支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


はじめに

この記事では、データベースエンジニアの仕事の内容と必要な資格について説明していきます。

データベースエンジニアの仕事とは

ほとんどの企業でIT技術を活用する現代社会において、インターネットを利用してデータを活用することが必要不可欠となっています。このデータを活用するうえで必須になるのがデータベースです。簡潔に言うと、データベースとはインターネット上の巨大な倉庫のようなものであり、この倉庫にデータが整理され、容易に必要なデータを抽出することが可能になります。

データベースエンジニアの仕事は、このデータベースにデータの保存や、瞬時に必要なデータを抽出できるようにシステムを構築し、運用する業務になります。近年では、ビッグデータが主流になってきており、膨大な量のデータを管理してそのデータを活用し、企業の経営戦略を立案できる能力がある人材の需要が高まっています。よってデータベースエンジニアの仕事は、どのようなデータを収集して、どのように分析すれば企業の利益につなげることができるか、などを経営陣とともに考えることも重要な役割となります。

またデータベースエンジニアは、担当業務によって「設計および開発」・「管理」・「運用」の大きく三つの種類に分類されることが一般的です。
「設計および開発」は、お客様と相談しどのようなデータをデータベースで管理するのが良いかを確認し、そのお客様の需要に合わせて最適なデータベースを設計、開発を行う業務です。Microsoft SQL Server、Oracle Database、MySQL、PostgreSQLなどのデータベースを使用し、お客様のニーズに応じたデータベースを構築します。
「管理」の業務は、データが保存されているサーバーを最適化したり、効率化するなどのチューニング作業や、データベースシステムを稼働させる際に用いるデータの正確な管理を行います。
「運用」は、データのバックアップやデータベースに対するアクセス権の管理などのシステムの運用業務や、稼働しているデータベースへの不正アクセス、またはデータの流出を防ぐための取り締まりを行います。

データベースエンジニアの仕事に必要なスキルと資格について

スキルについて

データベースエンジニアの仕事では、多くの企業で採用されている多数のデータベースシステムについての知識とスキルが要求されます。
代表的なデータベースシステムであるMicrosoft SQL ServerやOracle Database、MySQL、PostgreSQLなどの製品の深い知識や管理、運用のスキルはデータベースエンジニアにとって不可欠なものとなります。また、クライアントとどのようなデータベースの設計、構築を行うのかを話し合ったり、他のチームと協力して作業することも多いので、コミュニケーション能力も必須になります。そして、単純にデータベースを設計、構築するだけではなく、データをどのように活用すれば経営戦略に生かすことができるかを考える能力や、視野を広げビジネス全体を把握できる能力も持ち合わせるとデータベースエンジニアとしての価値を高めることができるでしょう。

資格について

データベースエンジニアにおすすめの資格には、「基本情報技術者試験」や「データベーススペシャリスト試験」があります。
とくに「データベーススペシャリスト試験」は、データベースの「設計・開発」、「保守・運用」に関するスキルの認定資格であるため、この資格を取得していれば、プロジェクトにおいてチームリーダーを任せられる能力があることの証明にもなります。
その他のおすすめの資格としては、「ORACLE MASTER」や「MCP」などがあります。「ORACLE MASTER」は、世界で非常に高いシェアを持つオラクル社の製品である、Oracle Databaseシリーズの技術の認定資格です。Bronze、Silver、Gold、Platinumという四つのランク(難易度別)にわかれており、世界でも通用する資格を取得したい際におすすめの資格です。「MCP」は、マイクロソフト社が行う認定資格のプログラムの総称です。試験の概要は複雑になっており、100以上ある資格の中から決められた試験に合格していくと、マイクロソフト認定ソリューション アソシエイト(MCSA)やマイクロソフト認定ソリューション エキスパート(MCSE)などの認定が受けられる仕組みとなっております。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか。今回はデータベースエンジニアの仕事の内容と必要な資格について説明しました。急速にインターネットが発達する現代において、データベースエンジニアの需要は高まる一方です。今後はAIの発達もあり、ますますビッグデータの活用が要求されることになると考えられます。特にマーケティングの分野においては、データベースが存在しなければ商品やサービス、事業さえも作ることが困難となります。その状況の中で、データベースエンジニアはあらゆる企業から求められ、さらに必要とされると考えられます。皆様がデータベースエンジニアの仕事を目指す際の参考になれば幸いです。