支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡

  • TOP
  •   
  • コラム
  •   
  • Web業界に携わる多種多様な仕事

1.はじめに

普段我々が手にしているスマートフォン、仕事では欠かせない存在であるパソコンといつも何気なく使用している電子媒体を介して、我々は「Web」を閲覧して世に出回っているたくさんの情報を取得しています。今となってはあるのが当たり前となった「Web」という存在ですが、その「Webサービス」がどのようにして「誰の手によって」作成されているのかご存知でしょうか。
当記事では「Web」に携わる職種についてご紹介します。

2.Webに携わる仕事

Web現場系職種

  • 1.Webデザイナー

  • 「Webデザイナー」の主な仕事は、Web制作における配色やレイアウト、フォントの選定といった「デザイン」を担当します。Webページ、サイトの見た目だけでなく、視認性回遊性といったユーザービリティーも含めたデザイン作成が求められます。
    作成するサイト、コーポレートサイトやECサイトなどさまざまあります。グラフィックソフトを使用して作成したデザインをサイトに反映させる「コーティング」という作業もWebデザイナーが担当して行うこともあります。クライアントニーズを満たすため、近年はモバイルも含めたレスポンシブデザインが主流であるなど、常にトレンドとなる情報を追いかける必要があります。

  • 担当する業務

  • Webデザイナーが担当する業務は、サイトデザイン、UI・UX設計、フロントコーディングなと、Webディレクターの指示を受けながら、Photoshopなどのグラフィックソフトを使用してデザイン分を作成していきます。Webディレクター及びクライアントの確認が完了したら作成したデザインを切り分けしてコーディングに入ります。

  • 必要なスキル

  • デザインに関する知識、Photoshopなどのグラフィックソフトの操作スキル、フロントエンドのコーディングスキル(HTML&CSSなど)が扱えることが仕事の場では求められます。

  • 2.Webマーケター

  • 「Webマーケター」インターネットを活用したプロモーション活動を従事した職種をいいます。Webマーケティングのさまざまな技術やサービスを使用して、商品の宣伝や販売を行って、集客やブランド認知の向上をはかることで、それを「売り上げ」という結果につなげることが役割です。
    Webマーケティングはオフラインで行うマーケティングとは違い、成約率、Web訪問者数、ページ滞在時間などのあらゆる情報が「数字」という形で計測が行えます。そのため、検証や改善が容易にできるメリットがあります。

  • 担当する業務

  • アクセス解析、SEO施策、各種インターネット広告の運用、ランディングページの最適化など、企業によって担当する業務が異なります。しかし、いずれの施策も数値をベースとして検証・改善を重ねてマーケティング活動を指定ことに変わりはありません。

  • 必要なスキル

  • 各種インターネットマーケティングに関する知識と技術、戦略設計力、分析力、ロジカルシンキングなど、論理的に物事を考える思考とGoogle AnalyticsやGoogle AdWordsといったマーケティング用ツール、レポーティングのためのExcel操作スキルが必要不可欠となります。

  • 3.Webエンジニア

  • 「Webエンジニア」は、Webサービスに関するシステムの開発・保守をメインに仕事をします。Webサービスとは、たとえば、我々がWeb検索時に利用している「Gooule chrome」や「Firefox」などのブラウザを通じてユーザーにサービスを提供するシステムをいいます。さらに身近なものでいうならば、ECサイトのショッピングカート機能や、Facebook、TwitterなどのSNS、YouTubeなどの動画配信サービスがあります。

  • 担当する業務

  • Webサービスの設計、開発、保守など、主に「JavaScript」や「サーバーサイド」の技術を担当します。Webサービスはデザイン面を含めてのサイト制作になりますので、プロジェクトを円滑に進めるためには、フロンドエンドの知識を持っておく必要があります。

  • 必要なスキル

  • Webサービス開発時に使用するプログラミング知識とあわせて「PHP・Ruby・JavaScript」などの言語知識やサーバー構築を任される場合もあります。また、データベース連携をするWebサービスが今ほとんどを占めているため「SQL」の知識も次いで求められます。

  • 4.Webライター&編集者

  • 「Webライター」はWebサイトに掲載する文章の執筆、編集をするのが仕事です。
    主にクライアントからの注文を受けてさまざまなサイトに掲載する記事を書きます。その内容はニュースやコラム、有名著名人のイタンビュー、メールマガジンからブログ記事やECサイトの商品説明文の作成など、幅広い分野でのライティングを受け持っています。
    ジャンルも政治から金融といった高度な知識を有するものからグルメや旅行など、日常に携わった内容と幅広い間口が必要とします。

  • 担当する業務

  • Webライターの主な業務は、サイト掲載の記事、ライディングページの文章、ECサイトの商品紹介文、Webサービスの説明文など、読者に情報を伝えることが目的です。しかし、Webライターの場合は、検索エンジンの中でも上位に食い込むような文章を書く必要があります。

  • 必要なスキル

  • クライアントの意向を組み取るコミュニケーションスキル、正確に情報を収集できる、文章の構成や表現等のライティング力が必要です。中でも「ライティング力」はライターにとって重要なスキルです。それはただ質のいい文章が書けるだけでなく、人を引き付ける、魅了できるだけの文章が書けなればWebライターとしてなりあがることはできません。

