CCNAの資格保有者の年収はいくら?また資格取得のメリットも解説!

CCNA資格所有者の年収は?
CCNA(Cisco Certified Network Associatte)資格を取得していると、ICT人材市場ではネットワークエンジニアとして高く評価され結果として年収も上がります。
CCNAからのステップアップとして順にCCNP(Cisco Certified Network Professional)、CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)の資格があります。
昨今ではCCNAもそれなりの難度があり、より入門的な段階に位置付けられる資格としてCCENT(Cisco Certified Entry Networking Technician)が設けられました。(CCNAの合格率は改訂を重ねるにつれて難化傾向が強まっており、現在では受験1回目での合格者は1割程度、2回目だと5割程度です。)
CCENT、CCNA、CCNP、CCIEの各ホルダーの年収はいくらぐらいなのでしょうか?
相場は、以下のようになります。
・CCENT 年収300万円〜400万円
・CCNA 年収400万円〜500万円台後半
・CCNP 年収500万円~700万円
・CCIE 年収600万円台後半~900万円
CCNAの試験概要
ソフトウェア・ネットワーキング・インフラストラクチャは相互密接に接続しています。絶えず進歩するICT環境の中、テクノロジー業界でのキャリアを築くには、最先端のネットワーキングテクノロジー・セキュリティ・自動化・プログラマビリティを身に付けるべきです。 CCNAの認定プログラムはこれらの分野をカバーしており、1本の試験と1本の推奨トレーニングとで構成されています。 試験では具体的に中小規模のネットワークの設計構築、運用管理、トラブルシューティングについての理解を問われ、認定を受ければこのような技能の習得を証明できます。
CCNAの認定はICT業界でのキャリアを拓くための第一歩と言えるでしょう。
認定の有効期間は3年間であり、期限が切れる前にCCNPなど上位の認定を受けたり継続教育クレジットを利用したりして再認定されることで、最先端の知識・技能へとブラッシュアップできます。
一方でその再認定を受けないと資格は失効し、試験合格からやり直すことになってしまうので要注意です。
ネットワークの基礎 | ネットワーク機器の機能、ネットワークトポロジ、インターフェイス、TCP・UDP、IPv4・IPv6アドレッシング、ワイヤレスの原理、仮想化、スイッチングの作用 |
ネットワークアクセス | VLAN、レイヤー2・3のプロトコルの設定確認、Cisco Wireless Architecture、WLANの構築 |
IPコネクティビティ | ルーティングテーブル、ルータのフォワーディングディシジョン、スタティックルーティング、ダイナミックルーティング、デフォルトゲートウェイの冗長化 |
IPサービス | ネットワークアドレス変換、各種プロトコルの確認(NTP・DHCP・DNS・SNMP・FTP・TFTP)、syslog設定、QoS実装、SSHによるリモートアクセス |
セキュリティの基礎 | 各種概念規定(脅威・脆弱性・エクスプロイト・軽減対策)、ユーザアウェアネス・トレーニング・物理的対策からなるセキュリティプログラム、パスワードポリシー、リモートアクセス、アクセス制御、レイヤ2セキュリティの実装、ワイヤレスセキュリティ、WPA2PSKによるWLAN設定 |
自動化とプログラマビリティ | ネットワーク管理の自動化、SDNによるネットワーク仮想化、Cisco DNA Centerによる管理、REST API、構成管理ツールの機能、JSONエンコード |
CCNA取得のメリット
シスコ技術者認定資格は、ネットワーク機器ベンダーの最大手である米国シスコシステムズ社が認定する技術資格で、ネットワーク技術の資格としてかなり高い権威を誇ります。ネットワークエンジニアの求人情報を見ても、応募要件としてCCNA認定を挙げている所が多いです。
コンピュータネットワークを極めてそのスキルを発揮し、年収を上げていきたいのであればうってつけの資格です。
実力の証明
CCNAの認定で求められる技能は、ネットワーク技術を扱うスキルのグローバル・スタンダードです。ルーターやスイッチといった実機を操作してネットワークインフラの設計構築、運用管理、保守を担える即戦力人材としてのわかりやすい指標になります。
