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はじめに

IAI(人工知能)の発展により機械学習、深層学習やデータサイエンスという言葉を耳にするようになりました。これらは全てPythonというプログラミング言語によって行われています。Pythonは比較的初心者でも学びやすい言語とされており、Pythonエンジニアを目指す人が多くなりました。

そこで本記事では、Pythonエンジニアへ転職を目指す方に向けてPythonの将来性や、必要なスキルに触れながら転職する方法をご紹介します。

Pythonエンジニアへの転職は難しい?

Pythonエンジニアへの転職は今現在、比較的容易に行うことができます。未経験からでも問題なく目指すことが可能です。その理由として、後ほど詳しく説明しますが「人材不足」という問題に直面しているためです。需要が圧倒的に供給を上回っているため、企業は未経験でも雇い、成長させようと考えています。

Pythonエンジニアとは

そもそもPythonエンジニアとはどのような仕事をしているのでしょうか。Pythonを使ってできることを紹介します。

1つ目は機械学習です。今一番注目を浴びていると言っても過言ではないでしょう。機械学習では機械が人間と同様に「学ぶ」ことによって、様々なことを効率よく行うことができるようになります。

2つ目は自動化です。Pythonを使うことで人間が非効率的に行なっている業務を自動化することができます。その技術を用いた例がトヨタ自動車の自動運転です。プログラムを細密に組むことにより可能にしています。

3つ目はスクレイピングです。自動化とかぶる部分がありますが、スクレイピングとは自動で情報を収集する技術です。Web上の画像やテキストをルールにしたがって自動で収集でき、これまで人間が莫大な時間をかけて行なってきた作業を短時間で済ませます。

4つ目がアプリケーションの作成です。Pythonは凡庸性に優れており、様々な媒体でアプリケーションを作ることができます。

5つ目はブロックチェーンの開発です。AIと同じように注目を集めているブロックチェーンもPythonを使って構築することができます。

Pythonエンジニアの年収相場

Pythonエンジニアの平均年収889万円です。他のエンジニアの平均年収と比較しても高く、最高年収では2,000万円近くもらっている人もいます。しかし世界に目を向けてみると、億近い年収を提示している企業もあります。これほど高く設定されている理由としては、稀少性が高いからです。これからの将来性を考えた時にとても重要な役割を果たしますが、特に日本ではPythonを扱える人材が少ないです。

これらを考えるとこれからもPythonエンジニアの年収が上がっていくことが予想されます。

Pythonエンジニアの将来性

Pythonエンジニアの将来はとても明るいです。その理由は主に「AI開発で使用されている点」「データサイエンティストの需要が増加している点」「人材不足」の3つがあります。

AI開発での使用

今後最も伸びるであろうとされているAI業界でPythonは使用されています。まだまだ試行錯誤が繰り返され、発展途上にありますが既に人材不足の問題に直面してるのです。これからも需要が供給を大幅に上回り続けると予想されているため、Pythonエンジニアの将来性は明るいと言えるでしょう。

PythonはAI現場で使用されていると記述しましたが、どのように使用されているのでしょうか。AIの中でも特に注目を集めている機械学習と深層学習(ディープラーニング)について、2つの違いを説明しながらご紹介していきます。

機械学習

AIの中で特に関心を集められているのが機械学習は「人間が機械に莫大な量のデータ、ルールや情報を与えることによって機会がそれらを元に自ら物事を判断できるようにする」というものです。

機械学習は、実は1950年代から存在しました。その頃の機械学習は「コンピューターに人間と同等の知識を持たせよう」と試みる程度のものでした。それを「人間が与えたルールに基づいて機械が自ら判断できるようにしよう」としたものが今日の機械学習です。

深層学習(ディープラーニング)

深層学習はディープラーニングとしても知られており、機械学習を行うための一つの手法です。2000年頃になり、注目を浴びるようになりました。それまでは人間がある程度機械に学習などの指示を与えることで動いていましたが、深層学習では機械がデータの中から規則やパターンを発見し、自ら判断をして何を学ぶかを決めることができるようになりました。

データサイエンティストの需要増加

近年、情報がより価値を持つ世界になってきています。それと比例してビッグデータ(莫大な量のデータ)を扱うことのできる人材が重宝されるようになりました。それを仕事とするのがデータサイエンティストです。データサイエンティストはPythonを利用して莫大な量のデータを扱います。ビッグデータを元に機械学習を行ったり、ビッグデータを利用して経営戦略を決める時の判断材料にしたりします。

データサイエンティストの需要は今後も上がり続けるとされていますが、人材は不足しています。さらに、年収が高い職業としても知られているためぜひ検討してみて下さい。

人材不足

上述したように、Pythonを扱えるエンジニアは不足しています。経済産業省が公開した報告書の中でエンジニアの数は2020年で30万人、2030年には45万人不足すると推測されています。

