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はじめに

エンジニアへの転職を検討している方の中には、女性特有の悩みや未経験からでもなれるのかと不安に思う方もいるでしょう。

実は、エンジニア職に就いている男女比率は約8:2というのが現状です。そのため、女性エンジニアに興味を持っていても、身近な方からリアルな声を得ることができず、具体的なイメージを抱くことが難しいでしょう。

そこで本記事では、女性エンジニアに転職するメリットやデメリットを始め未経験から女性エンジニアに転職する方法を紹介します。また女性特有の悩みである仕事とプライベートの両立の秘訣も紹介しますので、ぜひご覧ください。

女性がエンジニアに転職する5つのメリットとは

まずは、女性がエンジニアに転職するメリットを5つ紹介していきます。

  • 体力が必要な業務がほとんどない
  • 出産や育児休暇後、復帰しやすい
  • 技術を身につけられる
  • 評価基準は男女関係ないため女性でもキャリアアップ可能
  • 時間や場所にとらわれずに仕事ができる

それぞれ詳しく説明していきます。

体力が必要な業務がほとんどない

エンジニアの仕事は、パソコン1台で完結する作業がほとんどです。体力や腕力を使用する業務はほとんどなく、体力に自身のない女性でも無理なく続けることができます。

とはいえ、エンジニアの種類によっては残業が多い傾向にあるため、長時間パソコンに向かい続けなければならないケースもあります。そのため、体力は必要ないのですが、根気強さや気力といった精神面の強さが必要になるでしょう。

出産や育児休暇後、復帰しやすい

エンジニアとして働く上で大切なのは技術力です。高いスキルを有しているのであれば、出産・育児などで長期休暇を取得しても簡単にポジションを奪われることはありません。
またIT人材はどの企業も人手不足が続いているため、出産・育児で休職していても職場に復帰しやすいのです。
このような背景から、女性として大事なライフイベントを迎えても、安心して長期休暇を取得することが可能です。

技術を身につけられる

エンジニアは技術職なので、働き続けることで一生役に立つ専門スキルを身に付けることができます。
エンジニア経験は大きなアピールポイントとなり、キャリアアップや年収アップなどを目的とした転職活動も有利に進めることが可能です。

エンジニア未経験であっても、比較的短い期間でスキルを習得できます。そのため、数ヶ月の研修期間で基礎を学び、1〜2年程度の実務経験を積めばエンジニアとして働くのに困らないほどのスキルを習得することが可能です。

評価基準は男女関係ないため女性でもキャリアアップ可能

業界によっては、女性を軽視する業界や年功序列の風習が残っている業界もあるため、努力が正当に評価されないケースもあります。一方エンジニア業界は、年功序列ではなく実力主義の傾向が高いため、頑張れば頑張った分だけ、成果を上げた分だけ正当に評価してもらえます。

このように、エンジニア業界は年齢や性別に関係なく平等に評価が行われるため、実力次第で昇給を目指せる職種となっています。

時間や場所にとらわれずに仕事できる

エンジニアの業務はパソコンとネット環境さえあれば、時間や場所にとらわれず働くことができます。
いつでもどこでも仕事ができるため、近年エンジニアの働きやすさを重視してリモートワーク・フレックス制を取り入れている企業も増えています。

エンジニアの仕事は、「勤務時間が長い」「早く自宅に帰れない」といったイメージを持っている方も多いかもしれませんが、時間や場所の制約を受けない自由な働き方ができる職種なのです。

女性がエンジニアに転職する3つのデメリットとは

次に、女性がエンジニアとして転職するデメリットを紹介していきます。

  • 同じ部署に女性が少ない
  • キャリアの見本が見つかりにくい
  • 残業が多い

それでは一つずつ詳しく説明していきます。

同じ部署に女性が少ない

エンジニアは男性の割合が非常に多いため、転職先企業の同じ部署に女性がいない、または少ない場合があります。出産や子育てなど、女性同士だからこそ理解し合えることも多いので、自分の気持ちを分かってもらえない分悩みも増える可能性があります。
特に、子育て中の方であれば、急な子供の熱や学校行事などで仕事を調整しなければならないシーンも出てくるはずです。こういった場合、職場に同じような立場の女性がいると心強いため、精神的安定感も異なるでしょう。

そのため、女性がエンジニアに転職する場合には、職場環境も確認しておくと良いでしょう。

キャリアの見本が見つかりにくい

エンジニア業界には女性の管理職者はなかなかいないため、お手本になるキャリアが見えにくいというデメリットがあります。
また男性には話しにくい女性特有の悩みを相談することもできないため、1人で抱え込んでしまい、辛い思いをする可能性もあります。

近年、少しずつではありますが女性の管理職者が増えてきましたが、それでも圧倒的に少ないのが現状です。そのため、キャリアパスが豊富なエンジニアにとって、お手本となるキャリアが少ないことは女性にとって不利になるでしょう。

