セキュリティエンジニアのキャリアパスはどうなる？

セキュリティエンジニアは比較的新しい職種ではありますが、セキュリティに関するエンジニアであることから多くの企業で重要視されている職種です。人材が不足している上に働き方も多彩でありながら、その経験を活かしたキャリアパスも様々な選択肢があります。
人材が不足している以上、どの分野でも活躍できるわけですから自分が働きやすいキャリアパスを見つけて選択することが大切です。企業によって必要とされているスキルが違う以上、セキュリティ分野の何を習得するのかが重要です。
それでは、セキュリティエンジニアのキャリアパスについてご説明しましょう。

そもそもセキュリティエンジニアとは？

セキュリティエンジニアとは、あらゆるセキュリティに関する業務を専門とする職種です。
情報セキュリティを考慮したネットワークの設計や運用、管理を請け負うことにより、様々な分野で活躍できる職種でもあります。またセキュリティエンジニアが重宝されるのは、近年巧妙かつ悪質極まりない手口によって様々な被害が生まれている事態に対抗できるようにするためです。

基本的にサイバー攻撃強いネットワークの構築、企業の大切な機密情報をサイバー攻撃から守るための防御システムの構築、セキュリティに関する事故が発生した時に対処するなど、様々な業務があります。このことから、セキュリティエンジニアは様々な分野で活躍できるでしょう。

セキュリティエンジニアは非常に需要が高いことで知られており、多くの企業が人材を求めています。近年では個人情報や顧客情報などを始めとする機密情報を取り扱う企業のみならず、個人間でも個人情報のやり取りに敏感になっています。
機密情報を徹底して守るというのは非常に困難であり、セキュリティの重要性が今もなお広がっています。セキュリティエンジニアは外部の攻撃から全ての情報を守るための専門家であり、非常に重要な職種として需要が今も高まっているのです。

セキュリティエンジニアのキャリアパスは？

セキュリティエンジニア自体が非常に重宝されているため、その経験を活かしたキャリアパスの選択肢も多くあります。セキュリティエンジニアの経験が活かせるキャリアパスを選ぶことで、将来性を見出すことができます。
それでは、セキュリティエンジニアのキャリアパスについてご説明しましょう。

セキュリティエンジニア

無理に他の選択肢を選ぶより、今より更に高い技術や知識を身につけ、セキュリティエンジニアとして精進していくというキャリアです。セキュリティエンジニアとしての技術や知識を積み重ねることによって、年収を上げるという方法もありますし、キャリアを積み重ねることで責任者に抜擢されることもあるでしょう。

セキュリティエンジニアはただでさえ人材が不足しているのですが、多くの企業は高い技術と知識、経験を持った人材を欲しています。つまり、キャリアを積み重ねれば責任は増えますが、必要とされる人材になれるでしょう。

セキュリティマネージャー

セキュリティマネージャーは、若手のエンジニアチームを組んで統率し、業務を遂行するのが役目です。若手エンジニア一人では心もとないですが、知識や技術を持ったセキュリティマネージャーが統率することによって様々な業務をこなすことができます。
同時に人材育成にもなるため、若手育成の一端を担うことができるでしょう。

セキュリティエグゼクティブ

エグゼクティブとは責任者のことで、全社的な責任を負う立場となります。セキュリティに関連する全ての責任を負うため、社運を賭けた非常に重大なプレッシャーがかかるでしょう。ただ、セキュリティエグゼクティブに任命されたということは、それだけ企業に信頼されているということでもあります。

企業がこれから行うべきセキュリティ対策の方針、サイバー攻撃に対する戦略など様々な企画を発案し、検討します。企業が現在置かれているセキュリティ対策の全容を把握し、それをもっと盤石なものにするための方法など、頭を常にフル回転させなければならないでしょう。
情報セキュリティマネジメントに関する法令も知っておかなければなりませんし、企業において組織として情報セキュリティマネジメントがどうあるべきなのかを説く必要性もあります。もちろん年収もその苦労に見合うだけのものになるので、働きがいがあるのではないでしょうか。

セキュリティ担当者

セキュリティ担当者は、勤務する企業によって必要となるセキュリティソフトの導入や設定、運用、セキュリティ関連の機器の導入に携わるのが主な業務です。企業が今置かれているセキュリティの方針や対策、ソフトなどは大きく違います。

セキュリティ担当者は現在の企業が置かれている状況下に適したセキュリティソフトの導入、設定、運用を打診します。これも企業が外部からの攻撃に備えるために必要なことであり、重要な役割を果たすでしょう。

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントは、必要に応じて企業のセキュリティ性能を引き上げるため、専門家の立場から助言や支援を行うのが主な業務です。企業によってはセキュリティ性能が未熟なままになっていることもあるので、サイバー攻撃から機密情報を守るために必要な助言や支援を行うのが役割です。

セキュリティアナリスト

セキュリティアナリストは、万が一外部からサイバー攻撃を受けた時、どんな方法で攻撃を仕掛けているのかを分析するのが主な業務です。サイバー攻撃は年々巧妙化かつ悪質になっているため、どのような攻撃を仕掛けてくるのか非常に分かりにくいのです。

セキュリティアナリストはそれらの攻撃に対して迅速に反応し、どのような攻撃を行っているのか断定して即座に対策を講じます。そうすることで、これ以上サイバー攻撃の被害を受けないようにするのが役割です。そのためにはセキュリティエンジニアとして様々な知識や技術が問われるでしょう。
どんな攻撃なのか断定できないままの状態では、重要な情報がみるみる外部に漏れ出てしまうので責任重大な職種だと言えます。

まとめ

セキュリティエンジニアのキャリアには様々な選択肢があります。もちろんセキュリティエンジニアのままキャリアを積み重ねる選択肢もありますが、他のキャリアを通じて様々な企業の手助けを行うこともできます。
キャリアは一朝一夕で積み上げられるものではありませんし、キャリアパスによっては高い基準の知識や技術が求められたり、企業の存続がかかる重要な責務を果たさなければならなかったりする時もあるでしょう。

しかし、常に人手不足の状態が続いているため、技術や知識、経験があれば必ずや必要とされる職種です。収入も多く稼げる見込みも高い以上、やりがいを持って働ける職種だと言えるでしょう。