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はじめに

ITのエンジニアには、誰もが耳にしたことのあるシステムエンジニアやサーバーエンジニア、世間一般的にはあまり知られていませんが、IT業界では誰もが知っているインフラエンジニアなど、細かく分けると様々なエンジニアがいます。PG(プログラマ)もその〇〇エンジニアの中の一つです。今回はそのPGについて、SE(システムエンジニア)との仕事の違いや需要のある言語などのお話をしつつ紹介していきたいと思います。

PGとSEの違い

SEとPGでは、システム開発の担当する工程が違います。

システムの開発工程には、「要件定義→設計→製造→試験」という流れがあります。

その流れのうち、SEが主に担当する仕事は「要件定義」と「設計」です。

その他、複数のシステムを連携し、動作確認をしたり、システム全体の動きを確認したりするのもSEの仕事です。SEにはITスキルや設計書を作成する能力の他、クライアントとのやりとりが多いため、対人スキルやクライアントのニーズを汲み取る能力も仕事として必要とされます。

PGが主に担当するのは「製造」と「試験」です。SEが作成した設計書に沿ってプログラミングをしてくのが仕事です。コードの書き方によっては動作が重くなってしまったり、エラーが出てしまったりという不具合も発生してしまうので、より動作の速いコードや安全なシステムを作成するためには、PGの腕や想像力が必要となります。また設計書には必要最低限の内容しか書かれていないため、SEが設計したものを読み解き実現させるのがPGの仕事です。

言語別PGの年収

2020年現在の年収が高い言語と、需要の高い言語の年収を見ていきたいと思います。

年収が高い言語としては、統計解析に特化した言語であるR言語やGoogle社によって開発されたGo言語、扱えるエンジニアの希少性が特に高いScalaなどがあります。

R言語が最も高く474万〜831万円です。習得難易度はそれほど高くはありませんが、使いこなせるようになるには、統計の知識が必須です。

Go言語は463万〜791万円です。習得が容易で、処理が高速かつ並行処理も得意です。さらにはOSとハードウェアが異なる環境でも実行が可能であるため古い言語が持つ課題を克服していると言えます。

Scalaは459万円〜789万円です。Javaとの互換性を保ちつつ、大規模な開発を得意とします。

学習コストが高いという点から扱えるエンジニアが少なく、今後も年収は上がっていくと予想されています。

続いてメジャーな言語のJavaやC言語、JavaScriptの年収について解説していきます。

Javaは、現在の需要ランキングではずば抜けて多い言語です。平均年収は552万円です。ただこの数字は新人からベテランまでの平均値なのでJavaを使いこなせるPGであれば年収はもっと高くなります。

続いて、Javaと肩を並べるくらい需要のあるC言語についてです。平均年収は597万円です。こちらもJava同様、技術力で変動はあります。C言語では、現在出回っている言語のほとんどにない、ポインタという概念があります。このポインタが習得を難しくさせているものの一つです。なのでJavaに比べて少し平均年収が高くなっています。

最後にJavaScriptについてです。いっとき人気は下がっていましたが、インターネットの普及に連れて最近人気が急増してきています。平均年収は555万円です。後述しますがJavaやC言語と比べると習得しやすくプログラミング初心者にオススメの言語です。

需要のある言語

「プログラミングに興味を持ち、勉強したいのだけれど、どの言語を勉強すればいいのかわからない」という声を耳にします。私個人のオススメは習得がしやすいJavaScriptやPHPです。

プログラミングは最初に開発環境を導入しなければならないのですが、その作業につまづいて挫折してしまう方がとても多いです。JavaScriptは他のプログラミング言語と異なり、ブラウザ側で動くプログラムなのでHTMLやCSSと同様に難しい開発環境の導入をしなくてもすぐ学習を始められます。さらに少しプログラミングにも慣れてきてサーバーサイドも勉強してみたいと思うようになれば、Node.jsなどのフレームワークを導入する事で、サーバーサイドのプログラミングもできます。 その他需要のある言語の探し方としては、求人を日頃から見るようにすると良いでしょう。

近い将来、PGの仕事をしたいと考えているのであれば求人欄を見ると必ず〇〇言語が出来る方など載っているので、いろいろな求人を見ていくとどの言語が需要があるかわかるでしょう。現在では、JavaScript、PHP、Java、C言語などが仕事として多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。言語別の年収からみると、年収の高い言語は希少性は高いですが、仕事数は少ないです。R言語やGo言語など、どれか一つでやっていこうとするのは現実問題難しいでしょう。一方で仕事が多い言語はR言語やGo言語からみると、年収は低くなります。

なので、需要の高い言語と希少性の高い言語の両方を取得したほうが良いでしょう。