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はじめに

近年「働き方改革」によって「働く」ということに対して様々な取り組みが行われています。その中でも、企業と雇用契約を結び正社員として働くのではなく、企業と直接契約を結ぶ「フリーランス」という働き方を目指す方が多くなってきました。

しかしフリーランスとして生活をしていけている人の数はそれほど多くないのが現状です。そこでこの記事では独立後、フリーランスとして生活をすることができる人の特徴をいくつかご紹介していきます。

フリーランスとして生活をしていこうと考えている人は、是非参考にしてみて下さい。

フリーランスで生活するのは困難?

低所得で長時間労働になりやすいため、フリーランスとして生活をできている人の数はあまり多くありません。実際に約6割は年収300万円以下で生活をしているというデータがあり、時給換算するとなんと、3割以上の人が時給500円未満で働いているということになります。フリーランスになれば年収がアップすると言われていますが、実際にはそうでないことがほとんどです。

フリーランスで生活していける人の特徴5選

フリーランスとして生活をしていくことが容易ではないということがわかりました。それでは、どのような人はフリーランスに向いているのでしょうか。向いている人の特徴を5つみていきましょう。

自己管理ができる

フリーランスになると、様々な場面で自己管理を行わなければなりません。自己管理を上手に行うことができなければ、仕事とプライベートの線引きができずにだらだらと仕事をしてしまい、結果として労働時間が長くなってしまいます。

また、健康面でも自分を管理できなければ、病気になってしまい仕事をすることができないという状態に陥ってしまいます。フリーランスが仕事をできない状態は収入もなくなってしまうことを意味するため、フリーランスとして生活をするには自分に厳しくする必要があります。

約束を守れる

信頼を獲得することがフリーランスとして生活をしていく上で非常に大事です。信頼が高ければ高いほど案件の単価も上がりやすくなり、仕事を任せてもらえるようになります。信頼を失わないためにも約束や期日は必ず守り、信頼される人間になりましょう。

柔軟で適応能力がある

フリーランスは常に柔軟であり、適応能力に長けている必要があります。クライアントからの要望には柔軟に対応しましょう。柔軟に対応することで信頼獲得をすることもでき、次の仕事にも繋がりやすくなります。

案件が変わるごとに働く場所や関わる人も変わるので、その環境に適応できる能力が求められます。

コミュニケーションが上手に取れる

フリーランスは仕事をする上で、様々な人とコミュニケーションを円滑に行う必要があります。クライアントとミーティングをして、提案をしなければいけない場面もたくさんあります。そのような場面でしっかりあなたの意見を伝えることができなければ、クライアントはあなたに仕事を任せたいと思わなくなってしまう可能性があるため、フリーランスを目指すならコミュニケーション能力も同時に鍛えるようにしましょう。

成長・変化し続ける努力を行える

フリーランスの社会は実力主義であることがほとんどです。スキルがなければ仕事を獲得することはできません。そのため、常に新しい技術や情報にアンテナを張り、変化・成長し続ける必要があります。

フリーランスで生活をするのに向いていない人の特徴3選

上記でフリーランスに向いている人の特徴を紹介しましたが、向いていない人がいます。向いていない人がフリーランスに憧れ独立をしても、生活をしていくのは困難になるでしょう。そのようにならないためにも、向いていない人の特徴を3つをみていきましょう。

モチベーションを管理できない

フリーランスに向いていない人の一つ目の特徴が「自身でモチベーションを管理できない」です。フリーランスは仕事をするもしないも自由に決めることができます。そのため、今日はやる気がないからと仕事をしなければ、収入も比例して減っていくのです。自分を鼓舞して仕事に取りかかれない人は向いていません。

指示がないと行動できない

フリーランスは自ら行動しなければ何も始まりません。フリーランスになったからといって仕事が回って来るわけではないのです。また、クライアントからの指示を待つのではなく、自分から提案していく必要があります。

