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はじめに

フリーランスエンジニアは案件に対してどのくらいの単価感なのか、高単価の案件を獲得するにはどういったことが必要になるのか、単価交渉はどのタイミングでしていけばいいのか疑問ではありませんか?この記事は前述した3つの疑問について解説していきます。

フリーランスエンジニアの単価相場

フリーランスエンジニアの単価相場はエンジニアとしての経験年数やプログラミング言語によって異なります。その中でも大きく単価に響くのはその言語での実務経験年数です。なぜ実務経験年数が大きく響いているのかというと、現場での経験年数が多いほどプログラミング言語についてのプロフェッショナルな人材と判断している企業が多く存在するからです。経験年数が増えていくことで単価の上昇幅も大きくなります。

また、言語によっても単価が変わってきます。上述のとおり経験年数が増えていくことで単価は上がりますが、求められる成果物も高度になってきます。広く浅く言語を習得しているというよりは何か一つ武器になる言語を習得し、ベースにした上で他の言語もできるというエンジニアは単価が高いです。

言語別単価相場について

代表的な言語の単価相場について説明します。

PHP

約40万円~70万円です。日本国内でのWeb開発に関して需要が高いため、高単価な案件が多くなっています。簡単な案件だと40万円台の低単価の案件もありますが、現在もまだPHPの案件は多く存在するのでスキルを身につけて参画して稼ぐことは可能です。システム規模が大きい案件ではパフォーマンス面を考慮したプログラミングスキルが必須になる場合があります。

Ruby

約50万円~75万円になります。PHPよりも利用人口が少なく、これからRubyを採用していきたいという企業も増えており、それに対してRubyエンジニアの獲得が難しくなっているため単価は比較的高めに設定している企業が多くあります。スピード感のある開発に採用されている案件が多いので高いスキルレベルは必要です。

Python

約60万円~80万円になります。機械学習などの分野をカバーしており、近年需要が伸びているので単価も上がっています。Web開発案件などでも採用されているケースが増えてきており、まだこれから伸びていく言語のためPythonエンジニアの需要が上がっています。機械学習の分野の技術進化スピードが早く、Pythonエンジニアの人材が不足しているため高単価案件も多いのが特徴です。

Swift

約40万円~85万円です。iOSアプリ開発の主軸となっているため需要が高い言語です。日本でのiPhone人気はしばらく続くと考えられます。そのため今後もiOSアプリは増加・伸びていく分野であり、スキルの高いエンジニアは重宝されます。また比較的自由な働き方が実現できる案件が多く存在するのも特徴の一つです。

JavaScript

約40万円~85万円です。JavaScriptのフレームワークのトレンドについて常に情報を収集してスキルを身に着けていく必要があります。高単価案件を狙いたい方は近年注目されているTypeScriptなどのスキルを身につけることで獲得することが可能です。

C++

約25万円~70万円です。小規模案件の場合は単価が低くなってしまいますが、規模が大きいものは単価も高くなります。IoT開発、組み込み開発には欠かせない言語でもあり、パフォーマンスを重視したコーディングをする必要があります。高度なスキルを求められるほど単価も高くなる傾向もあります。

高単価の案件を獲得するには?

フリーランスエンジニアとして働いていく中で高単価の案件を受注したいという方も多いのではないでしょうか。高単価の案件を獲得するには以下の4点を実施する必要があります。

モダンな開発の実務経験を積む

フリーランスエンジニアが高単価の案件を獲得するには需要の高いトレンド言語の実務経験が豊富ということが前提条件となります。トレンド言語を扱えるが、実務経験がないというエンジニアは高単価案件を獲得することは難しいです。最近はトレンド言語での実務経験年数を重要視している企業が増えています。需要の高い言語で開発経験を積み、プロとして認められるスキルを身につけることが重要です。

同じような案件を受けない

同じような案件をずっと受けているとスキルアップできずに停滞してしまう可能性があります。その結果、高単価の案件を獲得することが難しくなり、同じような単価の案件を受注することになるでしょう。高単価案件を獲得するためにも自分がやったことのない案件にもチャレンジし、スキルアップをすることで高単価案件を獲得できる可能性は高くなります。

エージェントの利用を視野に入れる

自分で案件を探すことが難しい方や契約までなかなかたどり着けないという方はエージェントを利用することも視野に入れましょう。エージェントを利用すると手数料などで収入が減ってしまいますが、案件獲得がしやすくなり、企業との繋がりを獲得することができます。繋がりを持つことによって単価の高い案件を紹介される可能性もあります。

コミュニケーション能力を向上させる

フリーランスエンジニアとして案件を獲得する際に企業と顔合わせすることがあると思います。チーム内の雰囲気が悪くなってしまうと思われたり、言葉のキャッチボールが上手くできない方だと企業側も採用しません。だからといって顔合わせのときだけ自分を取り繕うのは厳禁です。顔合わせの時と本来の自分とのギャップが大きすぎると企業側にも迷惑がかかり、案件を獲得できたとしてもその単価を支払われるとは限らないからです。一緒に働きたいと思ってもらえるコミュニケーション能力を身につけることで高単価案件獲得に繋がります。

単価交渉をするタイミングは?

フリーランスエンジニアとして働く上で単価交渉する機会はいつかは訪れるのではないでしょうか。単価交渉をするタイミングとして大きく以下の3点のタイミングで交渉すると良いでしょう。

信頼関係を築けた時

会社員のときは所属企業と相手企業の信頼関係が出来上がった状態なので意識するということはあまりなかった思いますが、フリーランスエンジニアになると信頼関係は自分自身で作っていくしかありません。的確に作業をこなす事や、納期を守るなどの最低限のことは徹底しプロジェクトに貢献して信頼を得ていきましょう。信頼関係が築け、相手企業が対応できるタイミングで単価交渉の話を持ちかけていくことがベストです。

相手企業の期待を上回った時

会社員としてももちろんですが、指示されたことだけを行うのでは不十分であり、指示されたこと以上の作業をする必要があります。例えば業務の自動化をして生産性を向上させることや、最新技術を適応しプロジェクトを引っ張っていくなどです。それ以外にも自分がこうした方が良いと思ったことを積極的に発言していくことも重要です。

スキルアップした時

フリーランスエンジニアは研修など気軽に受けることができないため自らスキルアップする必要があります。勉強会やセミナー、展示会などに積極的に参加して新しい知識を身につけて行きましょう。現在ではオフラインの勉強会だけでなくオンラインでの勉強会も増えてきています。そこで身につけた知識を活用し、プロジェクトに大きく貢献できたら単価交渉をすると良いでしょう。交渉の話を持ちかけたときに相手企業からスキルに応じた単価を提示してもらえる可能性もあるため、常にスキルアップすることは意識しておきましょう。

上記の3点の他にも作業量が増えたときや案件継続を提案された時などが単価アップを交渉するタイミングです。

フリーランスの単価についてのまとめ

フリーランスエンジニアの単価相場は経験年数が増えるほど高くなる傾向があります。また、高単価の案件を受注するには相手企業からの信頼や、期待している以上の仕事をすることが重要です。武器となるスキルをベースに複数の言語で経験を積んでいると更に単価を上げることができるので毎日の勉強は欠かさずやっていきましょう。