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SESで現場を退場する際の手順について

SES(システムエンジニアリングサービス)とはIT業界における代表的な働き方の一つで、 技術力と労働力の提供を行い、客先でソフトウェアの開発などを行う働き方のことを言います。 SESという形で会社を通して客先に常駐しているエンジニアの数は大変多いのですが、気をつけたいのが参画している現場を退場する際の手順です。 IT業界のプロジェクトはチーム体制が組まれ運営されているため、例え一人であってもエンジニアが退場することでプロジェクト全体や他のエンジニアに大きな影響がでてしまう事が少なくありません。 実際にSESで現場を退場する際にしっかりとした手順を踏まないことでトラブルになってしまう事例を見かけることも多々あります。 ここでは、SESで現場を退場する際の手順について3つに絞り紹介させていただきますので、是非参考にしてみてください。

担当の営業に相談する

SESで現場を退場する際の最初の手順が自社の担当の営業に相談することです。 現場を退場したいという意向をもった時点、もしくは退場の可能性が生まれた時点で自社の担当営業に相談してみましょう。 エンジニアからの相談を受け、ヒアリングが行われ営業が会社としてどのように対応するか、ということを判断するのが一般的な現場の退場フローとなります。 その際にエンジニア側が行うべき大切なポイントとして、しっかりと退場したい理由を自社の担当営業に対して伝えることです。 虚偽の理由を説明を行うことや、間違った形で伝えると後々問題になるケースもあります。 また、中には思い込みや勝手な想像で発言している場合もあり、相談したらあっさり問題が解決するケースもあるからです。

営業が会社間で話をする

SESで退場する際の手順の次の段階として、自社の営業担当が契約を締結している企業間で話を行います。 具体的にはエンジニアからの相談内容・要望・交代要員の有無・単価や支払い金額の確認・退場時期の調整などです。 派遣会社側としては現場の退場によりプロジェクトに迷惑をかけるわけにはいきませんので、なるべく誠意をみせた対応が求められるところです。 この際の対応が派遣会社としての信頼や今後の取引にも大きく影響しますので、エンジニアもその点についてはしっかりと理解しておくことが必要です。 とにかくトラブルなくスムーズに退場となることが目的ですので、エンジニアもできる限り自社の営業と協力しながら調整していくことが大切となります。

退場日が決まり退場

SESで退場する際の手順の次の段階として、退場日が決まり退場となります。 ここで大切なことがスケジュールに余裕をもって退場日を決定することです。 スケジュールに余裕があれば、現場や自社で交代要員を調達する時間が生まれます。 逆にいきなり退場となってしまうと交代要員の調達は困難になりますし、引き継ぎの時間が確保できないなど様々なデメリットが生まれてきます。 また、エンジニアからしても余裕をもったスケジュールを組むことで、次の案件を探す時間が生まれる・退職時の有給消化をしっかりこなせるなど様々なメリットがあります。 余裕をもったスケジュールは現場とエンジニア双方にメリットがありトラブルを回避することにも繋がりますので、退場を希望する場合は前倒しで余裕をもって行動することが重要となります。

SESで退場する際の注意点

SESで退場する際の流れについてはご理解いただけたのではないでしょうか。 次に、SESで退場する際の注意点について説明させていただきます。 エンジニアが注意する点とその理由についてポイントを3つに絞り紹介させていただきますので、 参考にしていただけましたら幸いです。

現場で勝手に話をしないこと

SESで退場する際の注意点の一点目が現場で勝手に話をしないことです。 SESにおいて契約を締結しているのはあくまでも企業と企業であって、エンジニアと現場による契約の締結は行われておりません。 また、現場の人が企業間の契約について判断できないケースも多く存在します。 それだけでなく複数の商流が入っていると現場で話をすることにより関係者を混乱させてしまうケースもあるでしょう。 そのような事情を考慮し、エンジニアが現場で勝手に話をすることは控え、あくまでも自社の営業担当と契約締結している企業の担当者で話をしてもらうことが重要です。 このようなルールを破ることで、SES業界のルールを教育していないこということで所属している企業にクレームがくるなど、所属している企業が信頼を損なうこともありますので注意しましょう。

現場に迷惑をかけないように配慮

SESで退場する際の注意点の二点目が現場に迷惑をかけないように注意することです。 いきなり現場をバックレて出勤しなくなるなどはもっての他です。 仮に何らかの理由で出勤できるなくなったとしても、しっかりと関係者に筋を通すことが重要です。 本分ですでにお伝えしたように、ITの現場では多くの関係者がプロジェクトに関与しておりますので、 一人現場を抜けるくらい大丈夫、などと軽く考えてはいけません。 もちろん事故や怪我、家庭の事情などで勤務の継続ができなくなることはどのようなエンジニアにでも 起こりうることです。 そういった場合は、なるべく現場に迷惑をかけないように自分のできる限りのことは行うという姿勢が重要になってきます。

転職活動を行う際に現場の状況を伝える

SESで退場する際の注意点の三点目が転職活動を行う際に現場の状況を伝えることです。 現場に迷惑をかけることなく退職するためには、転職活動先に企業にも自分の状況を伝えておくようにしましょう。 IT業界の企業であれば、退場の際の時期の重要性や引き継ぎの重要性はどこの企業も理解しておりますので、それを伝えることで選考が不利に働くことはまずありません。 むしろしっかりと伝えることで信頼性が高まるケースのほうが高いでしょう。 いずれにせよ関係者に迷惑がかけないように退場・退職・入社をスムーズに行うのはエンジニアの心がけ次第となりますので、退場時と同様に転職活動時も先方に対してしっかりと現場の状況を伝えながら転職活動を行うようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか? SESで退場する際の手順と注意点について説明させていただきましたので、 是非参考にしてみていただければ幸いです。