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  • 社会人になってからの英語の学習方法:

最初に

突然ですがみなさん、社会人になってから、英語に触れる機会が減っていないでしょうか。業務で英語を使う場合は別として、現状今の日本では、英語を使わずとも問題なく生きていけます。話す機会や書く機会はおろか、読む機会や聴く機会さえほぼなくなり、時たま海外ニュースか何かで英語をしゃべるのを聞くだけという人も多いのではないでしょうか。
かく言う自分自身、大学時代はESS(English Study Society)に所属し、英語合宿や英語劇を行って英語力を磨いていましたが、 所属先の現場で英語を使う機会はほぼなし。結果として、大学在籍中には600点台だったTOEICも、卒業数年後には500点台前半に減少。
せっかく義務教育やその後の高等教育で英語を半ば強制的に教えられたのですから、それを無駄にしてしまうのはもったいないと一念発起。仕事をしつつも英語対策の勉強をすることを心掛け、4年前には自己最高得点の690点を獲得しました。その後は試験を受ける機会がなかなかなく、最高点数はそこから変わってはいませんが、自分自身の英語の実力をさび付かせないように、日々意識的に英語に触れるようにしています。
なので、ここでは、社会人になって仕事で英語を使うことがほとんどない人向けに、現時点で同じ立ち位置である私の経験から自省の念をこめつつ、いかにして日々英語を(「勉強」というよりむしろ)触れるようにしているか、またはどういう点に気を付ければ英語を効率よく学べるかといった観点から内容を書かせていただきます(参考までに:他に英検準2級取得済みです)。
(なお以下の話は、義務教育等で最低限英語を学んでいることを前提にしています。)

まずは英語に触れることを心掛ける

最初はとにかく、英語に触れることを重視します。
この時点では教科書等を買う必要はありません。自分自身が関心のある分野や文物にしぼって鑑賞等をしていきます。最初から下手に大規模にTOEIC等英語のテキストを買っても、そもそも続かない可能性があります。自分の関心のある分野なら、多少難しい専門用語が出ても内容を理解しやすいし、わからない英単語はすぐ調べれば、実は知っている言葉である可能性も高いので、やる気がなくなって詰まる可能性も低いはずです。

一例を挙げると、私が興味を持つ競馬の分野です。ジョッキー:jockey(騎手)、マイル:mile(距離の単位、1マイル≒1600メートル)、ギャロップ:Gallop(馬の全力疾走)、ダービー:Derby(レース名、人の名前が由来)、サラブレッド:Thoroughbred(thorough…徹底的に+bred…品種、人の手によって血統が厳格に管理されていることが由来)等々。そもそも近代競馬の発祥がイングランドなので、英語由来の言葉が多いのは当然であります。
私は海外競馬、特に障害競馬(steeplechase、またはhurdle)の大ファンで、そもそも大学時代ESSに入ったのは、英語を勉強して本場イングランドの障害競馬の大レース:グランドナショナル(Grand National)を見に行きたかったということが大きな目標でした。
その目標は大学4年に叶えましたが、大学の英語授業以外でコツコツと英語勉強を続けられたのは、やはり確固たる目標があったからだと今でも考えています。
もちろん上記の話は私自身の話であり、そのままこれを見ている方に適用するのは恐らく不可能です。ですがどんな形であれ、英語に触れ続けることが大事だと私の経験から確信しています。

英語を勉強する(場合によっては基礎を勉強しなおす)

上と並行して進められるのなら、それに越したことはないですが、こちらは業務が忙しくなってきたら続けられない可能性は高いです。そこは自分自身の状況と照らし合わせてください。
まずは基礎を勉強しなおす。そのために一度中学英語のおさらいをしてみるのがお勧めです。中学英語、といっても侮ってはいけません。基本的な単語や文法、リスニングに関しては中学英語をきちんとやれば実力がついて来ます。逆に言えば、中学英語ができないと基礎的な力がついておらず、その先の高校生向け英語の勉強も難しいと思われます。
勉強対象としてはNHKのラジオ番組や番組関連テキスト、また英検3級のテキストや試験が参考になるでしょうか。英検3級の試験範囲はちょうど中学卒業程度となっているため、復習対象として妥当です。
英検の一次試験ではリーディング・ライティング・リスニングを行い、合格した人向けに2次試験として面接(スピーキング)があります。総合点はもちろんのこと、それぞれの科目で一定以上の点を取らないと合格点に達しないようになっているので、総合的な英語の実力を見ることができる試験です。なお、準2級以上の英検も、範囲や難易度は違いますが基本的な流れは同じです。
実際に試験を受けに行ってもいいでしょう。3級は社会人が持つ資格としてはほとんど考慮されませんが、試験に無事合格できれば、リスニングを含めた中学卒業程度の英語力はある証明になりますので。TOEICにはないスピーキング能力を測れるという点も貴重です。
余談ですが、実体験からお話しますと、二次面接官の方のしゃべるスピードは、明らかに一次試験のリスニングで聞くスピードよりも遅かったです(恐らくそのような指示をされているのでしょう)。ですので、一次試験を通った人なら十分スピードにはついていけるはずです。

TOEICの勉強

自分自身の英語の実力がどの程度のものか測る目的としては、総合的に日本で一番優れていると言い切ってもいいテストです。ライティングとスピーキングに関しては別のテストに分かれますので、そこは注意が必要です。
理由は、まず回数の多さが挙げられます。最近はコロナ禍の影響もあってか、午前・午後の部となってしまったようですが、年6回以上行われる試験です。英検が年3回です。
実は、TOEFLは大体の週末でできるようですが、値段が高め(2020年10月時点で235USドル、24000円程度)。自分自身のタイミングで受けることができ、値段も手ごろ(2020年10月時点で税込み6490円)なTOEICと比べるとその点は劣ります。
あとは、成績が等級ではなくスコアで示されるため、自分自身の英語の実力を客観的に測りやすいということも利点です。
勉強する手段としては、公式の問題集を筆頭にして様々なテキストがあります。ただ大前提として、まず上に挙げた基礎ができていない段階では、TOEICを受けてもまともな点数は取れません。
なお、ここではあえて目標点数を書きません。個々人によって実力が大きく違うからです。

まとめ

せっかく学んだ英語の知識を、使うことなくさび付かせるのはもったいない。むしろ社会人として有効に活用できないか、そんな気持ちでこの文を書きました。とにかく、意識的に英語に触れる機会を作っていくことが大事です。