Web制作進行形職種

  • 1.Webディレクター

  • Webディレクターは、Web制作現場における「監督」ような存在です。外注先のクライアントを会議をしたり、制作サイトに関するヒアリングを行い、出た内容を基に企画を立てて調整をしてメンバー選定やスケジュール立てや仕様を確立してプロジェクトという形で立ち上げます。また営業に代わって、現場目線で、クライアントと予算の交渉や契約を行う場合もあります。
    サイト制作のプロジェクトが立ち上がったら、確立したスケジュールに従って、Webデザイナー、Webマーケター、Webエンジニアたちから構成されるプロジェクトチームを率いて、プロジェクト全体の進行と管理を担います。サイト制作が完了し納品前の品質チェックはWebディレクターがきっちりとクライアントの要望に応えられているかのチェックを行います。

  • 担当する業務

  • クライアント先とのヒアリング、提案、打ち合わせ、交渉、見積りから契約プロジェクトの立ち上げ、進捗管理、品質管理、納品など、Webディレクターの業務は多岐にわたります。一部ではディレクター業務を分業して1人にかかる負担を分散していたりもします。また、複数のプロジェクトを抱えることが稀にあるため、体力ともに精神面の強さが必要となります。

  • 必要なスキル

  • Web全般の知識、コミュニケーションスキル、言語スキル(文章力)、ロジカルシンキング、統率力、企画力、提案力、交渉力、問題解決能力、財務の知識、著作権をはじめとしたWeb表記の法律知識、プロジェクトマネジメントスキルなど、直接デザインやプログラミングに関わる実務スキルは必要としませんが、プロジェクトの監督という立場上、Web関連の知識は必要不可欠となります。

  • 2.Webプランナー

  • 「Webプランナー」とは、Webサイト制作時にクライアント加羅の要望やサイトイメージについてのヒアリングを行って、制作の方向性を決めて、サイト制作全体の企画設計を行う仕事です。
    Webディレクターと似た業務をプランナーも行いますが、こちらはより細部にまでこだわった設計を立てていきます。立場上Webプランナーはクライアント寄りの企画がメインであり、ディレクターは現場寄りの制作がメインとなります。

  • 担当する業務

  • Webコンテンツを制作していく工程の「プランニング」と呼ばれるクライアントと定めたサイトの方向性に差異がないか、掲載内容に表現上あまりよろしくない文章がないかなどの確認を行います。
    クライアントとのヒアリングの最中、要求、サイトのイメージが漠然としていてイメージができないっていうことがあります。その時は、クライアントとよく話あふって、サイトの設計図を作成してイメージを組み立てていきます。ワイヤーフレームの部分は主にディレクターの仕事であるので、この場合、プランナーは大まかな企画部分に注力しましょう。

  • 必要なスキル

  • クライアントとの打ち合わせやヒアリングが主であるプランナーにとってコミュニケーション能力こそが最も大切なスルになります。クライアントとヒアリングが不十分や自己センス、トレンドを押し付けてしまったり、プロジェクトチームとの情報共有ができず、しまいにはクライアントの意向にそぐわないサイトが仕上がってしまいます。デザインに関する知識や経験、発想力がもちろんのことですが、クライアント寄りにの企画がメインであるプランナーにとって、「コミュニケーション能力」こそがまず何より大切といえます。

  • 3.Webプロデューサー

  • 「Webプロデューサー」は、Webビジネスにおけるプロジェクトの企画・制作から顧客折衝、予算管理、さらに運営といった上流から下流工程までのフロー全体を把握し、統括を担う責任者でになります。
    立場上Webプロデューサーは、プロジェクトの「重要判断や意思決定」といった極めて最重要な決定を担う最高位の損祭゛であり、プロジェクトに関わる人全体の「統括」に重点をおいています。

  • 担当する業務

  • Webプロデューサーの主な業務は事業責任を負い、サイト制作の戦略の立案、プロジェクトに携わるメンバーの選定から全体スケジュールの管理、予算計画、そしてプロジェクト全体の統括を行います。
    一見してディレクターと似ているような点がありますが、ディレクターは、プロデューサーが立案した計画を実務に落とし込んで目に見える形でサイトを具体的に作っていきます。しかし、人手が足りない場合は、プロデューサーがディレクターの業務も兼任したりその逆のパターンもあります。

  • 必要なスキル

  • プロデューサーに必要なスキルはWebに関する知識はもちろんのこと、クライアントへの「営業・折衝力」そして、プロジェクトの「運営・管理能力」が必要となります。
    クライアントから依頼のヒアリングをして魅力的な提案をしたり負いあいを付けられるかはプロデューサーの腕が試される場でもあります。加えて、クライアントや現場メンバー、ディレクターなど多くのメンバーが1つのプロジェクトには関わってきます。成功させるためにも1人1人と良好な関係を築いていくことが大切であるため高いコミュニケーション能力がここでも求められます。コミュニケーションはプロジェクトを成功させるための「鍵」のようなモノです。これが乏しければ情報共有化はおろか、クライアントの意向に沿ったサイトとは別のモノが完成してしまう可能性があります。

3.まとめ

「Web業界」の仕事は多種多様ゆえ、その仕事内容は大きく異なりますが、仕事間で移動は容易であり、興味や経験に応じて自分なりのキャリアを形成していくことができます。
職種によって求められるスキルや知識は異なっていても、過去に培ったスキルが活きることもあります。これからWebに関わる仕事がしたい、挑戦してみたい方はそれぞれの職種がどのような立場で、どのような業に携わるかを把握することから始めていきましょう。