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近年エンジニア不足が騒がれています。そのため、新卒や未経験からでもエンジニアを募集している企業やIT業界へ就職したい方も多いです。しかし、募集が多いとは言ってもなかなか未経験から採用される場合は多くありません。その原因は「志望動機」です。志望動機が、ITエンジニアに向いていないような内容だと採用を勝ち取ることは難しいです。反対に、志望動機をしっかりと伝えることができれば、未経験でもエンジニアに就職することは難しくありません。そこで今回は、新卒や未経験または職種別のエンジニアの志望動機を例文付きでご紹介します。

エンジニアの志望動機は経験や職種で異なる

ITエンジニアと言っても「インフラエンジニア」「メカニカルエンジニア」など様々な職種があります。エンジニアの種類によって、志望動機を変える必要があります。しかし、いきなり職種別に志望動機を考えた方が良いと言われても難しいと思います。
志望動機としては職種だけでなく経験年数によっても変える必要があり、新卒未経験なのか経験者なのかなど、あなた自身に合った志望動機にすることで企業に合格しやすくなります。企業に合格するためには、なんとなくの例文を使用するよりも職種や経験によって変更することで、よりあなたの強みを生かすことができ、相手に対するメリットも伝わりやすくなるのです。

さらに、ほとんどの方がインターネットで調べたものをそのまま使用しているパターンも多く、特に新卒で就活をしている方の場合、毎年就活生を見ている試験官には確実にバレてしまいます。例文を使用することは悪いことではありませんが、そのままで使用してしまった場合、試験官の立場からすると「手を抜いている」と考えられてしまうため印象がよくありません。そのため、例文に頼りすぎずに周りとの差別化を図ることも大切です。

新卒・未経験の志望動機例文

先ほどご紹介したように職種だけに限らず、新卒や未経験かどうかなどの経験値によっても志望動機の書き方が異なります。新卒や未経験であればやる気や過去の努力をアピールすれば良いですし、反対に経験者であればそれを前面に押し出すことが大切になります。続いては、それらを踏まえた上で代表的な志望動機の例文についてご紹介します。
新卒や未経験の場合の志望動機のポイントとしては「ITに興味があること」「努力できること」「過去に何か努力した実績」を含めることが大切です。これらを踏まえた例文としては、以下の通りです。

私は現在、地元の工場で製造業として◯年間働いています。工場で働く中で様々な物の制作に関わり、作った物で人々の生活が豊かになる姿を想像することができました。そんな中で、さらに幅広い分野で物作りに精通したいと考えるようになり、エンジニアを志望させていただきました。物づくり系の分野であれば他にも多く存在しますが、ITには元々興味があり、コンピューターを利用して世界中のサービスにつなげられるという点で魅力を感じています。また、IT業界は未経験ですが、努力を重ね補っていきたいと考えております。実際に、工場勤務として働く中で◯年間努力を重ね、どのようにしたらどのような結果になるのかを考えながら努力した結果、工場の売り上げを◯年前より◯◯倍まで伸ばすことができました。以上の理由から、エンジニアとして働かせていただきたいと考え志望させていただきました。

新卒の場合には冒頭部分が少し異なるかもしれませんが、未経験で現在どこかで働いている方などは上記のような志望動機がおすすめです。未経験の方の志望動機は、実績や実力で押すことが難しいため、どちらかというと努力ができる点やITに興味があるといった「熱意」で押してみましょう。実際にエンジニアも、人と人との関わりの中で仕事をする職業のため、一緒に働きやすい人を企業も求めています。エンジニアという仕事に興味があり、努力できる熱意があればきっと内定をもらえるでしょう。

職種別の志望動機例文

続いては、職種別に志望動機の例文をご紹介します。エンジニアと言っても職種は様々なので、それぞれの職種に合った志望動機を考えることが大切です。今回は、「フィールドエンジニア」「インフラエンジニア」「メカニカルエンジニア」の3つの職種について例文をご紹介します。

フィールドエンジニアの志望動機

そもそもフィールドエンジニアとは、ITシステム上で何かしらの問題が発生した際にそれらの問題を解決するための職種です。フィールドエンジニアはITシステムを正常に運用していく上で重要な存在であり、様々な状況での活躍が今後も期待されています。今後の活躍が期待されるフィールドエンジニアですが、フィールドエンジニアの志望動機を考える際に大切なことは、「トラブル対応の経験があるか」「環境が変わっても大丈夫か」「常に勉強できるか」です。これらを踏まえた上での志望動機の例文は下記の通りです。