受けることでスキルチェックができる
認定をめざす過程で、ネットワーキングテクノロジーやセキュリティを体系的に理解しながら、シスコ社製のルーターやスイッチの実機操作に習熟できます。 試験を受験すれば、理解度を測る一方で身につけた知識を活用できます。
ネットワークエンジニアのおすすめ資格
ネットワーク技術者向けの資格としてCCNAの他にどのようなものがあるかを見てみましょう。
シスコ技術者認定
CCNAの上位にあるCCNP、CCIE、CCDEについてご紹介します。 CCNPの認定を受けるにはコア試験とコンセントレーション試験(選択式)の双方に合格することが要件です。コア試験の主な出題範囲は以下のようになっています。
・IPv4・IPv6
・アーキテクチャ
・仮想化
・インフラストラクチャ
・ネットワークアシュアランス
・セキュリテティ
・自動化
コンセントレーション試験では、以下をはじめとした最新の動向と業界固有のテーマが出題されます。
・ネットワークデザイン
・SD-WAN
・ワイヤレス
・自動化
そしてCCNPの上位となるCCIEです。 コア試験とラボ試験の双方の合格が認定の要件です。
コア試験では「エンタープライズネットワーキングインフラストラクチャ」の知識が問われます。 ラボ試験では、エンタープライズネットワークの設計、導入、運用、最適化にわたるライフサイクル全般が出題範囲となっており、試験時間は8時間です。
CCIEと同レベルの認定として、CCDE(Cisco Certified Design Expert)もあります。事業の要求に沿って予算などの制約下で具体期なソリューションを導き、提案できることを認定するものです。
ステップ1の筆記試験では、ネットワークインフラストラクチャについて問われ、合格するとステップ2の実技試験を予約できます。
ステップ2の実技試験はシナリオべ―スの出題であり、8時間をかけてビジネス戦略をデータ・ストレージ・音声・動画を統合するネットワークインフラストラクチャに落とし込む能力が問われます。
最近ではCCAr(Cisco Certified Architect)という、CCIE・CCDEよりも更に上位、最高水準の認定も設けられました。 シスコ社が選出した試験審査員の実務審査にパスすれば認定されます。
ネットワークスペシャリスト試験
こちらは、独立行政法人情報処理推進機構が実施する情報処理技術者試験の1つであり、ベンダー資格ではない国家資格です。シスコ社などのベンダーに依存しない、ニュートラルなネットワークに関する知識を具体的なシーンで応用できる能力を証明できます。実機を操作する出題はありません。
ネットワークスペシャリストの資格保有者には、別途資格手当を支給されているところがあります。
試験の概要は、事業や業務の目的に見合うコンピュータ・ネットワークを構築、運用できるよう、以下の理解・技能を問われます。
・ネットワーク技術の動向を見据え、最適な技術・サービスを選択決定できる。
・システム、セキュリティ上の要求を踏まえ、ネットワークシステムの要件を定義できる。
・モデリングといった設計技法を駆使し、リソースの制約下で最適な論理設計・物理設計ができる。
・ネットワーク事業者との協業で、ネットワークシステムを設計構築、運用保守できる。
次に試験の形式です。
・ITストラテジスト等との共通で全般的な知識を問う四肢択一30問(50分)
・ネットワークの知識を問う四肢択一25問(40分)
・与えられたネットワークのプロジェクトの事例について語句を記入したり短文を記述したりする形式で3問中2問選択(90分)
・同様に、事例について語句を記入したり短文を記述したりする形式での2問中1問選択(120分)
記述式試験では、数ページにわたって図表や会話のスクリプトといった資料が提示されるため、題意を的確かつスピーディーに読み取る能力も求められます。 合格率は15%弱です。
さらに上位の資格を取っていこう!
30歳ぐらいでCCIEホルダーとなり、年収1,000万超を達成されたという事例があります。再認定での現状維持にとどまらず、CCNP、CCIEとステップアップしてコンピュータネットワーキングへの理解を深めていきましょう。
英語の読み書きや英会話もマスターすれば、国際派のネットワークエンジニアへの道も拓けます。
51万円 NW機器の拠点調整 |
37万円 NW/監視保守業務 |