リモート可能なフリーランスエンジニアの職種をご紹介します
はじめに
近年コロナ状況の中、世間ではリモートワークや在宅ワークが認識されてきています。その中でも、今回はリモートワークの1つの「フリーランスエンジニア 」について取り上げていきます。
しかし現実としてフルリモート案件は数が少なく、フルリモートとして働くのは困難です。そんなフリーランスエンジニアの働くスタイル・メリット・デメリットをご紹介していきます。
フリーランスの働き方
フリーランスエンジニアにはリモートワークの案件と常駐型の案件があります。この2つでは、難易度や案件数が変わってきます。ここでは、常駐型とリモート(在宅勤務)についてメリット・デメリットを比較しながら見ていきましょう。
常駐型
委託されたクライアント企業先に常駐して働くスタイルです。メリットとしては、正社員と同じ働き方ですが正社員より報酬が高い点です。ほとんどの場合は3ヶ月ごとに契約を結ぶので売り上げが安定します。さらに自分がやりたい技術や業界の現場を狙う事ができるというチャンスがあります。しかし、勤務の時間が決まっているため時間の拘束があり、スキルを磨けないまま辞め時を失うと保証のない会社員となってしまいます。安定的収入がある事が常駐型フリーランスエンジニアの最大の魅力です。案件も途切れることはまずないので仕事がなくなることはないでしょう。
リモート
自宅で始業・終業報告の義務があり勤務時間が決まっている場合と都合が良い時間に働く事ができる場合の2つのスタイルがあります。勤務時間は雇用先の企業や労働者自身の個人差によりますが1日平均6時間〜8時間が一般的です。メリットとしては、通勤時間がなく家で仕事をする事ができるため、家事や育児があるお母さん方でも副業として働く事ができます。
企業側としては、直接的なコミュニケーションが取りづらく、評価がしにくいというデメリットもあります。しかし、従業員の生産性が向上し制約がなくなるため優秀な人材を採用できる可能性が上がり、コスト削減もできるというメリットがあります。
3つのフリーランスの働くスタイル
フリーランスの働くスタイルとして「スポット型」「プロジェクト型」「ミッション型」の3つがあります。これらを内容、業務範囲、期間と比較しながら見ていきましょう。
スポット型
短期間で受けた案件を、自宅などで仕事をして納品するスタイルです。タスク型とも言われています。バナーやロゴのデザイン・Webサイトの記事原稿作成・データ入力・翻訳などが業務範囲です。副業向けとされており完全なリモートワークが可能な仕事が多く、空いた時間でできる仕事もあります。クラウドソーシングなどで受注が主流です。
プロジェクト型
数ヶ月から数年によってクライアント先へ常駐しながら、ひとつひとつの案件に参加していくスタイルです。Webシステムやスマホのアプリケーションの開発・企業内業務のシステム開発や保守・インフラ保守を担当(情報システム部)・新規事業の企画開発などが業務範囲となっています。会社員と同じ業務を行うケースも多々あり、週5日が一般的です。近年では、週1〜3日という時短勤務で常駐するというケースも増えています。
ミッション型
目標を仮説や検証をしながら達成し、会社と長期間契約を結ぶスタイルです。企業の人材開発を支える・認知度向上やブランディング・営業支援や販路開拓などが業務範囲となっています。時間単位費用のほか、成功報酬のケースもありクライアントによって契約形態が様々です。報酬額を自分で設定する事ができ、働く時間も自由です。また複数の案件を掛け持ちすることも可能なため自分の能力を存分に活用できる働き方となっています。
リモート可能なエンジニアの職種
リモートワークの案件が多い職種として以下のものが挙げられます。「フロントエンジニア」「バックエンドエンジニア」などです。他にもエンジニア職はありますが、フルリモート可能な案件はほとんどないと言われています。ここでは、上記の2つを例としてご紹介します。
フロントエンドエンジニア
HTMLやCSSなどのプログラミング言語を使い、設計や実装、構築やカスタマイズをするWeb制作に携わる職業のひとつです。他にも、JavaScriptやPHPなどの言語でコーディングを行います。求められるスキルとして言語はもちろんですが、画像処理やプログラムなどのWeb制作に携わる知識が必要とされるでしょう。
バックエンドエンジニア
