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近年、フリーランスとして働く人が増えているのをご存知でしょうか?フリーランスという自由な働き方は会社員時代にはできないので、仕事とプライベートが両立できるフリーランスを目指す人が多くなってきています。

しかし、フリーランスは会社員として働くのとは訳が違います。例えば確定申告は、会社員として働いていると会社側が行ってくれるので、自分でする必要はありません。ですが、フリーランスになるからには自分で確定申告を行わなければなりません。

フリーランスになったら準備の段階で自分で全て行わなければならないため、どのような準備をすれば良いのか知る必要があります。この記事では、フリーランスになる時に必要な準備について説明していきます。

フリーランスになる時に必要な準備期間

いきなりフリーランスとして独立するのはおすすめできません。そもそも何も準備もできていないのにいきなりフリーランスになっても、準備が全くできていないせいで環境が整っていなかったり、収入源が絶たれたりと後悔することになりかねません。

したがって、フリーランスになる時に必要な準備期間は3ヶ月を目安にしましょう。これはフリーランスとして活動する事前準備の期間も含まれていますが、円満退社するためには、退職する意向を上司に3ヶ月前から伝える必要があるので、そのための期間でもあります。

退職届を提出するのは1ヶ月前で問題ありませんが、会社側は辞めた社員の穴埋めをするために中途採用の活動を行わなければなりません。中途採用はすぐに決まるものではないので、1ヶ月~2ヶ月程度はかかると言って良いでしょう。

つまり、急に退職されてしまうと中途採用者が出るまで1人分の社員の仕事を他の社員に回さなければならないのです。これでは会社にも他の社員にも迷惑がかかるので、3ヶ月前に退職する意向を伝えるのは社会人のルールだと思ってください。

また、余裕を持ってフリーランスの準備を進める期間としても有効的に使えるため、この期間はフリーランスを始める時にどんなことに気を付ければいいのか、成功するためには何をすればいいのかを重点的に調べてすぐに活動できるように準備を進めましょう。

フリーランスになる時に必要な準備資金

フリーランスとして独立するにあたって必要な準備資金は、自宅で開業する場合と事務所を借りて開業する場合で金額が大きく違います。基本的に頭に入れておきたいのが、フリーランスとして活動する際に得られる報酬が入金されるまでのスパンが比較的長いことです。

最低でも2ヶ月はかかると思った方が良いのですが、安定した収入が得られるようになるまでは準備しておいた生活資金を切り崩すことになります。支援者に援助してもらう方法もありますが、都合よく援助してくれる人がいないケースがほとんどなので、いかに事前に資金を用意しておけるかが最大のポイントになるでしょう。

自宅で開業する場合、フリーランスとして活動する際に必要な全ての機材などを用意するとなると、光熱費も合わせた2ヶ月分の必要準備資金は50万円ほどあれば良いでしょう。

パソコンやインターネットの設備、広告宣伝費、事務用品、営業経費、消耗品費、雑費といった費用がかかる他、基本的に2ヶ月は収入が得られないと考えれば50万程度で十分です。ただし、その後も収入が得られない状況を見越して、100万円ほど準備しておくとなお安心です。

事務所を借りて開業する場合、たとえば家賃10万円の物件を借りると仮定するなら最初の1ヶ月は初期費用を含めて100万円ほど必要になるでしょう。基本的な相場である半年分の敷金礼金、備品、賃料、光熱費などがかかるため、いったん開業するとなれば1ヶ月目で100万円は準備しておいた方が良いでしょう。

また、半年間ほど収入が得られない状況が続いた時のことを考えると、可能な限り半年分の生活のために200万円~300万円ほど用意しておいた方が良いかもしれません。

なお、以上の必要準備資金はあくまで一例であり、既に自前のパソコンなどを所有している場合は必要準備資金もその分低くなります。費用を少しでも抑えたいのであれば、自宅で開業するのがおすすめです。

フリーランスになる時に必要な事前準備

これからフリーランスとして働くにあたって必要な事前準備は数多くあります。会社員とフリーランスでは働き方がまるで違う上に会社員と比べて条件も違うため、以前の感覚でい続けると後悔することになりかねません。 それでは、フリーランスになる時に必要な事前準備についてご説明しましょう。

