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サーバエンジニアとは

サーバエンジニアとは、サーバを0から構築するエンジニアのことです。クライアントの要望に応じて、サーバを設計し、構築、保守・運用をするのがサーバエンジニアの仕事です。どういったOSやソフトウェアを使うか、Webサーバやメールサーバ、データベースサーバなどを選定し、クライアントの要望を実現するのに、より良いものを選択します。なので、サーバエンジニアは、サーバに関する知識や技術はもちろん、サーバにインストールするソフトウェアの知識やWindows ServerやmacOS、LinuxやUNIXなどの多様化するOSについての深い知識などが求められます。

サーバエンジニアの主な資格

ここからは、サーバエンジニアが持っていると就職活動などに役立つ資格や自分の技術の証明になる資格について解説していきます。サーバエンジニアもしくはインフラエンジニアが取得していると有益になる資格は主に6種類あります。

LPIC(Linux技術者認定試験) サーバを扱う者にとって必須の知識となるLinux関連の資格です。サーバエンジニアの資格の中では、世界最大規模の資格で、取得すると日本だけではなく、国際的に認められたサーバエンジニアになることができます。詳しくは後述します。
MCP(マイクロソフト認定試験) 世界150か国以上で試験が行われている資格試験です。アメリカをはじめとし世界共通の資格になっています。 名称がマイクロソフト認定試験となっているのでわかると思いますが、Windowsサーバに関わる技術や知識を問う試験です。
CCNA ネットワーク関連機器メーカーで世界最大手となるCisco Systems(シスコシステムズ)が運営する資格試験です。主にネットワークエンジニア向けの資格試験ですが、ネットワーク業界において高い知名度があるので、サーバエンジニアにとっても有益な資格です。
CCNP CCNAの一つ階級が上の資格にあたるのがCCNPです。Cisco技術者の認定資格試験では、プロフェッショナルに分けられます。大規模なネットワークの導入や構築、保守・運用に関する問題が出題されます。CCNAに比べて知名度は劣りますが、取得するとネットワークについて高い技術や深い知識があることの証明になります。
ITIL ITILとは、ITSM(ITサービスマネジメント)の成功事例(ベストプラクティス)を体系化したITシステムのライフサイクルマネジメントに関するガイドラインです。1989年に英国政府によって初めて発行され、現在、最新版は2011年に発行されたものです。
基本・応用情報技術者試験 IPA(情報処理推進機構)が実施する情報系国家資格の一つです。コンピューターの基礎やシステム開発、保守運用の知識や技術力が問われる試験です。サーバエンジニアに関わらず、システムエンジニアやプログラマーなど開発関係のエンジニアなどIT業界で働くのなら取得しておくと役に立つ資格です。

ここまで6つの資格について簡単に説明してきました。ここからは、今ご紹介した中の特に知名度の高いLPICとCCNAについて説明していきます。

LPICについて

LPICの試験は、「LPIC-1」「LPIC-2」「LPIC-3」とレベルごとに3段階によって分けられています。 LPIC-1(レベル1)の試験では、サーバ構築や保守・運用の技術や知識が問われる問題が出題されます。問題は全部で60問程度ですが、正答率は65%~75%で合格と変動があります。さほど難しい試験ではないので普段、実務でこなしている方であれば難なく合格できます。

次に、LPIC-2(レベル2)の試験について説明していきます。LPIC-2では、ネットワークについての問題が出題されます。企画や導入、維持やトラブルシューティングなどついての知識が問われます。LPIC-1と同様に出題数は60問程度、こちらも正答率に変動があり65%~75%となっています。

最後にLPIC-3について説明していきます。クラウドコンピューティングシステムや仮想化技術や高可用性システムの構築や保守・運用などの高い知識が問われる試験です。こちらも出題数は60問、正答率が65%~75%の変動ありとなっています。

CCNAについて

CCNAの試験のグレードはさらに以下の9つ細分化されます。

  • ネットワーク設計
  • ルーティング&スウィッチング
  • クラウド
  • コラボレーション
  • データセンター
  • インダストリア
  • セキュリティ
  • サービスプロバイダー
  • ワイヤレス

上記の中でも、日本国内、海外問わず人気なのがルーティング&スウィッチです。その名のとおりルーティングやスウィッチについての問題が出題されます。小規模ネットワークや基本的なセキュリティ対策などの知識についてやLAN、WAN、TCP/IPの基礎知識などを問う試験内容となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、サーバエンジニアが取得しておくと役に立つ資格について紹介いたしました。とくにLPICとCCNAは知名度も高く、インフラエンジニアであれば知らない人はいない資格です。レベルが高い資格であればあるほど、自分の技術レベルの証明になります。