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はじめに

面接には受かりやすい人と受かりにくい人がいます。面接を受ける身としてはもちろん、面接官として見てきた面、そして面接の様子を近くで見聞きしてきた面から身を持って感じています。どうすれば面接で受かりやすくなるのか、この記事では面接時のマナーの観点から心構えなどを解説していきます。マナーとして当然と言われていることもありますが、意外とできていない人も結構な数いるものです。改めて自分自身がマナーを守れているかをチェックしつつ、面接時の心構えを知り、面接に受かりやすくなりましょう!

面接は減点方式

まず、面接は『減点方式』と考えておくべきでしょう。採用活動をする企業にはそれぞれ企業のイメージにあった理想の社員を思い描きます。これは恋愛面においても同じことが言えるのではないでしょうか。理想の相手をイメージし、それに近い人を選ぶという方法は恋愛と面接では同じです 。理想の人物にふさわしくないと感じたら減点ポイントとなります。このように面接では減点方式と考えると、いかに減点されないようにしていくかが重要となります。

これは会う前から対策が可能です。相手が理想とするイメージをこちらが把握できるかどうかが重要ポイントです。企業が理想とするイメージは企業サイトなどを見れば把握でき、事前に企業情報を調べることで理想の相手に近づけることが可能です。またマッチングアプリや婚活を利用すれば、恋愛においても相手の理想のイメージを把握し、その理想に近づけることも可能です。このように、減点されないように相手の理想に近づけていくこと。面接と恋愛を同じように考えるととてもわかりやすくなるのではないでしょうか。

面接のマナー

面接で減点されないためにはマナーがとても大事です。マナーといっても必ずしもこれが正解というものはありません。臨機応変に対応することこそが大人のマナーといえます。ここでは一般的な正社員の面接で必要なマナーについて解説します。面接時に気をつけるべきマナーはたくさんあります。

  • 履歴書と職務経歴書
  • 服装
  • コート
  • カバン
  • 時計
  • 受付対応
  • ノック
  • 挨拶
  • 座り方
  • 態度
  • 目線
  • 相槌
  • コミュニケーション

などがあります。面接は実際に会う前から始まっていると言っても過言ではありません。準備をしっかりと行い面接に備えましょう。以下で面接のマナーとして服装、コート、カバン、ノックの仕方について解説していきます。

服装

面接で一番重要なのは服装です。服装が指定されている場合はそれに合わせた服装をしましょう。特に指定がない場合は基本的にはスーツが好ましいです。黒や紺、ダークグレイあたりの落ち着いた色を選び、ストライプはあっても良いですが、主張しすぎない程度のものに抑えたほうが無難です。なによりも減点されないことを考えましょう。

シャツは白が好ましいです。汚れやシミ、動物の毛、ヨレがないかもチェックしてください。袖はスーツの上着よりも1cmほど長いものがベストです。長過ぎるとだらしなく、短すぎるのも丈があっていないものを着ていると思われてしまいます。

ネクタイは夏でもしましょう。移動中は外しておき、面接直前に会場や付近のお手洗いでつけるようにしましょう。またこのときに身だしなみの最終チェックをしておきましょう。自宅でチェック済みでも移動中に髪の毛や服装が乱れてしまう可能性があります。直前まで身だしなみのチェックは忘れないようにしましょう。

装飾品として時計をつけると思いますが、できるだけ目立ちぎないものにしてください。高価なものもできるだけ避けるようにしたほうが無難です。面接官によっては嫉妬してしまう可能性もあるからです。面接では装飾品で見栄を貼らないようにしたほうが無難で減点されにくいでしょう。

そして靴も重要ポイントです。ビジネスマンで普段からビジネスシューズを履いている場合は特に注意が必要です。面接においてボロボロの靴は減点対象になります。高価なものではなくても綺麗に手入れされている靴だと高評価に繋がります。靴のかかと部分が削れすぎている場合は靴底を張り替えるか、新しい靴を買いましょう。ただし、男性の場合は先が尖りすぎたものも極力避けたほうが良いでしょう。靴は以外と意識していない人が多いので、面接の際には注意してください

コート

冬の面接ではコートをどうするか迷う方が多いと思います。コートはスーツの上から着ても合うものがベストです。ファーやモコモコしたものは避けるべきです。どうしても着ていきたい場合は面接会場の近くのコインロッカーで脱ぐようにしましょう。色はスーツと同じように落ち着いた色の黒や紺、グレーあたりが望ましいです。

コート選びが終わったら、次はコートを脱ぐタイミングです。コートは面接会場に入る前には必ず脱ぐようにしてください。面接時はカバンの上に折りたたむようにして置きましょう。椅子に掛ける場合は床につかないように折りたたみ掛けます。面接が終わった際もコートは面接会場を出てから着るようにしましょう。