クレジットカードや不動産契約、住宅ローン契約を先に済ませる

まずフリーランスになる前にやっておきたいのが、クレジットカードや不動産契約、住宅ローンなどの契約を先に済ませることです。なぜなら、フリーランスになると社会的信用が失われてしまうからです。

会社員として働いていた時は毎月確かな収入があり、勤続年数が高いほど社会的信用が生まれます。社会的信用が高い人ほどクレジットカードの審査に通りやすくなったり、その他にもローン契約などを締結しやすくなったりと様々なメリットがあります。

しかし、フリーランスだと一気に収入が不安定になるのでクレジットカードの審査に通りにくくなったり、ローン契約なども締結しにくくなったりと様々なデメリットがあるのが問題です。フリーランスになる前にこれらの契約を先に済ませてしまえば、フリーランスになった後も安心して利用できます。

健康保険や厚生年金に加入する

フリーランスになる時は健康保険や国民年金に加入する必要があります。会社で働いていると会社側が半分ほど負担し、給与から差し引いてくれますが、フリーランスになったからには自分で保険料を支払わなければなりません。

まず、現在契約している会社の保険を任意で今後も継続する場合と、新しく国民健康保険に加入する方法があります。新しく国民健康保険に加入する場合、退職した日から14日以内に役場に届け出て加入しなければなりません。

また、任意で継続する場合は退職したその日から20日以内に申請することで2年間継続が可能です。ただし、今まで会社が負担していた保険料は全額負担になるので注意しましょう。

開業届を提出する

フリーランスとして活動していくなら、開業届を提出するのがおすすめです。もちろん必ず提出しなければならないわけではありませんが、将来的に収入が多くなり青色申告を行う際に必ず必要になってきます。

また、開業届を提出しておくと小規模企業共済に加盟して屋号を使った銀行口座開設ができるなど様々なメリットがあります。ただ、この点に関しては必須ではないので急がなくても良いでしょう。

仕事用の通帳とメールアドレスを作る

フリーランスとして働く前に、仕事用の通帳とメールアドレスを作成しておきましょう。プライベートと仕事を同じ通帳やメールアドレスにしてしまうと、どれがプライベートで何が仕事用なのか分かりにくくなってしまい、管理が大変になります。

それならプライベートと仕事用を分けた方が遥かに管理しやすくなるので、優先して作成するのがおすすめです。

備品を揃える

フリーランスになる前に、屋号や事務所の住所が入った印鑑や封筒、切手類、そして在宅で仕事をするための机や椅子、パソコン、プリンター、会計ソフトなどを用意しておきましょう。周辺機器を揃えるのはもちろん、あらゆる場合を想定して必要なものを事前に揃えるのがベストです。

ポートフォリオを作成する

ポートフォリオとは、いわば今までの経歴や実績をまとめたものであり、「私はこんなことができますよ」とアピールするためのものです。これはフリーランスになってから作成しても問題ありませんが、次第に仕事で忙しくなるにつれて作成する時間が取れなくなる可能性があります。

したがって、作成できる時間がある時に早めに作成しましょう。

SNSに登録する

SNSは自分ができる業務内容を発信して広く知ってもらうために必要なツールです。もちろん無理に登録する必要はありませんが、これをやるのとやらないのとでは大きな違いがあるので強力な営業ツールとして積極的にアピールするのがおすすめです。

請求書や納品書を用意する

請求書や納品書はフリーランスとして働く上で必ず必要な書類なので、事前に用意しておきましょう。請求書はクライアントに報酬を請求するのに必要ですし、納品書は該当する書類を納品した証明になります。

まとめ

フリーランスとしてすぐに活躍できるとは限りませんが、事前準備をしっかりと済ませているかどうかで働きやすさが格段に違ってくるでしょう。今後受注できる仕事量にも影響しますし、軌道に乗るまで時間がかかることを考えると早々に事前準備を済ませておくのがベストです。