特にAI業界はその数が大きく、企業は就職後に学習する機会を設けることで未経験を雇おうとしています。これからも人材が不足し続け、市場価値が高まる業界のためPythonエンジニアの将来は明るいと言えるでしょう。

Pythonエンジニアに転職するために必要なスキル

Pythonエンジニアの将来が明るいとこはわかりましたが、どのようにすればPythonエンジニアへの転職がうまくいくのでしょうか。転職の際に必要になってくるスキルについて「英語力」「Pythonで開発ができる程度のスキル」「資格」の3つをご紹介します。

英語力

Pythonエンジニアに限ったことではありませんが、エンジニアを目指すなら英語力があるととても有利になります。ITに関して海外と比較すると日本はとても遅れているのが現状です。そのため最新のIT情報を得ようとすると英語の文献を読む必要があるのです。海外の新しい情報が日本に入ってくるのは約6ヶ月後と言われています。そうした中で、英語で情報を得ることができれば他のエンジニアよりも前を進むことができます。

Pythonで開発ができる程度のスキル

Pythonエンジニアを目指すならPythonを扱える必要があるのは当然です。どの程度のスキルが求められるかは応募する企業により異なりますが、どのような企業に応募しようともアプリなど一人で開発できる程度のスキルは必要になってくるでしょう。
Pythonは比較的初心者でも学習しやすい言語として知られているため、継続することで必要レベル程度のスキルは獲得可能です。

資格

資格は必ずしも必要なスキルではありません。しかし、取得することで転職活動の際に、あなたがPythonに関する知識を持っているということを証明してくれます。Pythonでの開発は比較的難しく、実務経験のあるエンジニアはそれほど多くないため、少しでも知識があることを企業側に伝えることができれば有利に転職活動を行うことができます。

Pythonエンジニアへの転職

Pythonエンジニアになるために必要なスキルは理解できましたが、理解したからと言って転職が成功するとは限りません。転職活動を上手に行うために重要となる3つのステップ「仕事と並行して学習」「ポートフォリオを作成する」「転職エージェントを使う」をご紹介します。

仕事と並行して学習

転職活動を行う前に、Pyhonの学習を行う必要があります。プログラミングスクールに通うことがPythonエンジニアになるための1番の近道です。仕事と並行して、学習する時間を確保しましょう。1日仕事をしていれば多くの時間を学習に費やすことは難しいかと思います。

しかし実際にはそこまで多くの時間を確保する必要はなく、1時間だけでもよいので毎日継続をすることがとても重要です。通勤の時間を上手に使うことで最低1日1時間は確保しましょう。

独学の場合はモチベーションの維持がとても難しいです。そのため、モチベーションに左右されないように学習を習慣化してしまいましょう。例えば毎朝6時に起きて1時間学習に時間を割く、通勤時間は朝学習した内容を復習する時間に当てるなど最低週に5日継続することで「学習をする」という行為を習慣化できます。習慣化をすることによって無意識に学習を行えるためモチベーションに左右されなくなるのです。習慣化するまでには最低でも1ヶ月はかかるので1ヶ月は辛抱して続けるようにしましょう。

ポートフォリオ作成

学習がある程度進んだら次はポートフォリオを作成します。ポートフォリオは転職活動をする際にとても重要になるあなたのスキルを証明するための制作物です。Pythonエンジニアを目指すなら、Pythonを使用したアプリなどを作成することであなたのスキルを客観的に判断してもらえるようになります。

ポートフォリオにフォーマットやルールは何もありません。あなたの持っているスキルを存分に使いアプリを一から作ってみましょう。おすすめの作り方としては、動画などで学習をするのと同時に、学習した内容をアウトプットするために学習内容をもとに自ら手を動かして、動画内で制作したものとは別の作品を作ることです。

転職エージェントを使う

ポートフォリオが完成したら転職サービスを利用しましょう。Pythonエンジニアへの転職はある程度スキルがあればそこまで難しくはありませんが、転職エージェントを利用することでより良い企業への転職を臨むことができます。転職エージェントとの面談を通して、自分の強みや苦手とするポイントを客観的に理解できるようになるのです。エージェント側はあなたのスキルや要望に合った企業を選別して、相談や面接練習なども行なってくれます。

自分自身を理解することで、よりあなたに合った企業への就職をすることができるようになるのです。

まとめ

Pythonエンジニアの将来はとても明るいです。AIの開発で使用され、人材が圧倒的に足りていないPythonエンジニアへの転職はそれほど難しいものではありません。しかしそれは未経験で何のスキルもない人には当てはまりません。転職の場合、企業が求めているのはあくまでも企業にプラスになる人材であって、一から全てを教育しないといけない人を雇いたいとは思いません。

しかしそれでも、Pythonエンジニアの将来性を考えると目指してみる価値はあります。ぜひ一度真剣に検討してみて下さい。