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<1.デザインを仕事にするとは>

デザインを仕事にするというと、衣類や生活用品、自動車、地域を象徴するマスコットのデザイン等様々なものを想像できます。それらを手がける彼らをひとえに「デザイナー」と称します。

日々、デザイナーが手がけたモノは何も日常生活の中に溶け込んでいるものだけではありません。例えばふとしたことで調べ物をしようとする時に立ち上げる「検索サイト」や「ホームページ」のデザインもまた「デザイナー」が手がけたものになります。

今回はデザインを仕事とする「デザイナー」に関することをご紹介していきます。

<2.そもそも「デザイナー」の仕事とは>

「デザイナー」とは文字通り様々なもののレイアウトを手がける仕事です。

デザイナーが活躍する業界は星の数ほどあり、手がけるものの内容によって「求められる知識、センス」は異なります。しかし、どの「デザイナー」にも共通していることが1つあります。それは「クライアントの求めに応じたデザイン、レイアウトを考案する」ということです。

考案されているデザインには必ずデザイナーとクライアントの意図が組み込まれています。如何にユーザーの気を引いて、必要な情報を一目で伝えるかが重要になってきます。中には「独自性」、いわゆる「個性」を前面的に出す事も時として大事になってきます。しかし、あくまで「仕事」としてクライアントからの依頼を引き受けている身でありますが「独自性」を押し殺してまで手がける必要はありません。仕事を真っ当する上では相手の意図を組んで、双方が納得する形で取り組むことを第一に志してください。

<3.「デザイナー」の種類>

以下は代表的なデザイナーの種類と仕事内容になります。

  • 1.webデザイナー
  • 様々な情報を掲載する「webサイト」のデザインを手がける仕事になります。webサイトの見栄えのみならずサイトの目的、何を意図としているのかというコンセプト。そして「使いやすい」かつ「分かりやすい」という利用者への配慮が求められます。

  • 2.グラフィックデザイナー
  • ポスターや雑誌の広告等、主に「印刷物」のデザインを手がけてる仕事になります。制作においては企画内容、取り上げる商品のコンセプト、ターゲットとなるユーザーに合わせたデザインの考案ポスター等はイラストレーター、コピーライターたちとチームを組んで制作することもあります。

  • 3.UI/UXデザイナー
  • 「UI」とは「User Interface」の略称でパソコンやスマートフォン等の操作を行う際の表示や入力を意味します。UIデザイナーは画面操作しやすい表示や入力をデザインするのが仕事です。

    「UX」とは「User Experience」の略称でwebサービス等から得られるユーザーの体験全般の事を指します。UXデザイナーはそれらを参考にしながらアプリ等の使いやすさを追求し、得られた体験から最適なモノをデザインしていくのが仕事になります。

  • 4.CGデザイナー
  • 2次元や3次元のCGを制作するのが仕事になります。スタートは「モデリング」という、元のデッサンからコンピュータに形状データを起こすことからはじまります。画面配置ができたら光源や陰影、動きや効果を付け加えて、リアルな画像を手がけていきます。

  • 5.ゲームデザイナー(ゲームグラフィックデザイナー)
  • 家庭用ゲーム、ソーシャルゲーム等の作品内で使用されるモノのデザインを作成するデザイナーです。また、ゲームの世界観、ストーリー、ゲームシステム等、ゲーム全般のデザインを決めるほど多岐な仕事です。

<4.「デザイナー」に求められるスキル・資格>

デザイナーの世界は「個人のクリエイティブスキル」が求められる実力の世界です。裏を返せば、実力さえあればどんな方でもデザイナーの道を進める上で、「このようなスキル・資格」を求められるということはありません。

ただし、デザイナーとして仕事を進めていく場合「Photoshop」や「Illustrator」等のデザインソフトを使用する場面が出てきます。これらのソフトが使用できることを証明できる手段として「Photoshopクリエイター能力認定試験」「Illustratorクリエイター能力認定試験」等の検定を通して必要な知識も身に着けることが可能です。

