フリーランスエンジニアの仕事とは?案件の種類やスキル、注意点を徹底解説
はじめに
現在、新しい働き方として「フリーランス」という自由な働き方が注目されています。エンジニアを目指している方や、既にエンジニアとして働いている方の中には、フリーランスとして働きたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、フリーランスってよく耳にするけど詳しく知らないという方も多いでしょう。
そこで今回は、フリーランスエンジニアの働き方から仕事の種類や必要スキル、注意点までフリーランスエンジニアの仕事について詳しく説明していきます。ぜひ、最後までご覧ください。
フリーランスエンジニアの働き方とは?
フリーランスエンジニアの働き方を大きく分けると「常駐型の仕事」と「在宅型の仕事」の2種類が存在します。
それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
常駐型の仕事
常駐型の仕事は普通の会社員と同様、定時で会社に出社して作業を行います。プロジェクト期間中のみの契約で、開発を担います。
形態は異なりますが、派遣をイメージするとどのような働き方か掴めるでしょう。ただし、派遣社員のように低賃金というわけではありません。仕事によっては単月70万円〜100万円程度の報酬を得ることもできます。
企業から信用を得なければ、基本的に在宅で働くというのは難しいです。そのため、フリーランスエンジニアを目指すとしても、まずは常駐型の仕事で企業から信用を得ることが重要なポイントとなるでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
正社員とほとんど同じ働き方にも関わらず、高い報酬が得られる | 基本的にクライアント先の就業時間に合わせて常駐作業を行うため、時間の拘束がある |
基本的に3ヶ月毎に契約を行うため、利益が安定しやすい | 会社員より結果を求められる |
興味のある技術・業界の現場を狙って参画できる | 疎外感を感じることがある |
在宅型の仕事
在宅型の仕事は、納期までに成果物を納品すればいいため、場所にとらわれることなく作業ができます。
しかし、常駐型の仕事と比較すると一般的に報酬が低い傾向があります。加えて、企業担当者と顔を合わせる機会も少ないため、人間関係の構築が難しいという特徴もあり、継続的に仕事を獲得するのが難しいです。
逆をいえば、実績と人間関係の構築さえできれば、比較的簡単に仕事を獲得することができるでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
自分の好きな場所で作業できる | 単発の仕事が多いため、継続的に営業活動を行って仕事を受注する必要がある |
作業時間を自分の裁量で決めることが可能 | 納品ベースで支払われるため、大規模案件になればなるほど現金の入りが遅くなってしまう |
能力が高ければ効率良く稼ぐことができる | 自己管理に注意が必要となる |
フリーランスエンジニアとは?仕事の種類と必要スキルを紹介
ここからはフリーランスエンジニアの仕事と、必要なスキルを詳しく紹介していきます。
- プログラマー
- システムエンジニア
- フロントエンジニア
- インフラエンジニア
どのような仕事があるのか、どのようなスキルが必要となるのか、しっかり押さえておきましょう。それでは説明していきます。
プログラマー
プログラマーの仕事は、プログラミング言語を使用して、Webサイト・アプリ開発を行います。
Java・JavaScript・Kotlin・PHP・Python・Rudy・Swiftなどの言語によって需要が異なります。そのため、自分が使用できる言語によって年収も異なりますので、今後稼げる言語を予想して学習すると年収アップに繋がるでしょう。
<プログラマーの主な仕事>
- プログラミング
- データベースの構築・データベース操作の実装
- APIの開発
- テスト
- バージョン管理
システムエンジニア
システムエンジニアの仕事は、システム開発において要件定義・設計書の作成・プログラミングのテストを行います。
Java・JavaScript・Kotlin・PHP・Python・Rudy・Swiftなどのプログラミング知識から、上流工程を行うことから指示を出すコミュニケーション能力も必要となります。
<システムエンジニアの主な仕事>
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- テスト
- 保守・運用
フロントエンジニア
フロントエンジニアの仕事は、プログラミング言語を使用して、ユーザーが見ている部分「フロントエンド」を作成します。
UI(ユーザーインターフェース)作成が主な業務となるため、HTML・CSS・JavaScriptなどのスキルが必要です。
<フロントエンジニアの主な仕事>
- マークアップ
- プログラミング
- ライブラリ・フレームワークを使用した実装
- 設計
