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この記事では、就職活動における流れと簡単なスケジューリングまで、自身の経験等も踏まえ、書いていきたいと思います。

一般的な就活の流れ

下記の流れで就活を進めるのが一般的です。
最近は大学3年生(大学院1年)6月から準備期間ということで、早め早めの活動をしている学生さんが増えてきているようです。

①インターンシップ参加(6月~2月末)
②自己分析・仕事研究(6月~2月末)
③エントリー(3月~)
④会社説明会(3月~)
⑤書類選考(3月~)・筆記試験(3月~)・面接(6月~)
⑥内々定(6月~)

ただ、このスケジュールにのっとらず、独自のスケジュールで選考を進める企業もありますので、臨機応変な対応が必要となってきます。
例:エントリー後すぐに書類選考・面接があり、早い人で3月中に内々定が出るケースもあります。

就活の進め方

①インターンシップに参加

ここ数年、インターンシップに参加する学生の数が増えています。インターンシップで就業体験することで、業務に必要な能力がわかり、その仕事に活かせるかどうか自分の強みが明確になります。インターンシップは自己分析にも業界研究にも役立つ貴重な機会と言えますので、積極的に参加しましょう。

~インターンシップ参加のメリット~
1.仕事内容の理解
→業務の内容が具体的に理解できる。
2.自己についての理解
→自分の適性や課題を見つけることができる。
3.必須スキルの把握
→仕事で必要な能力がわかる。
4.人脈ができる
→社会人や他学生と交流できる。
5.就活準備が容易になる
→ESや面接などで使える実践経験が積める。

様々な業界・業種のインターンシップに参加することで上記1~5の内容がより深くなり、インターンシップに参加していない学生よりもはるかに優位に立てます。

②自己分析・仕事研究

・自己分析
自己分析とは、自分に対する理解を深めることです。学生生活やこれまでの人生を振り返り、以下の視点で自分のことを深堀りしていきましょう。
何をやりたいのか、何ができるのか、何のためなら頑張れるかがわかれば、仕事に活かせるあなたの強みが浮き彫りになります。あとはそれらの材料を使ってアピールをしていくだけです。

・仕事研究
仕事研究は主に下記3つの研究のことを言います。

1.業界
自分が働けそうな業界を幅広くピックアップし、大まかにどういうことをやる会社が多いか調べます。BtoC、BtoBなのかをまず把握し、人材派遣、SES、医療など細かく業界を見て調べます。

2.職種
事務系、営業系、技術系など、どのような企業にも共通して存在する職種が複数あります。 自己分析をした結果を参考にしながら、何に適性があるのかを確認し、働けそうかをイメージします。仮に適性のない職種であっても、適性がないからこそ克服していきたいと強い気持ちがあると企業には気に入ってもらえます。したがって、自己分析の結果が全てではなく、自分がやってみたいと思うことをしっかり分析することをおすすめします。

3.企業
事業内容や経営方針、社風や職場の雰囲気、待遇などは企業によって違います。「なぜその企業を志望するのか?同じ業界なら他にもあるよ?」という質問に対して説得力のある答えができるように、企業の強み、弱み、他社との違いを詳細まで調べ、まとめておきましょう。

しかし、実際に企業や業界を調べて書こうとするとありきたりな回答になってしまうと思います。それもそのはず、ネットに書いてあることは他の就活生もみんな同じものを見ることができるからです。
ではどうするかと考えると、やはりインターンシップに参加し、ネットにも書いていないような業界、会社、職種のことを聞き出すことです。時間が許すのであればどんな人がその仕事に向いているかも聞きましょう。その聞き出した会社の情報はその会社を受けるときに有利になります。
その他、業界、職種については他社の選考の際にも使いまわすことができ、後々非常に楽になります。

分析が完了したら履歴書とエントリーシートを作成しましょう。自己PRは先ほど言った通り同じ業界、職種であれば同じような形で書くことができるため、ベースとなるひな形のようなものを作成しておきましょう。