<5.webデザイナーの需要・求めるスキル>

現代社会はインターネットの普及によってメディアの多様化、特に電子媒体を基盤としたメディアの需要が増える一方で紙媒体は衰退の一途をたどっています。

つまり、デザイナー業界でも需要が増加しているものもあればその逆もあるということです。インターネットが普及している現代社会もし「デザイナー」として活躍してみたいという方は一度「webデザイナー」について学んでみてはいかがでしょうか。

webデザイナーの仕事は「企業や個人クライアントから依頼されたwebサイトのデザインを構築する」ことです。つまりレイアウトから構築、プログラミングまですべての工程を1人でこなさなければなりません。

もしwebデザイナーを目指したいと志している場合、以下のスキルが求められます

  • 1.クリエイティブな発想・創造力
  • デザイナー業界は実力が物を言う世界です。単純にwebサイトを制作すればいいのではなく「検索するユーザーはどこの層を狙っているのか」「オーダーに適したつくりをしているか」「利用者の目線に立って使いやすいデザインをしているか」等、着目する点は多く存在します。

  • 2.グラフィックソフトを扱うための知識
  • デザインを制作していくうえで「グラフィックソフト」の存在は欠かせません。サイトの配色やロゴ、アイコンの配置はクライアントと相談しながら決めていきますが、デザインを作成するのはデザイナー自身となります。そのためにも「グラフィックソフト」を扱える知識は必要となります。

    グラフィックソフトを扱っていくうえで、使用できることを証明できる「検定」を取得しておくことをお勧めします。ソフト使用の知識のみならず、扱えることの証明にもなって一石二鳥となります。

  • 3.webサイト構築のプログラミング言語
  • webサイトを構築して中で最も重要な工程になります。使用する言語は「HTML」,「CSS」,「JavaScript」の3つになります。 「HTML」は文章や画像を表示。「CSS」は配置、フォント、文字の大きさ、色等を指定し、「JavaScript」で画像などに動きをつけます。これらは、クライアントと事前に決めた大まかな手順書に沿ってデザインしていき、最終調整はミリ単位で修正と調整を行います。

  • 4.コミュニケーション能力
  • パソコンと対面する時間が多いと思われがちですが、時としてクライアントとのミーティングでしばし人と接する機会も多くあります。クライアントのオーダーをヒアリングし、質疑応答の場もあるため、デザインのみならずコミュニケーション能力も必須となります。

<6.webデザイナーになるためには>

基本的に「webデザイナー」になるための特別な資格は必要としていません。知識とスキルさえあれば、未経験でも仕事に就くことも不可能ではありません。とはいえ、「HTML」「CSS」に関する基礎的な知識は最低限抑えておく必要があります。

未経験からでも、デザイナーにはなれると豪語しても、企業側に学んだことの「証明」をアピールできない事には仕事は得られません。企業から信憑性をアピールするために「資格取得」は意欲・知識・スキルがあることの証明になります。必須ではないが、有利に仕事を進めていくなら資格取得を視野に入れおくといいでしょう。

以下はwebデザインを目指している方に向けた資格・検定になります

※一部抜粋

  • 1.ウェブデザイン技能検定
  • 2.webデザイナー検定
  • 3.webクリエイター能力認定試験
  • 4.HTML5プロフェッショナル認定資格
  • 5.マルチメディア検定

<7.まとめ>

「デザイン」を仕事にしていく際、知識や経験のみならず、自身の「感性」つまりは「独自性」と「クリエイティブセンス」が色濃く出る実力がものをいう世界です。もし、「デザイン」に携われる仕事に就きたい、してみたいという方は、必要最低限の知識、そして感性を身に着けることが、キャリアアップのカギになるでしょう。

時間は有限です。日々の努力が自ずとして結果を導き出すでしょう