスエンジニアのデメリットをご紹介します。フリーランスの代表的なデメリットを2つ見ていきましょう。

社会的信用度が落ちる

企業で働いていた正社員と大きく変わる事が、社会的信用度です。正社員時代では問題なかった事が、フリーランスでは問題になってしまいます。フリーランスエンジニアになって間もない頃は、金融機関でローンを組む事やマンションの入居審査が厳しいため、収入が安定している正社員に比べると、そういった弊害が出てきます。ローンを組む、クレジットカードを作らなければいけない事があれば、正社員時代に済ませておく事をお勧めします。

事務作業

フリーランスは自身でお金の管理や事務処理を行う必要があります。案件が終わるごとにクライアントに請求書を送り、給与が振り込みされたかを確認、請求書の整理や管理までも行わなければいけません。特にクライアントからの入金管理は気をつける必要があり、誤って振り込む事や、振り込みまでに2ヶ月かかるクライアントもいます。さらに利益管理や確定申告も行う必要があり、エンジニアとしての仕事以外にもやらなければいけない事務作業が格段と増えます。

フリーランスエンジニアに向いている人の特徴

フリーランスエンジニアに向いている人の特徴は、意欲とコミュニケーション力がある人です。IT業界は常に進化し続ける世界です。その中で、新しいスキルや新しい案件に挑戦する事がエンジニアとしての成功に大きく繋がります。自分が元々得意としているスキルに、自身の能力を増やす事が大切です。その理由として、まずコミュニケーション能力は、クライアントや一緒に働く人たちとの意思疎通が出来なければ、良いものは作る事が出来ません。

将来性

エンジニア職の将来性は明るいです。AIの進化によって、エンジニアの仕事がなくなると言われていましたが、機械を作っているのは全て人間の仕事です。なくなってしまったら、機械をつくる側に回れば良いのです。ですのでこれから先もエンジニアの仕事は無くなるという事はないでしょう。IT業界は需要が高く、人材不足のため多くの企業からエンジニアが求められるでしょう。

まとめ

正社員エンジニア、フリーランスエンジニアの主な違いは「働き方」です。正社員として働けば、自分身で仕事の内容を選ぶ事は困難となり、フリーランスとして働けば自分が好きな仕事をする事ができます。給与面も、正社員は一定の給与が確保されており、プラスでインセンティブを得る事ができますが、フリーランスの給与は全て請け負った案件によって決まるためとても不安定です。どちらにもそれぞれ特徴、メリットがあります。重要な事は自分に合った方を選ぶ事が大切です。それぞれの違いを理解した上でどちらが自分に合うかを考えましょう。