Webサイト上でユーザーが目に見えることのない部分、サーバサイドやデータベースの処理、システム開発や運用などを担当しています。こちらもプログラミング言語の知識が求められます。さらに、サーバーやデータベースの構築知識やシステム運用、および開発の知識も必要です。フロントエンドより比較的複雑な処理をする場合が多く、年収もバックエンドエンジニアの方が高い傾向にあります。
リモートのメリット・デメリット
リモートワークを選ぶ際、働き方(勤務時間、場所、稼働日数)に着目されるでしょう。メリット・デメリットを見つつ、リモートワークの働き方を見ていきましょう。
メリット
リモートワークのメリットを4つ見ていきましょう。
煩わしい人間関係から離れられる
仕事場での人間関係が苦手な人は多いと思います。リモートワークだと、家で仕事ができるため人と無理に関わる事なく伸び伸びと仕事をし、人によっては実力を最大限に発揮する事が可能です。上司からの理不尽な要求などもなくなるため、ストレスを感じることも少なくなるでしょう。
仕事終わりの飲み会に誘われることも無くなりますため節約にも繋がります。
家事、育児と仕事を両立しやすくなる
通勤時間がなく、家で仕事をできることがリモートワークの良いところです。そのため、副業として働く子育て中のお母さんも多い傾向があります。会社に出勤していた頃と比べ、断然に家事や育児ができて仕事とも両立しやすいでしょう。
通勤にかけていた時間を家事や育児に費やすことができ、家族円満にも繋がりそうです。
時間の融通が利く
案件や契約を結ぶ企業にもよりますが、比較的働く時間は自分で決めやすいためお休みも調整する事ができます。決まった時間に働く事がなく、朝が苦手な人でも気軽に働く事ができます。また夜中でも仕事をする事ができるので、日中趣味に時間を割くことも可能です。
仕事以外でのプライベートの時間がより充実するでしょう。
生産性向上
家でもカフェでも海外でも好きな場所で働く事ができるリモートワークは、会社で働く人より生産性は上がるとされています。理由として、無駄な時間(雑談、長時間のミーティング)がないことで集中力が高まるからといわれています。それ以外にも、自分が集中できる場所を発見することで、より効率よく仕事に取り組むことができます。
さらに、フリーランスは自ら進んで仕事に取り組む姿勢の人が多いため、結果として仕事の生産性が上がるのでしょう。
デメリット
次に、リモートワークのデメリットを4つご紹介します。
Wifi環境が整わず仕事が捗らない
リモートワーカーになるために用意しておくものとして、ノートパソコンが思いつくでしょう。次に重要となってくるものがWifi環境になります。Wifiがなければ仕事ができない事がほとんどのため、Wifi環境を整えることは重要になってきます。
ここはお金をかけて速度の早いWifiを用意することで、仕事も捗り、効率よく働き結果としてクライアントから信頼を得ることができるでしょう。
プライベートと仕事の境界線が薄くなる
好きな時間に仕事ができる分、長時間労働になりがちだと言われています。会社員と違いプライベートと仕事の境界線が引きにくいため自己管理がとても大切です。
自己管理が苦手な人はフリーランスには向いていないかもしれません。それでもフリーランスを目指す人は、仕事はカフェでして、家では絶対に仕事はせず、仕事の話もしないなど自分でルールを作ることで境界線が引けるようにしましょう。
コミュニケーションによる誤解が生まれやすい
オンラインではコミュニケーションがとりにくく、細かいニュアンスが伝わりづらくなり信頼関係が築きづらい場面が出てきてしまいます。そのため、仕事上で誤解や問題が生まれやすいです。プログラミングなど複雑な業務内容の場合、一つのミスや勘違いがプロジェクト全体を壊してしまう可能性も十分にあり得ます。リモートワークだからこそ特に、クライアントや企業との連絡やコミュニケーションが重要とされています。
孤独との戦い
一緒に働く同僚もいなければ、上司もいなくなるため人間関係を築く事ができません。そのため一人で部屋に篭りながらひたすら仕事をするという状況もありえるため、ひたすら孤独との戦いになります。人と話す事でストレス発散ができる人や、人と話す事が好きな人にとっては辛い状況になるでしょう。
まとめ
リモートワークでフリーランスエンジニアになるためには、まず自分にあった働き方を見つけ、やりたいことを把握する事が重要になってきます。近年のいつ職を失うかわからない状況下では、リモートワークは有利になるでしょう。リモート可能な働き方をどんどん知っていかなくてはならないかもしれませんね。