カバン

カバンはA4サイズの書類が入り、自立するものがベストです。色は黒や紺、ダークブラウン、ダークグレーあたりが良いでしょう。カバンを持たないのはありえません。その時点でかなりの減点対象となります。カバンは時計と同様、あまり高価なものは選ばないほうが良いでしょう。たとえブランドものでも主張しすぎない柄がオススメです。時計やカバンなどは面接官から嫉妬されない程度のものにするほうが良いです。

また、肩からカバンをかけることも控えましょう。移動中は肩から掛けていても、面接会場に入る直前や受付、面接官に会う前は必ず、手に持つようにしてください。肩からカバンを掛けるとスーツにシワができる原因にもなります。

カバンはA4サイズの書類が入り、自立するもがベストとお伝えしましたが、面接時に企業情報が掲載された書類やガイドブックを渡されることがあります。その際に折りたたまずにそのまま収納できる大きさのカバンですとスムーズに収納できますし、その場で書類を折りたたむのは少し気が引けます。また、冬はコートをカバンの上に置くため、自立しているタイプがオススメです。夏はペットボトルのお茶を出す企業もあります。一日に複数の面接を受ける場合はカバンの中がパンパンになってしまわないように、ゆとりのある大きさを使うようにしましょう。

ノックの仕方

入室の際、ノックは何回していますか?よくありがちなのは「コンコン」と2回ノックするパターンです。これはトイレ用のノックの回数です。ノック3回は親しい相手に対するノックの回数、4回は初めて訪れた場所でのノックの回数と言われています。ですが、よく利用されているのは3回です。正しく行う場合は4回ですが、3回の場合でも特段、印象が悪くなるということはないでしょう。ですが、2回のノックは厳禁です。

ノックの強さもポイントです。あまりにも弱すぎるノックの場合、相手に聞こえない可能性があります。かといって驚かせてしまうほうど大きなノックをする必要もありません。まずはドアの前に立ち、扉の向こう側の音を少し聞いてましょう。周辺の道路の音などで少し騒がしいようであれば、少し強めにノックしてください。反対にとても静かな場合は強くノックする必要がありません。やさしくノックするようにしましょう。面接時は挙動のひとつひとつを見られているという意識を持って行動しましょう。

人は見た目が9割

ここまでで面接は恋愛と同じで減点方式と説明し、面接時のマナーや心構えについて解説してきました。面接も恋愛もまずは第一印象が大事です。恋愛ではあとから挽回することが可能ですが、面接はほぼ第一印象で判断されるため、身だしなみやマナーはかなり意識しておいたほうが良いでしょう。おそらく恋愛面でも第一印象で良いイメージをもたれやすい人は面接でも良い結果になる人が多いでしょう。

『人は見た目が9割』という書籍や『人は見た目が100パーセント』というドラマが放送されていたこともあります。面接という非常に短い限られた時間の中で判断するには見た目がとても重要になってくることは言うまでもありません。限られた時間の中で良い印象を与えることができる一番大きな要素は見た目です。服装や行動もすべて見た目です。まずそこで烙印を押されてしまうと、いくら良いことを話しても、採用の可能性は低くなります。決して美男美女がどうとか顔の作りがどうということを言っているのではありません。清潔であり、マナーを守れる常識のある人間かどうかが大事なのです。

私が採用面接の際に今まで出会った人の中には「遅刻しても何も言わない人」「ホストのような格好をしてきた人」「名前を自ら名乗らない人」「履歴書を持ってこない人」など、あげだしたらキリがないほどマナーや常識がない人がたくさんいます。当然このような人たちの結果は目に見えています。まずは面接時のマナーとしてここにあげた服装やコート、カバン、ノックの仕方などできることから対策していきましょう。

おわりに...面接時の心構え

面接は相手に気に入ってもらおうと意識したり、良いところを見せようとしすぎると緊張して思うような言動ができなくなることがあります。そういう時の心構えとして大事なのは、「私もあなたを面接しています」という気持ちでいることです。採用面接を受ける側にいろんな人がいるように、面接官にもいろんな人がいます。横柄な態度の人や最初から興味がなさそうにしている人、失礼な質問をしてくる人などいます。もし、あなたが面接官に対して良くない印象を持ったのなら、潔くお断りすることも大事です。

忙しい業務の合間を縫って面接をして頂いているという意識を持つことは良いことですが、こちらも人生の3分の1の時間をその会社に捧げることになるのです。そのため、面接の際は受付や面接官、社内の雰囲気を見て、自分自身がこの会社で働けそうか判断することが非常に重要です。そこで「私もあなたを面接しています」という気持ちでいることが重要なのです。こういった気持ち、心構えで面接に臨むと不思議とリラックスすることができるはずです。緊張してしまうという人は試してみてください。

以上が面接に受かりやすいマナーや心構えについてでした。この記事で少しでも面接にお役に立てれば幸いです。