私は、電子機器に関するコールセンターで◯年間働いており、現在はお客様からのトラブル対応を中心に仕事をしています。そのため「お客様が何に困っていてどのような対応を求めているのか」ということを素早く判断することができます。さらに、学生時代の寮生活や遠征、社会人になってからの転職や部署移動などの際にも、その場その場に合わせた行動をとることが得意です。そのため、フィールドエンジニアのような様々な仕事場で仕事をするような職種にも向いていると感じます。また、向上心は何に対しても持っており、自分が気になった点などを積極的に調べて成長することができます。そのため、フィールドエンジニアとして働いていく上でも、常に勉強を怠らず積極的に学ぶことが可能だと考えています。

志望動機を作る際には、フィールドエンジニアとはどのような仕事なのかを理解し、どのような能力が求められるかを理解しておくことが大切です。人それぞれ、人生の中で志望動機に生かせるような経験をしているはずです。その経験を、フィールドエンジニアとして働く上でどのように役立てるのかということを、相手にわかりやすく納得させられるまで伝えられるかが大切です。

インフラエンジニアの志望動機

続いては、インフラエンジニアについての志望動機の例文をご紹介します。インフラエンジニアとは、ネットワークなどのシステムを「設計・構築」や「保守・運用」する職種を指します。インフラエンジニアは、一人で全てを行うことは稀です。それよりも、それぞれの部類で分けて複数人でこれらの工程を担当することが多いです。
そのため「全てをやりたいです」というような志望動機よりも、自身の性格や特徴、今までの経験を生かして「〜のような理由から〜を担当させていただきたい」というような志望動機の方が現実的です。また、インフラエンジニアがいなければ様々なネットワークを動かすことができないため、堅実でコツコツと仕事を進められる方が向いています。これらのことを踏まえた上での志望動機の例文は下記の通りです。

私は現在、システムエンジニアとしてシステム開発を◯年間行っています。システム開発の仕事を行ううちに、設計や構築などの段階から携わることの重要性を感じ、インフラエンジニアとして働きたいと考えるようになりました。また、現在はCCNAやCCNPの資格の取得を目指して勉強に励んでいます。貴社では、インフラエンジニアとしての経験がなくても挑戦できることや、スキルアップできると感じたので志望させていただきました。

上記がインフラエンジニアの志望動機の例文です。インフラエンジニアに限らず言えることですが、この例文はIT経験者を想定して作っているため、現在の職種よりもどのような点でインフラエンジニアに興味を持ったのかを伝えられるかどうかが大切です。また、資格を取得するために現在勉強に励んでいるということで、相手にあなたの本気度を伝えることが可能です。しかし、実際に勉強していない場合だと深く聞かれた際に答えられず、反対に不信感を与えてしまうことになるので、嘘はつかないように気をつけましょう。

メカニカルエンジニアの志望動機

最後に、メカニカルエンジニアの志望動機の例文についてご紹介します。メカニカルエンジニアとは、日本語で「機械系エンジニア」と呼ばれます。大まかな仕事内容としては、「仕様をまとめて設計し、要求どおりの機械部品を製造すること」です。しかし、専門分野となると同じメカニカルエンジニアでも業務が全く異なります。一般的なものとしては自動車や工場の機器関連ですが、専門分野になると宇宙開発やロボットなどの仕事も存在します。それらを理解した上で、志望動機を作成することが大切であり、例文は下記の通りです。

私は幼少期から機械について、またそれが製作されている裏側に興味がありました。そして現在は、インフラエンジニアとして働いており設計や構築に携わっています。その中で、より機械について詳しくなりたいという思いが強くなりメカニカルエンジニアを志望させていただきました。また貴社は構想設計から量産設計までを一人で担当しているため、様々な経験を積むことができ、やりがいに繋がると感じ貴社を志望させていただきました。

メカニカルエンジニアは名前の通り機械に携わることが当たり前なため、機械に対して興味があり自分から学ぶ姿勢があるというような記述をすることが大切です。さらに、現在機械関係の仕事に携わっている方は就職後にギャップが生じにくいことが多いです。機械系に携わっている、もしくは過去に携わっていたという方は、メカニカルエンジニアとして長く働けそうと印象付けることができるため、それも志望動機に入れ込むことをおすすめします。

エンジニアの志望動機例文まとめ

今回は、新卒・未経験から職種別に至るまでのエンジニアの志望動機の例文についてご紹介しました。例文としてご紹介はしていますが、人それぞれ強みや経験は異なります。今回ご紹介した例文が正解ではありませんし、これ通りに志望動機を作成しても内定が出るとは限りません。
そのため、例文に固執せずに自分なりに強みを生かせそうな方法で志望動機を作成することをおすすめします。あなた自身の強みや特徴をしっかりと相手に伝えることができれば、内定をもらえる可能性があがります。