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1. ポートフォリオとは

ポートフォリオは、自分の能力や実績を知ってもらうための「作品集」のことです。例えば、カメラマンであれば撮影した写真を集めたもの、デザイナーであれば過去に作り上げたデザイン集のことを指しています。「自分が今までに作り上げてきた作品集」ということです。

エンジニアにとってのポートフォリオは、これまで参加したプロジェクトの概要、自身のコーディングスキル、作り上げたアプリ、企画書などになってきます。

2. ポートフォリオのメリットについて

エンジニアがポートフォリオを作成するメリットは下記になります。

・自身の技術力を証明することができる
ポートフォリオを作成するにはある程度の技術力が必要になります。ポートフォリオは自分の技術力の証明として非常に分かりやすく、所持しているスキルの内容を的確に面接官に伝えることができます。

企業がエンジニアと面接する際に重要視しているポイントとして、エンジニアが自社の求めているスキルを持っているかという点において、ポートフォリオは有効的な手段になります。

実務経験がある人は、自身が実務で行ってきた成果物をポートフォリオとして、自身の実力をアピールすることができます。

・前向きな姿勢を証明できる
未経験の人では、業務実績でアピールすることが難しく、できませんが、自身で作ったアプリ、ツールなどがあれば、スキルを証明することになります。

ポートフォリオを提出することで、企業側は技術力をイメージしやすいため、履歴書や職務経歴書ではわからない実績を伝えることができ、評価をしやすくなります。ポートフォリオがない他の応募者と差別化することができ、前向きな姿勢をアピールすることができます。

3.  ポートフォリオがないデメリットについて

・判断材料が限られてしまう
実務経験がなく、職務経歴書だけしかアピールできる素材がない場合、評価を得ることは非常に厳しくなってきます。採用されたとしても、待遇はかなり厳しい条件になることが予想されます。
・面接を受けることができないこともある
ポートフォリオがないことで面接を受けられないことも見受けられます。技術力を測る指標となるポートフォリオを用意していないと未経験のエンジニア差別化することは難しいです。

4. クオリティーの高いポートフォリオの作り方

採用担当者の目に留まりやすいクオリティーの高いポートフォリオを作るためのポイントをお伝えします。

・開発の背景がわかるようなものを選択

現場のエンジニアに求められるのは、ユーザーのニーズを的確に捉えたものを作り上げる能力が必要です。ポートフォリオでも作品の意図やユーザーのことを考えて使いやすいように作成していることが大切です。

実際にユーザーが使用している時のイメージをしっかりと持ち、どういう意図で使用するために開発したのかを説明できるようにしておくことが必要です。それを見た面接官からの質問に答えることが出来れば好印象を与えられます。

・見た目とソースコードを整える

作り上げる作品に関しては、デザインの統一性、レイアウトが重要です。ソースコードもきちんと整えて、他のエンジニアにも読みやすくすることも大切です。個人で開発するのとは違い、企業で働く場合はチームで開発を行うことが非常に多いです。

自身が書いたソースコードが読みづらいものになっていると、同じ開発を行うメンバーに迷惑をかけてしまい、チームで働くには不向きと判断されてしまうこともあります。

また、有名なテーマからサンプルコード、UIデザインを流用したり、コードが配布されているサンプルコードを少し手を加えただけのものは避けましょう。「サンプルを改変する程度の実力しかない」とネガティブな印象を与えてしまいます。

・独自性が高い作品を作成する

ポートフォリオは自分自身の独自性、技術力を証明するための資料になります。そのためたのエンジニアでも作ることができる作品は避けるべきです。

有名なテンプレートを使用して作成したり、書き方を紹介したサイトを真似した作品は有名なサンプルコードを使用しているため、採用担当のエンジニアであれば加工したこと、引用したことはすぐにわかります。Webサンプルを加工することは避けるべきです。

ポートフォリオは、自身のエンジニアとしての実力を伝えるためのものです、自身ができる範囲で、自身のエンジニアとしての強みを意識して作れば、自分らしい作品を作ることができます。サンプルコードを見ながら他のエンジニアでも作れる作品ではなく、自分らしい作品を作るべきです。

5. まとめ

今回はエンジニアとポートフォリオについてまとめてみました。

技術力を証明するポートフォリオ は自身の可能性を広げることができるため、作ることができる範囲で作成することをお勧めできます。

エンジニアを未経験から飛び込む方には、ポートフォリオを作成することで「意欲」を証明することができます。

転職活動している方には、自分が現場で学んできたことを証明するものになり、自身の技術力を証明する事になります。

今回のこの記事が参考になれば幸いです。