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ネットワークエンジニアとは?その仕事内容・資格について

ネットワークエンジニア?

ネットワークエンジニアとは、文字通りネットワーク分野に関わるエンジニアの事です。私たちが社会で仕事をする上で、メールでやりとりをしたり、文書を作成したり、専門的な分野になると機械やシステムを制御したりとPCは必要不可欠となっています。そしてネットワークは重要なデータが通る道路のようなものでありPCを利用する上ではなくてはならないものとなっています。

サーバーエンジニア・インフラエンジニア

ネットワークエンジニアの他に、サーバーエンジニア、インフラエンジニアという職種があり、仕事の内容としてはネットワークエンジニアと非常に関連が深いエンジニアです。サーバーエンジニアは、サーバー環境の構築・運用についての知識と技術をもった技術者のことを指します。オンプレミス環境では自社でサーバーを運用する必要があるので、サーバーの知識と技術をもったサーバーエンジニアの存在は必要不可欠です。そしてインフラエンジニアとは、ITインフラの構築・運用・保守を行う技術者のことを指す場合が多いです。ITインフラとはInfrastractureという言葉が基となっています。Infrastractureとは、元々は「下部構造」という意味でありこれが転じて「産業や生活の基盤として整備される施設」を指すようになりました。狭い意味では、道路・鉄道・上下水道・送電網・港湾・ダム・通信施設などを指し、先述したようにデータを通る道路のような役割を持つネットワークなどの基盤が「ITインフラ」と呼ばれています。

サーバーエンジニアの仕事とネットワークエンジニアの仕事が相互に関連していることも多く、サーバーエンジニアがネットワーク分野に関わる事も、その逆も十分にあり得ます。その為、サーバー・ネットワークに精通しているエンジニアのことをまとめてインフラエンジニアと呼ばれることが多いです。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事内容としては、大きく設計・構築・運用・保守の4つに分けられます。

設計・構築

設計業務は、ユーザーやクライアントからヒアリングを行い、どのようなネットワークシステムを求めているのかを理解し、システムの内容、つまり要件定義を行います。その内容に沿ったネットワーク環境を構築するにはどのような規模で、どのような機器を使用するか、ケーブルの種類や数、回線などの検討・決定も設計業務に入ります。ネットワーク構築におけるイニシャルコスト・ランニングコストの検討やスケジューリングもこの段階で行います。

構築業務ではネットワーク設計時に検討したスケジュールを基に、ネットワークを構築していきます。構築前に現状調査をを行い、トラブル対応にかかる工数が抑えることで、ネットワークを長期的に運用できるようになります。運用途中で想定外の要件が追加されると、最初から構築し直さなければならないこともあるので入念な調査が必要です。構築にかかる期間はネットワークの規模によって変わります。無事ネットワークが構築できれば、テストを行い、クリアすれば運用を開始することができます。

運用・保守

ネットワークシステムは構築すれば終わりではなく、随時機器の設定内容の変更や構成内容の変更などを行う必要があります。ネットワークシステムが正常に動くように設定内容を管理したり、アップデートを行ったりといった業務を運用業務といいます。また多くの機器と同じように、ネットワークシステムにも故障やトラブルは発生します。トラブルの原因をいち早く突き止め、必要に応じて機器の交換などを行って、円滑なネットワークを維持する業務を保守業務といいます。構築したネットワークシステムが、長期間問題なく運用できるためにも、運用・保守はネットワークエンジニアの重要な仕事となります。

ネットワークエンジニアに役立つ資格

ネットワークエンジニアにはネットワークに関する高度な知識・技術が求められます。ネットワークエンジニアとして仕事をしていく上でスキルの証明として以下の資格が役に立ちます。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、世界最大手のネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施する、ネットワークエンジニアの技能を認定する試験です。上位資格から順に、代表的な物を紹介します。

CCIE (Cisco Certified Internetwork Expert)

CCNP(Cisco Certified Network Professional)

CCNA(Cisco Certified Network Associate)

シスコ技術者認定は、同社の主力商品であるCiscoルータ、Catalystスイッチに関する技術力の証明となるだけでなく、ネットワーク技術を持つことの証明にもなります。世界共通基準の資格であり、ネットワークの世界では最も有名な資格でもあります。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストとは独立行政法人である情報処理推進機構(IPA)が主催し、経済産業大臣が認定する国家試験「情報処理技術者試験」に合格することで取得することができる国家資格です。また、IPAはネットワークスペシャリスト試験を含む情報処理技術者試験をスキルレベル1~4までに分類しています。ネットワークスペシャリスト試験はスキルレベル4に設定されており、情報処理技術者試験の中で最高レベルの試験の一つとなっています。

まとめ

ネットワークエンジニアとはどういうものか、そして仕事内容や資格がおわかりいただけだでしょうか。クラウド運用が主流となりつつありますが、ネットワークはITシステムの基盤であり、同様にネットワークエンジニアも欠かすことのできない存在です。