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  • 英語力を簡単に判定する方法:社会人向

はじめに

社会人になって何年か経ち、英語に触れる機会が減っていないでしょうか。そんな中、ふとした機会に英文を読んだり聞いたりする機会があった時、自分の英語力が衰えたと感じたことはないでしょうか。
あるいは昇進の際の条件として「TOEIC700点以上」など課せられている場合や、仕事場に英語を母語とする人がいて、英語でないと中々意思疎通が出来ない場合。英語で書かれている海外の技術書を読まなければならなくなった場合。さらにLinuxなどのマニュアルを見ようとして、中身が全部英語で書かれているのを見てうんざりしてしまった時(これはとても個人的な理由ですが)。
とは言え、さび付いた英語を勉強しようにも、どこから手を付けていいかわからない。このままではまずい、と焦っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、「現在の」自分の英語能力がどの程度あるのかを、割と簡単に判定できる方法を記していきます。

判定方法1:英検3級の試験を使う

英検の過去問は直近の約一年間分、無料公開されています。まず英検のHPへ行き、検定の過去問から3級のページへ。「3級の過去問・対策」と書かれたページの、どれでもいいので問題冊子とリスニング音源を聞いて自分なりにテストを解いてください。
統計的手法によって採点されているとのことで、問題ごとの正確な配点は不明ですが、それぞれ7割以上取れていれば問題ありません(Writingだけは自己流採点にならざるを得ませんが)。
3級の範囲は「中学卒業程度」。中学英語といっても侮ることはできず、リスニングを含めてきっちりと出来れば、最低限の文法と単語を含めた英語の基礎が付いていることになります。英検の問題の内容も、リスニングで話されるスピードも難易度に応じたものになっています。3級の場合は明らかに、実際にネイティブの人が話す速度よりずっと遅いです。この難易度で合格点を取れないということは、英語の基本が出来ていないと言っても過言ではありません。

なお3級の2次試験は1対1の面接方式になります(準2級以降も同じ)。この判定方法では当然、Speakingについて測ることは出来ません。あくまで「自分の英語の実力を測るための簡易的な方法」として英検3級を取り上げたため、自分一人では確認することが出来ない2次試験についてはオミットいたしました。
また、実際に試験を受ければより確実に判定できますが、この記事の趣旨は「自分自身の現在の英語力を出来るだけ簡単に判定する」ですので、申し込みや受験料が必要になる実際の試験そのものについては対象外です。

対策

楽勝で合格できた人(85%以上):このレベルは特に問題ないので、下の判定方法2へ行ってください。
ギリギリ合格できなかった人(60%ぐらい)~何とか合格できた人(80%ぐらい):間違えた所を中心に、基礎を固め直しましょう。特にTOEICを受けるのなら、この程度の基礎は出来ないと話になりません。
上記以外(60%以下):基礎から勉強し直さないといけません。下記のduolingoを試してみてください。

正直、少なくとも英語に触れて仕事をする人なら、この程度のレベルは出来ないと仕事にならないでしょう。

判定方法2:英検準2級・2級の試験

先ほどの過去問ページから、準2級・2級のページへ行き、判定方法1と同様に自分なりにテストを解いてください。
準2級の範囲は「高校中級程度」、2級の範囲は「高校卒業程度」となっています。基本は3級の時と同じで、7割取れていれば合格とみなして間違いないです。

なお準1級以上については、明らかに2級以下と内容のレベルが違い「自分自身の現在の英語力を出来るだけ簡単に判定する」趣旨と外れるため対象外といたします。

判定方法3:duolingoのHPで学習

実はこの記事を書くため調べている間に偶然発見したHPです。むしろこのサイトが一番、判定が簡単に出来るまであります。
英語超初心者~初級者ぐらいまで、まあ「英検3級を取れる=中学英語を理解している」かどうかの実力を見るにはちょうどいい内容です。ゲーム感覚で勉強でき、リスニングもそれなりに学習出来ます。
英語の並び替え問題は文法や単語をわかっていないとできませんし、英文リスニングによるディクテーション(書き取り)もあります。実は私はかつて、小中学生を教える家庭教師をやっていました。英語の苦手な生徒達に、これを使って教えてあげられれば良かったかもと残念がる程度にはよく出来ています。

なお有料バージョンもありますが必要ありません。そこまでの価値はありませんし、より高度な英語を学びたいのなら他に有用なサイトやアプリはたくさんあります。あくまで英語初心者向けとお考え下さい。
(なお中国語も勉強可能です)

番外:TOEICテスト

実際にテストを受けるか、公式問題集を使い環境を整えて自分自身で時間を測り出来る場合に限ります。自分の英語力が点数評価されるため非常にわかりやすいですが、テストを受けたり公式問題集を買う必要があるため、簡便さでは上記の判定方法より劣るので番外扱いにしています。
勘違いされている方もおられるかもしれませんが、SpeakingやWritingの能力は測れないにしても、ListeningやReadingの能力を測るのにTOEICは非常に適しています。Readingを解く際も、単語や文法の知識はもちろんのこと、それらを前提にした英文理解のスピードが問われるテストです。約75分ありますが、最初の空欄補充で迷うレベルの人は、到底その後の英文読解をこなす時間が足りなくなります。

まとめ

このページを見る人なら、英語の重要性についてはすでにご存じであるはずです。ご自分自身の立ち位置を測定する助けになれば幸いです。