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はじめに

現在、IT技術の進歩により、とても多くのIT技術が登場しました。そのことにより、幅が広すぎるが故に専門性を持ったエンジニアも存在します。その中でも、SAPエンジニアという専門的なエンジニアがあります。SAPエンジニアというのを聞いたことがない人や、これからSAPエンジニアを目指そうと思われている方に向けて、どのような業務内容なのか、これからどのような将来性があるのかなどをご紹介していきたいと思います。

SAPエンジニアとは

まず、SAPエンジニアとはどのようなエンジニアなのでしょうか。SAPエンジニアとは、ドイツに本社を置くERP(Enterprise Resource Planning)パッケージの最大手ベンターSAP社が提供をしているSAPというERPシステムを専門的に用いるエンジニアです。ERPとは、企業のあらゆる活動のデータを取得し、経営判断に役立てるためのレポートや、法律上作成が義務化されているレポートを作成するシステムです。SAPは、基本的には従業員数が数千人以上の大企業が使用しています。

SAPエンジニアの業務内容

SAPエンジニアの業務内容は基本的には3パターンあります。それらをご説明します。

・システムの設計、開発、運用保守

SAPエンジニアも設計、開発等を行います。キャリアパスは基本的には運用、保守→テスト→開発→設計の流れでキャリアアップをしていきます。その理由としては、設計などお上流工程になればなるほど実務経験や、知識が求められるため、最初は運用、保守やテストの業務を行い、経験、知識を蓄えます。また、運用や保守、テストでの経験は設計を行う際に必ず必要になります。また、運用、保守やテストの業務ではシステムの知識以外にもプロジェクトの仕事全体を学ぶのに良い機会なので、しっかりと業務を行い、基礎を固めましょう。

・定常業務の自動化、効率化

SAPエンジニアは、SAPを使用する以外にも、VBAやACCESS等を用いて、業務の自動化や区立かを行うスキルを求められます。理由としては、頭を使わない単純作業などは、省力化して、頭を使う仕事に集中できるようにするためです。業務の自動化、効率化のスキルは、転職などをする際に評価されますし、業務の自動化で空いた時間を利用してSAPエンジニアとしてのスキルを向上させることで、一人前のSAPエンジニアに早くなれるため、日々の単純作業は積極的に自動化することをおすすめします。

・基本的な報告、連絡、相談

これに関してはどの職業にもありますが、基本的な報告、連絡、相談は必要です。理由は、SAPエンジニアとして働く場合、プロジェクトに入って仕事を行い、チームで作業を分担することが多いです。そのため、自分の担当している仕事の進捗状況などを、チームのメンバーに報告、連絡、相談を行える能力が必要です。しっかり報告、連絡、相談が行えないと、他のチームのメンバーの作業に影響を及ぼす可能性かあるからです。 チームで作業をする以上、チームメンバーに対して細かな確認、報告、連絡、相談スキルは必要です。

SAPエンジニアの将来性

次に、SAPエンジニアの将来性はどのようになっているのでしょうか。SAPエンジニアの将来性についてご紹介します。

・SAPの需要はまだまだある

SAPの需要はまだまだあると考えられています。その理由として現在、日本の大手企業の多くはSAPを導入して日常業務を行っています。また、2025年にSAPのサポートが切れるため、SAPのバージョンアッププロジェクトの需要が高まると予想されています。その2025年までにSAPに代わるようなシステムが開発される可能性が低いため、SAPのサポートが切れた後、10年はSAP導入プロジェクトが続くと予想されています。

・替えが利かない人材になる

SAPの技術自体が大きな変化がなく、一度専門性を高めれば新規参入がほとんどないからです。固定値管理テーブルの設定や、SAPでの基本的な機能のコマンドはここ5年は9割は変化がなく、新規参入のSAPエンジニアは2年間以上のプロジェクトワークに耐えられる人が 少ないです。そのため、SAPエンジニアとしての専門性を高めれば、将来もSAPを使用した仕事で生き残ることができます。

・SAPコンサルタントになる

SAPコンサルタントに必要な前提知識は、SAPエンジニアとして仕事をしていく中で自然に身につくものです。開発、テスト、保守、運用の経験が、上流工程の要件定義、設計に活用できます。SAPエンジニアとしての専門性を高めて、SAPコンサルタントになることは十分可能です。

以上のことのように、SAPエンジニアの将来性はまだまだあります。専門性を高めることができる種類のエンジニアのため、他のエンジニアと差別化を行うことができます。エンジニアにとってとても大切なのが、エンジニアとしての価値です。SAPエンジニアは専門性を高めることができるので、自然とエンジニアとしての価値を高めることができ、仕事に困らないエンジニアと言えます。

最後に

SAPエンジニアについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。SAPエンジニアは今後も需要があり、エンジニアとしての価値を高めやすい種類のエンジニアです。また、SAPシステムはトップクラスのシェア率であり、グローバル化に必須ともいえる各国の言語や習慣を踏まえて一括に管理することを可能としているので、SAPエンジニアとして海外でも活躍することができます。将来性にも期待できるSAPエンジニアに興味や目指そうか考えられている方の参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。