残業が多い

エンジニアの仕事の種類によっては、納期に間に合わせるため、トラブルの対応作業のために残業となる場合が多くなります。特に、納品直前は終電時間まで働く方や徹夜して働く方までいるほどです。

女性エンジニアの中には、育児をしながら働く方もいるため、残業が多いと子供の面倒を見る時間が少なくなってしまい大変になってしまいます。
母親がいない状態で小さな子供を1人で自宅に置いておくと不安が大きくなるため、残業が多い職場はデメリットとなるでしょう。

未経験でも転職できる?女性エンジニアになる方法とは

未経験だけど女性エンジニアになりたいと思っている方もいることでしょう。
結論からいうと、未経験でも女性エンジニアになることはできます。
なぜかというと、未経験の求人数が多く、学習しやすいWebサイトやサービスが増えていること、さらにIT業界の人手不足という背景があるからです。

未経験から女性エンジニアに転職する方法は以下の3つです。

  • 独学でプログラミングスキルを習得して自分で求人に応募する
  • 未経験求人があるITエンジニア専門の転職サイト・転職エージェントを利用する
  • 未経験OKの転職支援制度のあるエンジニアスクールに通う

どの方法が自分に合うかを見極めて、未経験からの転職を実現させてください。

女性エンジニアが仕事とプライベートを両立させるポイント

女性エンジニアとして働き続けるためには、仕事とプライベートとのバランスが重要になります。
そこで、女性エンジニアが仕事とプライベートを両立させる秘訣を紹介していきます。

作業を効率化して時短する

結婚していて小さな子供がいる女性エンジニアの方や、これからエンジニアになろうと考えているママさんもいるでしょう。そこで、問題となるのが残業の多さです。
この問題を解決するために、残業が少ない企業や時短勤務で働ける企業を見つけることが大切です。
しかし、そのような企業に転職するのは難しい、もしくはフルタイムでしっかり働きたい場合には、限られた時間の中でいかに効率良く作業を行うかが重要になってきます。

ツールを活用して効率化を図る、というように工夫しエンジニアの仕事を時短できるような方法を見つけましょう。

良好な人間関係を築く

女性エンジニアは、職場の人たちと良好な人間関係を普段から築くことを意識すると、産休・育休後に復帰する際に周囲の人たちの理解を得やすくなります。
職場の人たちと良好な人間関係を築くために、普段から周囲の方と積極的に会話を交わすと良いでしょう。
上司・先輩・後輩と雑談でもいいので会話を交わしておくと、自分の気持ちを理解してもらえ、自分が困っている際に手を差し伸べてくれます。

特に、出産・育児で一度職場を離れる可能性のある女性エンジニアは、積極的にコミュニケーションを取るようにすると、理解を得られやすい環境が作れ、ブランクがあっても職場への復帰がスムーズに進みます。

結婚後のことを考え、在宅でもできる求人に応募する

現在独身という女性エンジニアの方もいることでしょう。中には、自分が結婚・出産するイメージが沸かないという方もいると思いますが、人生何が起こるか分かりません。
そのため、自分が居心地の良い職場に出会うためには、あらゆる状況を想定して働きやすい企業を見つけることがポイントです。

例えば、妊娠・出産後に職場へ復帰する、子供の学校行事や急な体調不良など、どうしても出社できない場面も出てきます。
もし、在宅で仕事ができる企業であれば、自宅に居ながら仕事を行えるため、子供の面倒を見ながら仕事を進めることができます。

このように、女性エンジニアが転職先を探す際、在宅勤務できるかどうかに注目してみると、長期的かつ働きやすい企業に出会える可能性が上がります。

働き方の相談をする

女性エンジニアが仕事とプライベートの両立が難しいと感じた際、上司に働き方を相談し可能であれば変えてもらうのも良いでしょう。
例えば、作業の開始時間・終了時間を変えてもらう、残業の少ない部署に変えてもらう、というように就労環境を改善することが可能か相談してみると良いでしょう。

このような話を、いきなり上司に相談するのは……と躊躇する方もいるでしょう。だからこそ、普段からコミュニケーションを取り、良好な人間関係を築くことが大切なのです。

産休・育休制度のある企業に勤務する

女性でエンジニアとして企業に勤める場合、産休・育休制度があり、なおかつ申請しやすい企業に勤めることが望ましいでしょう。
「現在必要ないから……」と軽視するのではなく、将来のことを考え、産休・育休が取りやすい企業に勤めることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
エンジニアという仕事は、年齢や性別関係なくスキルがあれば、活躍することができる仕事です。そのため、女性でも問題なく働くことができます。

エンジニアのスキルは習得までさほど時間を必要としないため、未経験であっても努力次第で早期活躍することができます。
またエンジニアの需要は年々高くなっていることもあり、女性でも問題なく転職することができ、さらにキャリアアップを目指すことも可能です。

今回紹介したことを参考に女性エンジニアへの転職を成功させてみてください。