自分で考えて行動ができない人は、フリーランスになっても苦労するでしょう。

不安定を楽しむことができない

フリーランスは常に不安定です。仕事がない時もあり、収入も安定することはありません。仕事も収入も安定を求めるのであれば、フリーランスになることは賢明な判断ではないです。

しかし「不安定」ということは、あなたの力で収入アップを目指せることも意味しています。しっかりと計画を立て、継続して案件を獲得できれば正社員として働くよりも効率よく収入アップが可能です。

フリーランスのメリット3選

フリーランスになることで様々なメリットを受けることができます。その中で特に大きなメリット3つ紹介します。

自由に働くことができる

まず一つ目のメリットは、正社員と比べ自由に働くことができる点です。働く場所・時間・内容が決められている正社員の方がほとんどだと思います。しかしフリーランスになることで、これらを自分自身で選ぶことができるようになるのです。

リモートワークや週3勤務したければそれに当てはまる案件に応募をすれば良いのです。そうすれば好きな場所で働くことができるためカフェや遠方で作業することが可能になります。

年収アップを目指せる

フリーランスになれば、収入は不安定になります。その分大幅に収入アップを目指すことも可能です。エンジニアが独立をして年収が2倍以上になるということも珍しくありません。

しかし、多くの方が年収をアップさせたからといってあなたの年収が上がるとは限りません。スキルや知識があり年収がアップしているのです。スキルがなくフリーランスになって仕事も受けることができない、仕事をもらえても低単価という状況で苦しんでいる方はたくさんいます。このようにならないためにも、しっかりと準備をしてからフリーランスを目指すようにしましょう。

仕事を選ぶことができる

フリーランスになると自分自身で仕事を獲得しなければいけなくなるため、仕事を選ぶことができます。正社員として働いていれば仕事は回ってくるため、やりたくない仕事でもしないといけない時がありますが、フリーランスはあなたがやりたい、好きな仕事に応募をして仕事をもらえばいいのです。

実際に仕事をしながら学ぶことはたくさんあります。あなたが特化したいと思うスキルを扱う案件を受け続けることでその分野でプロフェッショナルになることも可能です。

フリーランスのデメリット2選

フリーランスになることはメリットだけではありません。独立を目指す際にはデメリットも考慮した上で、ギャップに苦しむことのないように決断しましょう。収入や仕事が不安定という点について既に触れているため、ここでは「事務作業を行わなければいけない」「社会的信用が低い」の2つのデメリットを紹介します。

事務作業を行わなければいけない

フリーランスになれば、仕事以外に多くの事務作業、書類作業を行わなければなりません。そのため仕事以外にたくさん時間を割かなければならず、時間に終われる日々を送ることになるでしょう。独立をする際には開業届を提出しなければいけなかったり、毎年確定申告を行わなければいけなかったり、と正社員なら会社で行ってくれていたことも自分自身でする必要があります。

確定申告をするためにも、様々な書類を作成したり、領収書を管理したり、お金の出入りの詳細を管理しなければいけなかったりと普段から行わなければいけないことがたくさんあるのです。

しかしそれらの事務作業をすることで、経費を使うことができるようになったり、保険料を見直したりする機会にもなり、節税に繋がります。

社会的信用がまだ低い

近年ようやくフリーランスという働き方が世間にも認められるようになってきました。しかし、まだまだ社会的信用が低いのが現状です。お金を安定的に稼ぐことができているフリーランスの方でもローンを組むことができなかったり、クレジットカードの審査が通らなかったりすることがあります。

独立をする前にクレジットカードを発行する、ローンを組むなどの対策が必要です。

まとめ

フリーランスで生活をしている方を見ていると、自由に生きている感じがして羨ましく思うかもしれません。しかし、実際にはほとんどの方が低単価で長時間労働をしているというデータもあります。フリーランスになることを「ゴール」にしている方がそのような状況に陥ってしまう傾向があるのです。

フリーランスはあくまでも手段です。そこがゴールではなく、なってからどのように生活をしていくかが重要となります。ただ単に憧れて独立を決意するのではなく、デメリットも考慮した上で決断をして下さい。