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VB.NETはご存じですか?プログラミング言語の一つですが、現在JavaやPythonといった言語の需要が高まっている中、VB.NETを学習するメリットや仕事内容、将来性について簡単に紹介していきます。

VB.NETとは

VB.NET(Visual Basic.NET)はマイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。2002年までVBという略称でしたが、以降オブジェクト指向の対応など仕様が大幅に変更され使いやすさを重視し改良されたことで「.NET」が誕生しました。2005年以降は仕様自体は引継ぎ略称だけ戻されました。要するに「VB→VB.NET→VB」といった流れですね。なぜ略称が戻されたのか定かではありませんが、求人などでも企業によっては呼び方を変えている場合もあるので注意が必要です。

特徴とメリット

VB.NETはこれからプログラミング言語を学ぼうとしている方におすすめの言語です。その理由については他の言語に比べてわかりやすく、無料で簡単に開発環境が整えられる点です。他にも初心者向けの言語は多くありますがなぜVB.NETが良いのか、もう少し具体的に解説していきます。

◎プログラムのしやすさ

通常だと言語の基本や構文などを学び、複雑なプログラムを組めるようになる必要があるため習得までかなりの時間と労力が必要となりますが、VB.NETには既にテキストボックスやボタンといった部品が備わっています。それらを組み立てるだけで簡単で高機能なシステムを作成することが可能となるため初心者から上級者まで使うことができるのです。

◎コードが書きやすい

VB.NETならではの仕組みがあり、書きやすい理由としては以下の通りです。

・構文終わりのセミコロン(;)が不要

C#やJavaといった言語では必ず構文の終わりにセミコロンが必要となります。たった1文字の手間と思うかもしれませんが入力漏れによるエラーを防ぐことができます。初心者の方は特にエラーの原因を見つけるまでに時間を要してしまうため重要なメリットであるといえるでしょう。

・Withが使用できる

コードを記述する際にWithを使用してオブジェクトを指定することでWithステートメントの中で宣言を省略することができます。1つのオブジェクトに対して複数の操作を行う場合コードが重複してしまうのですが、Withを使用すれば簡略化することができ全体的にスッキリします。

・全角・半角変換機能

入力した文字を自動で変換してくれる機能が搭載されています。誤って入力した際に打ちなおす手間もありませんし、変換のための関数を使用する必要がありません。

仕事内容

では、VB.NETを使用してどんなことをするのかご紹介していきます

・Windows向けアプリ

VB.NETはWindows向けに開発されていることからWindows上で使用できるアプリに特化しています。Windowsが多くシェアされていることを考えると、Windows上で動くアプリケーションには需要がありますし、Webアプリも簡単に開発できるため、使いこなせれば応用の幅が広がります。

・業務用システム

主に業務を円滑に回すために役立つシステムを開発します。例えば、製造業でいう生産管理システムやコールセンターのシステムといったような、従業員の生産性を向上させるための業務用のシステムです。

仕事はきついのか…これに関してはVB.NETのエンジニアだけに言えることではありませんが、エンジニアは仕事量も多く人材不足ということも相まって楽な仕事ではないと言えます。楽ではないからこそ1つのプロジェクトを終えた際にはやりがいや達成感を感じられることでしょう。

需要と将来性

さまざまな言語があるなか、VB.NETを使用して一からシステムを作成する案件はあまり多くないと思われますが、既にVB.NETで開発されたシステムがある限りシステムの保守・改修といった案件で需要が高まることが予想されます。

求人数に関しても転職サイトdodaでは500件ほどあるので完全に需要がないというわけではなさそうです。フリーランスというよりは正社員としての方が需要は高いと言えますね。

VB.NETはこれさえ覚えておけば良いとされる万能な言語ではないため、慣れてきたら他の言語へステップアップするのも1つの手段です。プログラミングの基礎はできているのでその言語特有の書き方さえ覚えてしまえば複雑なシステムを作成することもできますよ!

ただ、主軸を他の言語へシフトする人も多いためVB.NETを熟知したエンジニアが不足しているのも現状です。希少価値が高まれば案件は増えていくのでVB.NETを極めておくのもまた1つの手段かもしれません。

最後に

VB.NETはWindowsがシェアを守り続ける限り無くなることはありません。プログラムの楽しさを学ぶために始めてみるのもいいですし、既に学習している方はこれを機に違う言語を触って見るのもいいと思います。VB.NETの知識は決して無駄にはなりませんので自身のスキルの1つとして身に着けてみてはいかがでしょうか。