ネットワークエンジニアの将来性はどうなのか?

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コラム
ネットワークエンジニアの将来性はどう

1.はじめに

現代社会においてインターネットをはじめとするネットワークの普及は、今は生活や仕事の場などあらゆる場面で欠かせない存在となり、今では必要不可欠なモノとなりました。加えてモノとインターネットを繋ぐ「IoT」の技術展開に伴って、ネットワークエンジニアに求められるネットワーク設計やセキュリティー対応と高い技術力が求められるようにもなってきています。
当記事ではネットワークエンジニアの概要に触れながら今後の将来性について展開していきます。

2.概要

1.ネットワークエンジニア

「ネットワークエンジニア」とは、読んで字のごとく、複数のパソコン同士を接続して、相互通信ができる状態にしたり、ネットワークの設計、構築、運用・監視といったネットワーク関係を主とするエンジニアです。

・設計

営業がクライアントから受注した提案書の要件を満たすように、ネットワークシステムの基本設計から詳細設計を行う仕事です。設計を行うために、詳細な要件定義、各種資料の作成を行うため、「ネットワークに関する知識」を広く問われます。そのため、責任を負う上の立場のモノが担うケースが多いです。

・構築

上段の設計段階で作成された各種資料に基づいて、実際にネットワークの構築と検証作業を行っていきます。ネットワークエンジニア、それも構築を担う場合の現場は、ルーターやモデムといった機器を配置してケーブルを接続して床下に敷設したりと、物理的な作業をメインとしています。

・運用・監視

ネットワークを一度構築して正常に通信、稼働すればそこで終わりというわけではなく、正常に通信が「継続」されるように運用をしていかなければいけません。クライアントからの要望や仕様に合わせて運用と監視を行うエンジニアを要します。また、障害発生時には復旧対応もしなければなりません。

3.ネットワークエンジニアの現状

1.慢性的な人手不足

現状からネットワークエンジニアは慢性的な人手が不足している状態にあります。
要因としては運用体制次第ということもあり、昼夜問わずネットワークの監視が必要ということから、3交替で監視、運用を回していくことがあるためです。もちろんエンジニアの負担軽減を考慮したシフトが組まれますが、夜勤が苦手な方にとっては敬遠しがちな職になります。加えてシステム開発の現場においてネットワークという基盤が成り立っていないと、システム開発のスケジュールに支障をきたす恐れがあります。

2.将来性

現代社会においてIT化がより発展していく上で、より高いセキュリティーや遅延の少ないネットワークインフラを構築するネットワークエンジニアの需要そのものがなくなるということはありません。
ただし、将来に向けて、現在のやり方を維持していては需要が下がる事にもなります。つまりは、時代に合わせてネットワークエンジニアとしてのあり方も変わっていく必要があるということです。
これまでは自社やクライアント先のサーバーやネットワークを構築していく上で、アプリケーションを稼働して行くのが主流でありました。新規・入れ替えの案件がある度にインフラ・ネットワークエンジニアに声がかかり、その都度保守・運用、サポートの案件がつみあがり、今後もそういった形態での案件が発生します。しかし、「クラウドサービス」が普及するにつれてこれまでの案件形態が減少するのは明確です。これまで通りのネットワークエンジニアとして仕事をしていては先細るのは確実です。よってはネットワークの形態が変化に対応しながら、ネットワークエンジニアとしても変化に対応すれば、将来性はあるといえます。

3.今後はクラウド対応も必須

近年はサーバー自体が「クラウド上」にある事が多く、従来通りのやり方ではスキル不足になる可能性があります。
クラウドサーバーを提供するサービスでも、ある程度のセキュリティーであることは保証されていますが、自社サービスとして担保するには、細かい設定まで調べ上げ、理解しておく必要があります。設定などの情報は提供する側の都合で変更がある場合があるため常に情報の収集をすることが求められます。

4.まとめ

ネットワークはもちろんのこと、セキュリティや今後はクラウドサーバーに関するスキルなど、広い範囲の最前線の知識や技術力がこれからのネットワークエンジニアには求められます。オンプレミスからクラウドのサーバーに置き換えなどプロジェクトの規模も将来的に大きくなることでしょう。スキルや技術はもちろんのこと、プロジェクトに携わるメンバーを率いて成功に導けるスキルがあると、さらに付加価値のあるエンジニアとして高い需要価値を得られます。
コンピューターネットワークは今後の社会において必要不可欠な存在といえます。その中でも、ネットワークエンジニアの需要は今後の社会において欠かせない存在となっているので、将来性のある仕事と言えるでしょう。