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実務で必要とされるスキル・能力について

今現在、インターネットやコンピュータ技術はすさまじい速度で進化を遂げています。わずか15年~20年ほどでガラケーはほぼ完全にスマートフォンに移行し、カクカクだった3Dは実在する人間とほとんど差がありません。ドローンで撮影された映像がVRに利用されたりもします。そんな世界に飛び込んでみたいと考えている方も大勢いると思います。そんな方のために、自身の体験談を基に実務にて必要とされているスキルに対して解説します。Web業界の華やかな部分の解説は、多くの方がWeb上で掲載しています。ですので華はお任せするとして、今回はそれ以外に焦点を当てて、以下の三点について解説します。

・スタートラインはプログラミングの基本操作から

・作業管理ツールは知っておいて損はない

・わからないことはインターネットでどんどん調べるクセをつけよう

特に大切なプログラミングの基本操作の習得について多めに解説します。他2点もあらかじめ知っておくことが大事なため補足的に解説します。

スタートラインはプログラミングの基本操作から

プログラムの開発をするためには、プログラミングの基本操作ができることが必須条件です。 ・・・当たり前ですね。ですが、基本操作自体はどの言語を選択してもあまり変わりません。初学者用書籍の前半等に記述されている内容が習得できていれば、大抵の言語に応用が利きます。練習の方法としては、プログラムの設計をしてからプログラミングするのがオススメです。最初の頃は、設計はおおまかで構いません。ゴールを定めることで、目標を達成するための課題を見つけることが目的です。基本操作を身に付けるためにはひたすら使ってみるのが一番ですが、やみくもに行うのは効率が良くありません。なによりモチベーションの維持が難しく、労力の割にあまり覚えていない状態になりがちです。その点自分で定めたゴールがあれば、達成するために必要に駆られてロジックを組み込むので意欲的に行いやすくなります。

効率的に組もうか悩んでいるときはその必要はない

プログラムを組んでいると、課題を達成するための方法が複数該当することもたびたびあります。プログラミング言語の知識が深まってくると陥りやすい症状として『情報が多すぎて手が止まる』があります。もっと効率が良い方法があるのではないかと考えて途中で手が止まってしまった場合ですが、とりあえずそのコーディングを書ききってしまってください。考え込んでいる時は、実は非常に頭が疲労しています。その結果、コーディング作業自体が嫌になり、プログラムが完成しないという悪循環に陥りやすくなります。 プログラミングの上達には、モチベーションの維持が大切です。その意味でも、とりあえず完成させてしまいましょう。完成させることで得られる達成感は次の意欲につながります。 今持っている知識を元に何度もプログラムを作成していると段々効率の悪さが目に付いてきます。今行っているやり方が面倒に感じてきたら、改善を試みる良い機会です。先ほども記述した通り、必要に駆られて行うのが最も効率が良い方法です。ここに至るまでに、面倒になるほど同じようなロジックを繰り返し記述してきたかと思われます。基本操作を身に付けるために必要な、反復的利用による習得はその時点でおおまかに終わっています。次に必要になるのが、効率的な記述方法を知ることです。この時、自分の実力に見合ったレベルで効率的手法を取り入れていくのが良いと思われます。一気に効率を求めすぎると内容を把握することが難しくなります。 このように、段階的に習熟を深めていくことでハリボテではない技術を身に付けることができます。 実務中にここまで時間は取れないと思うので、この方法はあくまでも練習中に限りますが、これが技術習得が一番できる方法です。

作業管理ツールは知っておいて損はない

Redmineやgitといった作業管理ツールは作業内容の把握、プログラムの管理といった点で優れているため多くの現場で使われています。ですが、残念ながら感覚的に使えるほど洗練されたツールではありません。私の実体験として、作業管理ツールの使用中に問題が発生し、メインの作業が半日止まるということがありました。作業管理ツールを全く知識が無い状態で使用すると『効率化ツールに翻弄されて非効率になる』という残念な状態が訪れます。そして、大抵の場合現場に行ってみないと何が使われているのかわかりません。最低限の準備として、メジャーな作業管理ツールに対して知識を持っておくことをオススメします。

わからないことはインターネットでどんどん調べるクセをつけよう

実務で開発するために、本当に必要となるスキルはインターネットで検索する能力です。事前に知識・技術を高めておくことは大事なことですが、あらかじめ準備を完璧にしておくことは不可能です。加えて、急に新たな知識が必要になることが多々あります。一つは開発環境上の制約です。プログラミング言語のバージョンが制約されていることがあり、この場合使える手法が限られます。例として、Python2で開発しなければならない場合、Python3の知識しかない場合は参考知識程度にしかなりません。また、開発上の理由で急に使用するプログラミングが変更されることもあります。これらに対して対応するスキルがインターネットを検索する能力です。実務中は、いかに早く効率的な方法を見つけるかが鍵になります。効率よく必要なWebサイトを探せる能力が、実は一番必要とされていると言っても過言ではありません。

まとめ

今回は実務で開発に必要となる、一般的にあまり語られない部分に焦点を当てて解説しました。プログラミング言語はそれぞれ得意・不得意分野があります。Web画面開発にはJavascript、機械学習にはPythonなどが該当します。そのため、自分の開発したい分野が得意な言語を学ぶことは非常に大切なことです。ですが実務において必要とされる知識としては、それは一部分に過ぎません。今回解説したこと以外にも、人とコミュニケーションを取れることや、自己のスケジュール管理をしっかり取れるなど、一見プログラミングと関係のないことも必要なスキルです。これらを全て用意しておくことは難しいので、必要になったら調べられるようにインターネット検索技術を向上させておくことをオススメします。