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はじめに

サーバー系エンジニアの仕事というのはオンプレミスであり、派生するとクラウドサーバーを取り扱う場合があります。クラウドサーバーを取り扱う技術者をクラウドエンジニアと呼ばれます。つまりクラウドエンジニアを目指してる方であっても、一概に関係無い話とは言えないのです。

サーバー系の仕事について

サーバーエンジニアの仕事は、構築業務と保守業務があります。構築業務は、多方面の要素を考慮する必要があり、サーバー関係以外のことの知識も必要とされる場面が多く知識不足だと苦労するかもしれません。保守業務は、主にサーバーの監視、セキュリティチェックなどを行う業務となり初級者でも比較的入りやすい仕事と言われています。

サーバーエンジニアになるためには

サーバーエンジニアとして生きていくために役立つのが資格です。実務経験が無くとも資格でPRし知識の含有量で差別化できる指標です。今回は業務未経験者、またキャリアアップするための資格についてご紹介していきます。

サーバー系資格

基本情報技術者試験

まずは、基本から!という方には基本情報技術者試験をオススメします。サーバー系の仕事についての項目でも述べてますが、構築の仕事をやるとなった際はサーバーオンリーの知識だけではやっていけないことが多いからです。ステップアップをし易くするためにも、基礎からの学習は大事です。 試験時期は1年に2回あり、午前問題と午後問題に分かれて行われます。 こちらの資格はベンダー資格ではないため、有効期限は存在しません。


CCNA

サーバーをいじる前に事前知識として欲しいのがCCNAと呼ばれる資格です。基本的なネットワークの流れや、Ciscoサーバーについての知識も求められる資格になります。こちらの資格はCisco社という会社が試験を提供しており、資格を取得してから3年間が有効期限になります。継続認定試験という制度もあり、継続教育プログラムを受講したり、試験に合格することで再認定することができます。
こちらの資格は2020年2月に改定が行われたため、調べる際には注意が必要です。


LPIC/Linuc

サーバーOSであるLinuxはサーバーエンジニアを志すのであれば必須になってきます。Linuxの資格はLPICLinucというものがあります。LPICとLinucの違いは試験を実施している国が違うということです。LPICはLPI日本支部が和訳した問題を出題するので、不鮮明な部分も多いですが世界各国で開かれている試験のため、グローバルな資格と言えるでしょう。LinucはLPI-Japanが日本市場向けに開発した問題を出題しておりますが、日本独自の資格のため海外では資格として認識されない場合があるので注意が必要です。LPICもLinucも有効期限は合格してから5年間であり、資格の有意性を保つためには5年以内に上位の資格を取得する必要があります。

LPIC、Linucにはどちらも3段階のレベルがあり、下のレベルから順番に取得していく必要があります。 試験範囲はほぼ同じですが2020年4月にLinucの出題範囲が改定されており、新たに仮想マシンやコンテナ対応等が追加されたため注意が必要です。以下ではLPIC中心の説明をしています。

LPIC-1はLinuxを用いた基本操作を求められ、101試験と102試験があり2つの試験を合格してLPIC-1の資格が認定されます。

LPIC-2はサーバーからネットワークまでを構築する技術やシステム管理の知識が求められます。受験資格にはLPIC-1に合格していることが条件になります。201試験と202試験に合格することでLPIC-2が認定されます。

LPIC-3は専門的な分野が試験として出され、300、303、304のいずれかに合格することでLPIC-3の認定がされます。

形式はLPICもLinucも変わらないため、自分のニーズに合っている方を取得することが大切です。


MCP

Microsoft社が提供している資格であり、Windowsのサーバー用OSやWindows Serverの知識が問われる資格になります。MCPはマイクロソフト認定プロフェッショナルの略であり、MCPの中にMCSA、MCSE、MCSDといった資格が入っています。Windowsサーバーの基礎を学べる資格ですが、2021年1月末に認定試験が終了と告知されているのでご注意ください。

パブリッククラウド化が進む時代のため、Microsoft社ではAzureの資格などが推進されています。

Azureの入門としてAZ-900という資格があり、クラウドの概念やAzureのサービス内容について詳しく知れます。 Azureに慣れてきたらAZ-104(管理者向け)、AZ-204(開発者向け)、AZ-303/304(アーキテトクト向け)の取得を目指していきたいところです。これらの資格の有効期限は合格から2年間となっており、再認定に制度は無いようです。また、高い頻度で資格の更新が行われているため、情報の精査も必要となります。


最後に

今回は私なりのサーバーエンジニア系資格の特長と必要性を噛み砕いて簡単に説明させていただきました。 ご覧になられた方の参考になれば幸いです。