- CMS
- STE対策
- レスポンシブデザイン
- バージョン管理
- パッケージ管理
- デザッグ
- テスト
インフラエンジニア
アプリを動作させるため、サーバーやネットワークを設計・構築・セキュリティ対策・運用・保守を行います。
Windows・Linux・Unixなどの主流サーバーの知識、セキュリティ・クラウドサーバーの知識、インフラ設計のスキルが必要です。
<インフラエンジニアの主な仕事>
- インフラ設計
- インフラ構築
- インフラ運用・保守
フリーランスエンジニアにはどんな案件があるの?種類を紹介
ここからは、案件の種類を紹介していきます。
- Web・アプリ開発
- システム開発
- 運営・監視
- インフラ系
それでは見ていきましょう。
Web・アプリ開発
Webサービス・Webサイト・ゲームなどを開発・作成します。大規模なコンテンツ開発の場合、チームとして取り組む可能性もあります。ですが、1人で完結できる仕事もあり、そういった場合は在宅やリモートワークで作業できます。
仕事を受注する際、実務経験・資格の他、自分で作成したポートフォリオの提出が必要なケースもあります。
サーバーサイド開発案件では、Perl・PHP・Rudyなどのプログラミング言語を使用することがほとんどです。フロントエンド案件では、HTML・CSS・JavaScriptなどのスキルが必須となります。
システム開発
基幹システム・受発注管理などの業務アプリケーション、家電製品などで使用されている各種システムを開発します。システムエンジニア・プログラマーとしてクライアント先で常駐するタイプの案件が多いです。
Java・C言語・C++などの開発言語を使用するケースがほとんどです。さらに、上流工程を手掛けるITコンサルタント・ITアーキテクトに加えて、プロジェクトマネージャー・プロジェクトマネジメントオフィスなどのマネジメント側で活躍するケースもあります。
運用・監視
クライアントが取り扱っている製品に対する問い合わせに対応する「ヘルプデスク」などの仕事を行います。
最低限のITスキル・導入されている製品の仕様を把握する必要があり、実際にユーザーへの対応も行うため、コミュニケーション能力も必要となります。
インフラ系
ネットワーク・ハードウェア・OSなどのITインフラの設計構築・運用などを行います。案件の種類は豊富ですが、技術書などを読みこなせる英語力があると、受注できる案件の幅がさらに広がります。
サーバー・ネットワーク・セキュリティ・クラウドなど、案件の専門性によって求められるスキルや知識が異なります。案件によって、顧客の要望を聞くヒアリングスキル・チームを動かすマネジメントスキルなども必要となります。
フリーランスエンジニア、たった一つの注意点
フリーランスエンジニアとして、継続して仕事を行うためには「スキル・技術力」が何より大切です。
そのため、スキル不足というのはフリーランスエンジニアとして致命的といえるでしょう。
スキル不足によって起こりうる問題を説明していきますので、しっかり理解を深めておきましょう。
スキル不足だと仕事を受注できない
エンジニアとして、1人で仕事を完結できる程度のスキルがないと、フリーランスとして仕事を受注することは難しいでしょう。フリーランスエンジニアになれたとしても、継続することは困難だといえます。
基本的にクライアントが仕事を発注する際、複数のフリーランスエンジニアからポートフォリオなど実績を見せてもらってから発注先を決めます。そのため、いくらエンジニア不足といえども、スキル不足だと仕事を獲得することができない恐れがあります。
例え、フリーランスエンジニアとして仕事を獲得できたとしても、スキル不足の場合では納品できない、納期に間に合わないといったトラブルになりかねません。その場合、逆に賠償などを請求される恐れがありますので注意しましょう。
スキルが低いと単価が安い
実績が何もない、またはスキル不足であっても、仕事を受注することは不可能ではありません。ただし、スキルが低いと報酬も安く抑えられる傾向にあります。そのため、単価や相場をチェックするようにしましょう。
実績があれば、仕事のクオリティや早めに納品できるなど、付加価値を付けることができるため、提示されたものより高い報酬を得ることも可能です。
とはいえ、実績がなければこういった付加価値を付けることができず、交渉しても報酬アップは不可能でしょう。むしろ、相場よりも安い報酬でしか案件を受注できないケースもあるため、スキルアップは必須でしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した要点をまとめると、以下のようになります。
- フリーランスエンジニアの働き方は「常駐型の仕事」と「在宅型の仕事」
- フリーランスエンジニアの仕事は「プログラマー」「システムエンジニア」「フロントエンジニア」「インフラエンジニア」
- 継続的に仕事を獲得するためにはスキルアップが必要
今回紹介したことを参考に、フリーランスエンジニアを目指してみてください。