【C#】C#の将来性とC#で何ができるのか解説!
■はじめに
一口にプログラミング言語と言ってもいろんな言語があります。この記事では、プログラミング言語の中でもアプリケーション開発に強みがあると言われる「C#(シーシャープ)」について知りたいとういう方のために、その特徴や将来性について解説しようと思います。「C#とはどんな言語なのか」「何ができて、何に向いてないのか」「需要はあるのか」「どういった活躍の場があるのか」そのあたりについて掴んでもらえたら幸いです。
■C#とは
「C#(シーシャープ)」は、Microsoftが開発したプログラミング言語として有名で、近年ではWindows向けアプリケーション以外にもMac OSやiOS、Androidといった他のOSに対応したり、Webアプリケーションの開発もできるようになるなどプラットフォームに縛られない汎用性の高いプログラミング言語です。
Cがついていることからも想像できるように、C系言語(C言語、C++やJavaなど)の影響は多分にあるが、「C/C++」の後継というわけではありません。
●C#の特徴
オブジェクト思考のプログラミング言語として20年近い歴史を持つC#は、豊富な機能が備わっています。LINQ(Language INtegrated Query)をはじめ、ラムダ式による冗長な記述を減らすことでの生産性向上などがあげられます。以下、大まかな特徴になります。
・C系言語の影響によりJavaとの類似性が高く、相互の理解がしやすい。
・Microsoftが開発・販売しているIDE「Visual Studio」を使うことで容易なアプリケーション開発が可能。
・Microsoftが提供する各種ツールによって開発がサポートされているため、比較的に初心者でも扱いやすい。
・Windows向けアプリケーションやMicrosoft製品群との連携などを開発するのに向いている。
・Unity(ゲームエンジン)で推奨されている言語のため、ゲーム開発に向いている。
■C#で何ができるのか
●GUIアプリ開発
特徴でもあげましたが、MicrosoftはIDE(Integrated Development Environment:統合開発環境)のVisual Studioで開発をサポートしています。なので、Visual Studioを利用してGUIフォームアプリケーションを簡単に作成できます。
●Webアプリ開発
ASP.NETというWebフレームワークを使用して、Webアプリケーションを開発することも可能です。
●ゲーム開発
ゲーム開発プラットフォームであるUnityを使うことでゲーム開発も行えます。
●クロスプラットフォーム開発
Xamarinという開発ツールを使うことでクロスプラットフォームにも対応するようになりました。Windows向けアプリケーションだけでなく、Mac OSやiOS、Android向けのアプリも開発できます。
■C#の需要と将来性
●ゲーム開発分野
C#の将来性はゲーム開発の場で特に期待されています。その理由としてはゲーム開発プラットフォームとして頻繁に使用されるUnityの存在が多分に影響しています。一昔前までは「JavaScript」「Boo」もUnityで利用することができましたが、Unity2018.3から「C#」に一本化されています。他にも有名な「Unreal Engine」などがありますが、ソーシャルゲームに限らずコンソールゲームなどでもUnityをゲームエンジンとして利用しているプロジェクトは多いです。また、「Unreal Engine」でもC#は利用できますので、UnityでC#を身に着け、将来的に「Unreal Engine」を活用する手もあるでしょう。
●Microsoft提供の優秀な開発環境
Microsoftが開発しているということもあり、「Windows OS」での利用を目的としたアプリケーションの開発ではC#が非常に人気が高いです。「.NET Framework」を利用してWindowsアプリケーションだけでなくWebベースのアプリケーションを開発することもできるので、OSに縛られることない汎用性の高いC#の需要は今後も高まる可能性は十分にあります。
ちなみにMicrosoftは統合開発環境(IDE)である「Visual Studio」を提供している点も見逃せません。多くのユーザーが利用しており、かなりのシェアを占めています。
●VR開発での需要
VR分野が盛り上がりを見せるなか、C#を習得していると有利な点としてUnityでのVR開発があります。比較的初心者でも参入しやすく、技術の習得に役立つプラットフォームとしても優秀です。今後、利用するユーザーが増え続けコミュニティが活性化していく可能性は高く、比例して需要も増加するでしょう。
■おわりに
C#のメリットや需要についてお話してきた訳ですが、もちろん懸念や心配事がない訳ではありません。.NET Frameworkの互換性が不完全だったり、Visual Studioは商用利用になった途端高くなる、などと不安になる点はあります。ただ、楽観的ではありますが、MicrosoftもWindows依存だと言われたままにはしないのではないか思います。C系言語の流れを汲み応用が利くC#は、C#の習得というだけでなく、プログラミング自体の基礎知識やプログラムでできることなどの学習になるいい言語だと思います。C#に可能性を感じてくれたのならうれしいです。