③エントリー

エントリーとは、企業に「興味があります」という意思表示のことです。エントリーしたからといって、必ず説明会に参加しなければならないとか、書類を提出する必要があるわけではありません。最初は、この業界などと決めずになるべく幅広く、企業にエントリーすることが重要です。私もエントリーだけであれば30社以上した記憶があります。

④会社説明会

会社説明会とは、企業側が会社のことを知ってもらうために開催する説明会です。基本的にはこの説明会に参加をしないとその企業を受けることができないということになっていますので、説明会日程が全て終わる前に参加するようにしてください。
インターンシップに参加すると会社説明会免除といった企業もありますが、基本は参加が必要となります。

⑤書類選考・筆記試験・面接

会社説明会に参加後はまず書類選考と筆記試験が行われます。

会社説明会後、選考の意思がある方のみ、後日郵送やメール、某リクルートサイトから履歴書とエントリーシートの提出を要求されます。
その書類選考に通過した、もしくは、同時進行でWeb上で筆記試験があります。筆記試験の内容は、性格分析テスト、常識問題のテストが一般的で、企業独自のテスト問題のみといったケースもあります。

また、企業によりけりですが、会社説明会の際に書類の提出や筆記試験を実施する企業も多くありますので、事前にアジェンダを見た上でしっかり準備して参加するようにしましょう。

その書類選考や筆記試験を通過して初めて次のステップの面接へ行けます。

面接

1~3回ぐらい行われることが多く、1回目が採用担当者との面接、2回目が募集職種の課長クラス、3回目が役員面接といったケースが多いです。

面接で聞かれる内容を下記にまとめます。
・自己PRを含む自己紹介
・志望動機(なぜこの会社か)
・強み、弱み
・将来やりたいこと
・入社後の1年後、3年後、5年後、10年後のビジョン
・発想力を問われる質問(例:海外の氷点下地区に住んでいる人に扇風機を売るには?理由も答えてください。など)
・何か質問はありますか?(逆質問)

実際面接の質問はいろいろあるので、インターネットで調べて出てきた面接質問をプリントアウトし、質問1つ1つに一言でいいので回答しておくと、とっさの質問が来ても対応できるようになるかと思います。
それでもとっさの質問が来て思考停止し固まってしまう場合は、「少し考えてもよろしいですか?」と確認し、頭の中を整理するのがおすすめです。

また、複数回、面接がある際は面接が終わるたびにノートにどんなことを聞かれ何を答えたのかメモをしましょう。2次、3次面接で同じことを聞かれ、違うことを答えたら落とされます。

面接のスケジュール方法

大本命の企業を受ける前に3~4社ほど練習で受けることをおすすめします。なぜなら、どんな質問が来るかパターンがわかり、自己PRなどもスラスラいえるようになるからです。
また、大本命の前にどこかしらに受かるとその分気持ちに余裕ができ適度な緊張で面接に臨めます。
他企業の面接を受けていく上で「この会社雰囲気がいいな」と思い、そちらが本命になることだってあります。いつなにが起きるかわからないので早めに内々定を取っておくというのは、就職活動では重要になってきます。

⑥内々定

選考に合格をした人だけに内々定の通知が送られます。
10月の内定式の際に初めて内定という形になるため、それ以前は内定の内定、つまり内々定という扱いになります。実質内定と変わらないので大いに喜びましょう。

最後に

今回は就職活動の流れについて簡単に紹介してまいりました。
「就職活動で人生が決まる!!」といわれ、プレッシャーで心折れてしまうことがあるかもしれません。
しかし、そんなときは人生を長い目で見ましょう。65歳まで働くと仮定して、約40年あるうち、就職活動は数か月~1年です。例え本命企業への就職ではなくとも、40年のうち数年働いて転職をしてまた新たな人生を歩むという選択肢もあります。上手くいかないからと絶望せずに、なりたい自分に向かって走り続ける、そのための選択肢の1つだと思って気楽に就職活動をしましょう。ここまで読んでくださった皆様の活動の糧になりましたら幸いです。